- 本 ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041116500
作品紹介・あらすじ
昔々、理不尽がまかり通ってい たころ、それでも怒りを表明し続けた女の子たちがいました――。弟に国を荒らされ天岩戸の奥に引きこもった「アマテラス」。自分を殺した元恋人の前に首を伸ばして現れる「ろくろ首」。夫に不貞を疑われ、炎の中での出産を決意した「コノハナノサクヤヒメ」。一見“ヤバい”行動をとった彼女たちの考えをイラストとエッセイで再解釈する。悲劇を悲劇のままで終わらせな い、“物語”を変える抵抗の書!
※本書は2019年刊行の単行本『日本のヤバい女の子 静かなる抵抗』(柏書房)を改題のうえ文庫化したものです。
シリーズ単行本『日本のヤバい女の子』(柏書房、2018年刊)は、『日本のヤバい女の子 覚醒編』と改題の上、角川文庫より発売中です。
いずれも文庫化に際し、解説を新たに収録いたしました。
感想・レビュー・書評
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私たちは語り直さなければならない――はらだ有彩『日本のヤバい女の子 抵抗編』文庫巻末解説 | カドブン
https://kadobun.jp/reviews/entry-42949.html
「日本のヤバい女の子 抵抗編」 はらだ 有彩[角川文庫] - KADOKAWA
https://www.kadokawa.co.jp/product/322104000331/詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
覚醒編にも感想を書いたのでシンプルに…
最初から最後まで、とても面白かったです!
古典の登場人物…ではなく、1人の女の子として書かれた彼女たちが大変魅力的でした。
私が主人公の物語を作ったら、読んでくれる人から私はどんな風に見えるのかなぁ。
どれだけ不憫な目に遭っても、蔑まれても、笑われても、この本の著者の方が物語の中の彼女たちに対してしたように、そこにいた、ということを肯定してもらえたら、また新しく別の物語を始められそうな気がします。 -
とても良かった。
ここで紹介されている古典に出てくる(というかたぶん大抵の古典の)女の子たちの扱い、かなり酷い。そしてクソな男で溢れている。。。
解説で藤野可織さんが言われているように、これらは男のための物語やったんやろうと思う。
著者のはらださんの、その女の子に対する愛情に心打たれる。女の子たちがいたこと、生きていたことをちゃんと掬って、その想いに寄り添おうとしてくれる。
最後の「やっぱりどう考えても、たしかに私たち、いたよね」(p268)というはらださんのことばが、やはり最高。
古典の中では、女の子たちの意思が見えないもののように見えるけれど、そんなわけない。私たちはちゃんといる。女の子たちはモノじゃない。怒るし、抵抗するし、好き嫌いだってあるし、意思ある。いろんな時代のいろんなところに存在してる。超生きてる。
各章の女の子たちのイラストもとてもステキでした。4コマ漫画もかなり好きやった(笑)
覚醒編、まだ読んでないからコチラも読みたい! -
910/ハ/
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まるで作者、主人公、読者の三人で女子会をしているよう。作者が女子の気持ちを分かってくれる。女子のやるせなさを応援してくれます。もう一冊の覚醒編も楽しみです。
イラストも可愛い。 -
岐阜聖徳学園大学図書館OPACへ→
http://carin.shotoku.ac.jp/scripts/mgwms32.dll?MGWLPN=CARIN&wlapp=CARIN&WEBOPAC=LINK&ID=BB00627632
昔々、理不尽がまかり通ってい たころ、それでも怒りを表明し続けた女の子たちがいました――。弟に国を荒らされ天岩戸の奥に引きこもった「アマテラス」。自分を殺した元恋人の前に首を伸ばして現れる「ろくろ首」。夫に不貞を疑われ、炎の中での出産を決意した「コノハナノサクヤヒメ」。一見“ヤバい”行動をとった彼女たちの考えをイラストとエッセイで再解釈する。悲劇を悲劇のままで終わらせな い、“物語”を変える抵抗の書!
※本書は2019年刊行の単行本『日本のヤバい女の子 静かなる抵抗』(柏書房)を改題のうえ文庫化したものです。
(出版社HPより)
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