民王 シベリアの陰謀

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 1318
感想 : 140
  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041117170

作品紹介・あらすじ

「マドンナ・ウイルス? なんじゃそりゃ」第二次内閣を発足させたばかりの武藤泰山を絶体絶命のピンチが襲う。目玉として指名したマドンナこと高西麗子・環境大臣が、発症すると凶暴化する謎のウイルスに冒され、急速に感染が拡がっているのだ。緊急事態宣言を発令し、終息を図る泰山に、世論の逆風が吹き荒れる。一方、泰山のバカ息子・翔は、仕事で訪れた大学の研究室で「狼男化」した教授に襲われる。マドンナと教授には共通点が……!? 泰山は、翔と秘書の貝原らとともに、ウイルスの謎に迫る!!

感想・レビュー・書評

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  • スピーチの最中に暴れ出した環境大臣は、未知のウイルスに感染していた。
    感染爆発を防ぐため、総理大臣の武藤泰山は、緊急事態宣言を発出するが……。

    『民王』の続編。
    といっても、もはや入れ替わりはない。

    潜伏期間も症状も感染経路も不明。
    ワクチンも治療法もない。

    謎が多い状況で、政治家にできることは何か?

    コミカルなタッチで、さらりと読める作品。

    泰山と翔の入れ替わりが、おもしろさの核だったので、ややもの足りないものがあった。

  • プロローグ、武藤泰山は、息子の翔と入れ替わっていた頃の夢にうなされ、午前三時に飛び起きた。
    波乱の予感。
    国民の幸せを常に考える政治家、内閣総理大臣・武藤泰山と、ちょっと漢字が読めないけれど、心意気は父譲りの(社会人一年生)武藤翔の物語、第二弾。

    一作目の「民王」のドラマは再放送で2回も観てしまったので、読みながら役者さんの顔が浮かんできた。
    特にお気に入りは、官房長官の狩屋、秘書の貝原、公安の新田。
    総理夫人の綾さんも、出番こそ少ないがいい味わい。

    シベリアの陰謀というと、今の世界情勢が浮かんでしまうが、ちょっと置いておこう。
    地球温暖化、人類とウィルスの戦いがテーマである。
    永久凍土が溶けていくのは大きな危機であるが、冷凍マンモスが発掘される、というのは、なんだか古代の夢がよみがえるみたいでロマンを感じる。
    しかしそこからとんでもないウィルスが一緒に蘇ってしまい・・・

    コロナ禍の感染騒動をなぞりながら、政治家の権力争いや、小説の科学者アルアルの研究横取りや、欲の皮のつっぱったやり過ぎビジネスやら、賑やかに繰り広げられる。
    動かざる山の如し泰山、動き回り、意外に活躍する翔の親子対比が面白い。

    そして大きな危機を迎える盛り上がりから、どんなふうに収めるのかと思ったら、胸熱シーンでした。
    さらに、ラストのサプライズ!

    こんな政治家がいたらいいなあ〜、と熱望しつつ、続編も熱望です。

  • 薬販促の為に疫病を拡散させるマッチポンプのドタバタ喜劇、今一つ興が乗らないストーリーでした。

  • テーマが実話っぽくて面白かったです。
    続編では翔が夢をかなえてることを期待します。

  • 前作の民王も良いとは思わなかったけどそれなりに面白かった。
    けど、今作は全部が中途半端に自分は感じました。
    中途半端に真面目で中途半端に笑わそうとしてる感じがしました。
    悲しいですね。
    自分が読んだ池井戸先生の作品では最低と思います。
    自分だけかな。

  • コロナ時代にリンクした内容。テンポの良い文章であっという間に読了。今をあらためて考えさせられる内容でした。次作にも期待。

  • 池井戸作品は大好きだし、楽しんで読めました。
    でも、「民王」の面白さはやっぱり「入れ替わり」では?と思っているので、今回は普通に信念のある政治家とその息子の物語だっただけのような感じでした。
    そして今のコロナ禍に合わせた未知のウイルス物語。
    デモ民衆たちが別のウイルスに感染していたというのは面白い設定でした。

  • やっぱり入れ代わって欲しかったというか、期待はそこだったような気がします。

  • 「民王」の続編。今作は、前作のようなSF的な展開はなく、一応、現実的な展開。それでも、いつもの綿密に構築された経済小説とは異なって、池井戸さんの政治小説は、ドタバタ振りが漫画的で荒唐無稽。なのだけど、易きに流れる世論に、「政策は正しいはずなのに、世の中は"気分"で流されていく。」という指摘は、現実を捉えた至言か。今作のウィルス騒動は、コロナ禍の作今の状況を幾分大袈裟に指し示すことで、現実を風刺しているよう。ところで、東京都知事の小中は、元政治学者、「だいたいやねえ」という言葉とパイプで、あの人がモデルか。

  • 新型コロナウイルス感染症の現状と重なる作品である。怖いのはウイルスでもなく、金儲け主義の企業経営者でもなく、政治家でもなく、群集心理かもしれない。
    根拠の確らしさを持って国民ひとりひとりが教養を身につける事が、今の時代には特に必要なのかもしれない。政治家を選ぶのは国民なのである。
    それがまたウイルスだったとすると米国で起こった事も対岸の火事ではないと思うのである。
    総理の演説が全てを巻き取る痛快さに余韻が残る。

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著者プロフィール

1963年岐阜県生まれ。慶應義塾大学卒。98年『果つる底なき』で江戸川乱歩賞を受賞しデビュー。2010年『鉄の骨』で吉川英治文学新人賞、11年『下町ロケット』で直木賞、20年、野間出版文化賞を受賞。ドラマ化された「半沢直樹」シリーズ、「花咲舞」シリーズなどで人気を博す。著書に『空飛ぶタイヤ』『七つの会議』『陸王』『民王』『ようこそ、わが家へ』『アキラとあきら』『ノーサイド・ゲーム』など多数。

「2021年 『民王 シベリアの陰謀』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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