- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041117309
作品紹介・あらすじ
コロナ禍で欧米の影響力が低下した近未来。強力な新指導者を得た中国が、遂に長年計画していた台湾への武力侵攻に乗り出そうとする。アジア発の世界大戦を防ぐため、旧日本軍最後の特務機関“Ω(オメガ)”が作戦を開始。各地に潜入していた“Ω”のエージェントたちがミッションに挑む。彼らは台湾、そして世界の危機を救うことができるのか? 仕掛けられた切り札「W」とは? スパイたちの一度限りの宴が始まった!
感想・レビュー・書評
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近未来の中国を舞台としたスパイもの。
う~~~~ん・・・
作者の新境地として描かれた作品なのかもしれないが、何だか設定に無理があり過ぎて、冒頭から全然話が頭に入って来ない。
中国が仕掛ける台湾への武力侵攻。
侵攻を防ぐため、謎の特務機関Ωのエージェント達が暗躍する。
特務機関Ωが「M資金」と同じくらい都市伝説と言う設定は好み。
なおかつ、作者が得意とするサイバーものもふんだんに描かれている。
もちろんスパイものも好き。
これだけ好みの要素が詰め込まれているのに、何故か面白くない。
やはりクルクル変わる主人公の視点、中国を舞台としている為、無駄な漢字表記などが理由だろうか?
スケールが大きすぎて、細かい説明などが省かれているのも、少し気になる。
ラストも出来過ぎな気がして、読後は何となくうさん臭さしか残らないのが、勿体ない。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
スパイが居ないスパイ小説みたいな感じですね。
スパイ=007という感じが強いですからね。
ラストが上手く行き過ぎと思います。
誰も死んで無いしね。 -
<転>
福田さんの作品は『TOKYO BLACKOUT』以降全部読んで来た(つもりw)。
で、本作は今まで読んで来た作品達とはちょっと違う雰囲気を持っている気がする。
どこがどう違うのか、と訊かれるとうまく答えられないけど、そうだなぁ舞台が目まぐるしく世界場を巡る事とか各章で主役格がどんどん入れ替わってしまう事とかかな。
本書には漢字でアフリカや欧州の都市名を書くところが沢山出て来る。
中華が物語の中心になる作品だからだろう。
その中に僕には大変にめづらしいモノがあったので書いておく。
それは ジュネーブ。
漢字では「日内瓦」と書く(本文161ページ参照)。
僕は割とどんどん素早く読んでいく方なので最初に出たそこのところで漢字は全く気にせずルビだけ読んで次に進んだ。
そしたら同じページ内にまた日内瓦は出てきた。読めなかった。
「ひうちがわら」とか読んでみて、待てよ文脈からしてこれ絶対に場所の名前だな、と思って少し戻ると 有った。
だから覚えて、ここにもこうやって書いて更に記憶の底にアンカーでしっかりと固定する。
これで「ジュネーブ=日内瓦」は僕はもう覚えたのだ・・・たぶんw。
ありゃ、またもや本の内容/主旨とは全く関係ないところへ僕の感想文は散ってしまっていた。いいんだ、どうせ中身/荒筋紹介などは ”感想” とは僕は思っていないのでそういう事を書くつもりは端から無いのだから。ああ、いつも すまぬ。 -
流石は拉致の女王、なにはなくとも、その2文字だけは外さないぞ、と。
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日本の特務機関の華麗なスパイ大作戦って感じかなぁ。おもしろかったけど、なんだか都合良すぎる展開って感じもする。
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特務機関Ωとか中国共産党書記長のクローンとかケレン味しかない設定。
近年のかの国の膨張政策という現実的脅威とテーマとしつつ、その対応策の非現実的さとのアンバランスが甚だしい。
そうせざるを得ないくらい重たいテーマということなのか。 -
近未来でなく、明日起きても不思議でない台湾侵攻。「自分の足で立っているからこそ存在価値がある」プーチンさん聴いてますか?ウクライナもそうですよ。テンポの良さとウィットに富んだ会話。伊坂さんに重なった。
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近未来とあるが、昨今の状況から明日にでも起きても不思議はないし、表に出ていないだけで実際に似たようなことは起きているのかもしれない。とてもリアルに感じて読んだ。
典型的な巻き込まれ型の主人公……と思ったが、彼も駒に過ぎなかったのかな?上海での攻防はハラハラドキドキ一気に読んだが、各自の考えで動くという組織が優秀過ぎるかも。登場するメンバーは魅力的だけど、ちょっとあっさりしすぎていて物足りなかった。
特務機関Ω自体が主人公と考えると納得。対抗する組織もほとんど明かされないまま終わったし、続編も期待!
著者プロフィール
福田和代の作品





