Sランクパーティをクビになったので世界樹と里帰りします (1) 能力固定の世界で村人と仲間だけが神成長! (角川コミックス・エース)

  • KADOKAWA
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本棚登録 : 9
感想 : 1
  • Amazon.co.jp ・マンガ (164ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041117446

作品紹介・あらすじ

ダンジョン中層でパーティから置き去りにされたスキルを持たないノイン。絶望のなか、出会った幼子(実は世界樹)に触れた瞬間、彼の運命が急展開――! したハズなのに、彼は故郷の村でスローライフを……。

感想・レビュー・書評

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  • 【原作未読】
    ◆あらすじ
    ノインは幼なじみのシータと共にSランクパーティーに所属している。シータは才能ある大魔導士だが、なんの才能もないノインは雑用係でメンバーからぞんざいに扱われている。仲が良かった二人は会話する機会を得られず、近くにいながら疎遠になっていた。
    ダンジョン攻略中、ノインはクビを言い渡され、その場に置き去りにされてしまう。脱出を試みようと歩みを進めると、そこには眠っている幼い少女の姿があった。こんなに小さな子をモンスターが出る危険な場所に一人にはしておけない。少女を連れてなんとかダンジョンを脱出したノインは、そのまま故郷の村へと帰ることにするのだった。
    ──ノインにはひとつ気になることがあった。マルルと名付けた少女と出会ってから、時折不思議な声が聞こえ、今までの自分からは考えられない能力が発揮できるようになっているのだ─…。

    +++

    長いタイトルの割に導入部の説明でしかないので、結局何をする話なのかはわからない(里帰りは第2話で達成)。サブタイトルも同様。主人公とその周囲にさまざまな能力が開花して、だからなんなのか。スローライフがメインなら、タイトルで『世界樹と里帰りしてスローライフ』まで言ってしまっても良かったのではないかと思う。なんのための長文タイトルなのか。
    コミックウォーカーのあらすじやタグに「成り上がり」「ざまあ」とあるが、その兆候は一切見られない(パーティーメンバーと別れているのでざまあのしようがないし、瀕死の村長から村を託されるも村長は復活したので相続の話は流れた)。現状は期待外れやタグ詐欺になっている。

    ・主人公たちはいつ冒険に出て、何がきっかけでSランクパーティーと合流したのか
    ・そもそもSランクパーティーとは?
    ・そもそも冒険者の目的は何?
    など、背景や前提がぼんやりしているので、主人公がパーティー追放されても特になんの感情も湧かない。「主人公=村人は虐げられて当然の立場」と明示されるので、かわいそうだとか理不尽だとかは思わず、「この世界では当然の扱い」と受け止めてしまう。
    むしろパーティーメンバー側に共感した。主人公、その場でアイテム整理をすな。一層クリアするごとに風呂敷広げてアイテム並べて図鑑で確認しながら整理されたら、たまったものではない。
    そもそもこのパーティーにアイテムは必要なのか? 無能力者の主人公は何もできないから、せめてアイテム整理をすることで居場所を作ったものの、パーティーメンバーにはアイテム自体不要だからその役割ごと捨てられた…とも考えられる。
    まず、《主人公は無能力者なのに、なぜSランクパーティーに加入できたのか》の説明がほしかった。前提がわからないと疑問が先立ってしまい、感情移入も共感も何もない。

    今巻のストーリーは「主人公が不思議な少女と出会い、能力が開花していく」「開花範囲がじわじわ村中に広がる」くらいで、特に盛り上がりどころはない。盛り上がりポイントのはずの「マルルの正体は世界樹の精霊の姫では?」も「そんなわけない」で否定されてしまう。これではどこで盛り上がればいいのか。
    原作がある=先の展開がすでに決まっているから成立するんだろうけど、原作未読側から言わせてもらうと、原作がなければ即打ち切りコースの内容だと思う。先の展開に期待できる部分がない。
    そもそも《マルル=世界樹》はタイトルでネタバレしているので、今後の展開で盛り上がりそうなのは「世界樹の生まれ変わりを探す暗躍部隊との遭遇」くらい? しかしギャグになるかシリアスになるかもわからないので、なんとも言えない。コミカライズをギャグ作家が担当しているからギャグになるのかなと思うけど、ペンネームを変更しているから違うのかなという気もする。

    柴飼ぽんちょ こと はるえるぽん先生といえば美男子描きだが、今作の主人公は冴えない村人なので持ち腐れている感が否めない(小説が原作のコミカライズだし、キャラクター原案は別にいるので仕方ないが)。
    『モッケの神様』ぶりに読んだので、それから十年以上経っているからか、時代が変わったからか、デジタル作画だからか、それとも自分のキャラじゃないからなのか、どことなく固いような印象を受ける。
    はるえるぽん先生のパワフルでハイテンションな作風とスローライフは、正反対では…?

    コミックス化にあたり、時間が足りなかったという第1話を中心に原稿を修正したそうで。ネットで公開されている第1話冒頭と比較してみたところ、シータの髪トーンが濃いものに変更されたり表情の描き直しなどあるが、トーン追加がメイン。ダンジョンの暗さやファイアーバードのキラキラ感など、解像度が上がっていた。
    しかし増やしたら増やしたで、今後の作業が大変になるのではとちょっと心配。
    見やすさの点でも、フローレンスがマルルをあやしているコマでフローレンスの顔にトーンがかぶっていたり、モアレが出ているのが気になる。

    +++

    原作未読と書いたが、実はちょっとだけ読んだ。
    漫画だけじゃよくわからなかったところ(ぼんやりした背景部分)があったので原作最初の一、二話を確認した。三人称視点で、文体が小説というより脚本っぽい印象を受けた。説明的すぎというか、客観的すぎというか、俯瞰で見すぎというか。あまり没入感は得られなさそうだと思った。
    そして原作を読んでもよくわからなかった…。漫画ではページ数の都合で省かれたのかなと思ったけど、もともと描かないまま進行していた…。

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