水曜日の手紙 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
3.80
  • (45)
  • (92)
  • (61)
  • (11)
  • (1)
本棚登録 : 1271
感想 : 59
  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041117743

作品紹介・あらすじ

水曜日の出来事を綴った手紙を送ると、見知らぬ誰かの日常が記された手紙が届くという「水曜日郵便局」。主婦の直美は、職場や義父母との関係で抱えたストレスを日記に吐き出すだけの毎日を変えたいと、理想の自分になりきって手紙を出す。絵本作家になる夢を諦めて今後の人生に迷っていた洋輝も、婚約者のすすめで水曜日の手紙を書くことに。不思議な縁で交差した二人の手紙は、かかわる人々の未来を変えていく――。『夏美のホタル』『虹の岬の喫茶店』の著者が贈る、ほっこり泣ける癒やし系小説!

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • うーん…残念ながら好きになれませんでした。
    嘘の内容が書かれた手紙で感動したり、本来ランダムに送るべき手紙を恣意的に操作したり。何より友人の境遇を妬み自己嫌悪に陥るくだりが長過ぎて。

  • 誰かの綴った想いが知らない別の誰かの背中を押す、一つの手紙が幸せに変化してゆく水曜日郵便局。

    誰かと自分を比較して落ち込んだり羨んだり。その癖わかるな…
    そして "3章 光井健二郎の蛇足" から展開する物語、父と娘の物語に涙。
    この系統の物語には弱い…

  • 今日は水曜日。
    何かいいことが起こりましたか?
    それとも、つらいことがありましたか?
    あなたが水曜日の物語を書いて送ると、
    世界のどこかであなたの水曜日の物語を読む人が生まれます。
    そして、世界のどこかで暮らす、知らない誰かの水曜日の物語が、あなたの手元に届きます。

    『水曜日郵便局』実在しているそうです。

    登場人物は、
    パン屋をやりたい夢を持っていたナオミさん。
    絵本作家になりたい夢を持っていたヒロキさん。
    そして、水曜日郵便局の職員、健さん。
    それぞれの日常が描かれています。その中には誰もが経験をしたことがあるであろう暗く醜い感情も描かれています。
    それでも、読んだ後は爽やかで、
    「あぁ、私も前を向いて歩いていきたい」と思えた作品でした。

  • とても優しく温かい話。
    1通の手紙が背中を押してくれる。字を書くと、言霊が吹き込まれる。もらった方が頑張ろうと思うのはもちろん、送った方も手紙にしたためることで前向きになれる。
    最後の話は遺書の意味合いも持つ。「手紙は相手のことを想いながら書くから基本的にラブレター、でも上手くいかなければ相手は去ってしまうかもしれず、相手に読んでもらえる最後になるかもしれない、逆遺書的な意味合いもある」という言葉とこの本のリンク。もらった側が負担に思うのではと思うと、手紙を書きたくても書けない葛藤があったけど、この本を読むと私も手紙を書きたくなってきました。

  • 水曜日におこった出来事やその日に考えたことを手紙にして<水曜日の郵便局>に送ると、見知らぬ誰かの水曜日の手紙が届くと言う。

    パートと家事に追われる主婦直美は、日頃のストレスから生まれる負の言葉ばかりをノートに書き連ね、高校時代の同級生の豊かな生活を妬む日々を過ごしていた。水曜日の郵便局にはありのままの自分を描くことができず、理想の自分になりきって成功者として手紙を書いた。

    絵本作家になる夢をもっていた洋輝は、サラリーマンとしての生活の中でフリーイラストレーターになった同期を妬んでいたが、結婚と安定のため、、、と無理やり自分を納得させようとしていた。水曜日の手紙には、心の声に耳を傾け正直な感情をぶつけて送った。
    2人の手紙を読んだ水曜日の郵便局員光井は、この2人の手紙を互いに送ることにした。

    手紙を書くことで自分の気持ちに正直になり、また互いの手紙を読むことで一歩踏み出す力を得る。

    大切なのは単にやりたいことをやるとか、夢を叶える、豊かな生活を手に入れることではなく、自分が輝ける生活を送ること。
    手紙を手にした2人と郵便局員、それぞれの生活に少しだけ違う風が吹き、自分らしい生活を送るきっかけになる。

  • 実在した郵便局。
    システムは面白いと思った。

    誰かの言葉で勇気付けられたり、一歩を踏み出せたり。
    出会いに気付く事が大切だと思った。

  • お昼休みに読むにはちょうどいい一冊でした。

    ・自分の心に嘘をつかない
    ・よかれと思うことはどんどんやる
    ・他人を喜ばせて自分も喜ぶ

    何気ない言葉でも、これを意識するだけで生活の質も自分のモチベーションも上がるのでは?と思います。

    これから私もちょっと意識して過ごしてみたいです。

  • 水曜日の出来事を、見知らぬ誰かへ向けて手紙を送るって、以前やっていた文通を思い出して、つくづく手紙っていいなぁと思った。
    どんな言葉で、どんな字で手紙が届くのか、普通に過ごしていたら出会えないはずの人の日常を知れるって素敵だなぁ。
    今じゃSNSで当たり前のように、誰とでも繋がることができるけれど、手紙として残って繋がる良さがあるなぁ

  • 水曜日郵便局は、誰かの忘れていたものを
    そっと取り戻してくれる。
    誰かへ元気を与えてくれる、前向きにしてくれる。
    そんなサンタさんみたいな、役割のように。
    この本を読んでいて感じました。

    誰かも分からない人の水曜日を、
    共有することで化学反応みたいに
    誰かもわからない人の人生が明るく照らされていく。

  • 森沢作品 4冊目

    森沢さんの小説は
    一行目から気持ちが落ち着く
    自動的に安らぎモードにスイッチされ
    コーヒーが飲みたくなります ☺

    ╍心に残った表現╍
    (日記を書く行為についての表現)
    -----------------
    その日、私の中に生じてしまった「心の毒」を素直な言葉に変換するためだ
    そして、ぽつり、ぽつり、とひとりごとをこぼすように、弱い毒が溶けた言葉のしずくを手帳の上にたらしていく。そんな感じ。
    日記を書くという行為は、わたしにとって「浄化」なのだと思う。
    -----------------
    最近 私も「心の毒」が増えてきていて
    どう処理していいものか思い悩んでいたので この文章を読んだとき『これだ!』と思いました。
    確かに文字にすることで「浄化」されるのです
    特に ぽつり、ぽつり…からの表現がとても好きです

    今までの、今の、これからの
    生き方について色々思い悩む日々です
    この本を読んで なんとなく 自分なりに思いがまとまってきました

    たった一度きりの人生
    楽しまなきゃもったいない

    森沢さんの小説は読む度に私の「心の毒」を浄化させてくれます

    ╍╍✼╍╍✼╍╍

    そして またまた出ました!
    『柿崎照美』
    (癒し屋キリコの約束 の登場人物)
    キタ━(゚∀゚)━!って興奮しました 笑
    そしてそこからの『虹の岬の喫茶店』
    絵本の『ミミっち』

    こういう粋な演出がたまらないっす!
    見逃してなるものかとグルグル頭を回転させながら読むので疲れる 笑笑


    『水曜日郵便局』
    今でもあったらわたしも手紙を書きたい
    とても素敵なプロジェクトですよね


    今回も 心満たさせる お話でした

    森沢明夫さんの小説に出会えて本当に良かったと心から思いました。

全59件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1969年千葉県生まれ。小説家。14年、『虹の岬の喫茶店』が映画化(吉永小百合主演)されて話題に。ほか、『あなたへ』『夏美のホタル』『癒し屋キリコの約束』『きらきら眼鏡』など、映像化作品も多い。

「2022年 『プロだけが知っている小説の書き方』 で使われていた紹介文から引用しています。」

森沢明夫の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
瀬尾まいこ
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×