洛中洛外をゆく (角川文庫)

  • KADOKAWA
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041117750

作品紹介・あらすじ

人は美しく生きねばならない。義に生きる武士たちの清廉な生き様を描いた時代小説や、人生観揺るがす骨太の歴史小説で多くの読者を魅了し続けてきた作家・葉室麟。遺された作品の数々を紐解くことで、主人公に託した思いから、創作のなかでたどり着いた珠玉の人生観までを明らかにする。小説ゆかりの京都の名所案内を兼ねた、何度でも読み返したい一冊。澤田瞳子ほか、豪華対談とコラム「現代のことば」を書籍初収録!

感想・レビュー・書評

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  • 京都に居を構えた著者が、自身の小説の主人公たちについて語り、関連する洛中洛外の寺社等を解説する。
    第1章『乾山晚愁』の尾形光琳・乾山、第2章『墨龍賦』の海北友松、第3章『孤峰のひと』の小堀遠州。
    それに著者の人生論等を述べたエッセイと、澤田瞳子ほかとの対談を併録。
    葉室麟ファンには、一読の価値あり。

  • 2024/4/7 読了
    京都観光の助けになる

  • 興味深い内容を色々と詰め合わせたような一冊になっていると思う。
    何か、雑誌等に掲載されているような感の内容を集めて文庫本にしたというような感じである。
    葉室麟は、京都で活動した芸術家を題材に、或いは主要視点人物とする物語を幾つも綴っている。そうした作品を取上げ、人物や所縁の場所の話題を展開するという内容が最初に在る。
    葉室麟は仕事場を京都に構えて住むようになって行くのだが、そういう関係で京都新聞にコラムを寄稿した経過が在るようで、それらが収められている。
    更に色々な型との対談が纏められているというモノが在り、それらがこの文庫に収められている。
    こういう多彩な内容だ。
    作者自身が加わる小説の解説と紀行、作中に登場するような所縁の地を訪ねる関係の情報は、本当に興趣が強く沸き上がった。コラムと対談の内容もなかなかに好かった。
    広く御薦めしたい!

  • 葉室麟が語る、自身の作品で取り上げた京都ゆかりの主人公についてと、彼らの生き様を通して見える人生論。
    個人的にちょっと微妙に読み辛かった。
    悪くはないんだけど、構成かな?なんだろ?

  • 葉室さんの名で出されている本だが、1〜3章の地の文は葉室さんの文章ではないはず。戸惑いを覚えた。

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著者プロフィール

1951年、北九州市小倉生まれ。西南学院大学卒業後、地方紙記者などを経て、2005年、「乾山晩愁」で歴史文学賞を受賞しデビュー。07年『銀漢の賦』で松本清張賞を受賞し絶賛を浴びる。09年『いのちなりけり』と『秋月記』で、10年『花や散るらん』で、11年『恋しぐれ』で、それぞれ直木賞候補となり、12年『蜩ノ記』で直木賞を受賞。著書は他に『実朝の首』『橘花抄』『川あかり』『散り椿』『さわらびの譜』『風花帖』『峠しぐれ』『春雷』『蒼天見ゆ』『天翔ける』『青嵐の坂』など。2017年12月、惜しまれつつ逝去。

「2023年 『神剣 人斬り彦斎』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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