洛中洛外をゆく (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041117750

作品紹介・あらすじ

『蜩ノ記』や『散り椿』など、数々の歴史・時代小説で読者を魅了し続けた葉室麟。著者の人生観や小説観を掘り下げ、葉室文学の深淵に迫る。作品の舞台となった京都の名所案内も兼ねた永久保存版!

感想・レビュー・書評

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  • 京都に居を構えた著者が、自身の小説の主人公たちについて語り、関連する洛中洛外の寺社等を解説する。
    第1章『乾山晚愁』の尾形光琳・乾山、第2章『墨龍賦』の海北友松、第3章『孤峰のひと』の小堀遠州。
    それに著者の人生論等を述べたエッセイと、澤田瞳子ほかとの対談を併録。
    葉室麟ファンには、一読の価値あり。

  • 興味深い内容を色々と詰め合わせたような一冊になっていると思う。
    何か、雑誌等に掲載されているような感の内容を集めて文庫本にしたというような感じである。
    葉室麟は、京都で活動した芸術家を題材に、或いは主要視点人物とする物語を幾つも綴っている。そうした作品を取上げ、人物や所縁の場所の話題を展開するという内容が最初に在る。
    葉室麟は仕事場を京都に構えて住むようになって行くのだが、そういう関係で京都新聞にコラムを寄稿した経過が在るようで、それらが収められている。
    更に色々な型との対談が纏められているというモノが在り、それらがこの文庫に収められている。
    こういう多彩な内容だ。
    作者自身が加わる小説の解説と紀行、作中に登場するような所縁の地を訪ねる関係の情報は、本当に興趣が強く沸き上がった。コラムと対談の内容もなかなかに好かった。
    広く御薦めしたい!

  • 葉室さんの名で出されている本だが、1〜3章の地の文は葉室さんの文章ではないはず。戸惑いを覚えた。

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著者プロフィール

1951年、北九州市小倉生まれ。西南学院大学卒業後、地方紙記者などを経て、2005年、「乾山晩愁」で歴史文学賞を受賞しデビュー。07年『銀漢の賦』で松本清張賞を受賞し絶賛を浴びる。09年『いのちなりけり』と『秋月記』で、10年『花や散るらん』で、11年『恋しぐれ』で、それぞれ直木賞候補となり、12年『蜩ノ記』で直木賞を受賞。著書は他に『実朝の首』『橘花抄』『川あかり』『散り椿』『さわらびの譜』『風花帖』『峠しぐれ』『春雷』『蒼天見ゆ』『天翔ける』『青嵐の坂』など。2017年12月、惜しまれつつ逝去。

「2023年 『神剣 人斬り彦斎』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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