- Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041117767
作品紹介・あらすじ
後宮を揺るがした死王の事件からひと月半。解決に一役買った美貌の宦官・延明(えんめい)は、後宮内の要職である掖廷令(えきていれい)に任ぜられる。
だがその矢先、掖廷獄で大火災が発生。さらに延焼した玉堂の中から首を吊ったとみられる妃嬪と、刃物をつき立てられた宦官の遺体が見つかった。
宦官に恋慕した妃嬪による無理心中と思われたが――?
延明は、検屍となると唯一覚醒するぐうたら女官・桃花(とうか)と再び事件に向かう。
発売直後から大反響&重版続々!
話題沸騰の中華後宮×検屍ミステリ、待望の第2弾!!
感想・レビュー・書評
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中華風の後宮での検屍官の孫の女官・桃花と高級宦官の延明が主人公。今のような現代的技術が発揮されるわけではないが、結構本格的な検視が行われる。首吊り死や無理心中の真相が二転三転するのが面白い。最初に出てくる火事にもどうも裏がありそうだというところで次巻へ。主人公二人の行く末も気になる処だ。
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またまた読みやすかった。
事実が二転三転して目が離せない。
また終わったはずの事件が覆されたり。
飽きさせない展開。
続きが気になるよー。 -
前作よりミステリ感や2人のバディ感があり読みやすかったです。
しかし、城という名の地獄だなぁと思います。
自殺or他殺が二転三転していく様子が、どんどん引き込まれていきました。
延明の冤罪の詳細、桃花の過去など少しずつお互いの素性が明かされてきました。今回の事件はひとまず幕を下ろしていますが、まだ不穏な気配は残っているので、続きが楽しみです。 -
一巻よりも更に面白くなった気がする。
ミステリ要素も良いし、ストーリーがどこへ向かって行くのかわからないところが良い。
が、出てくる人出てくる人皆色々大変で、やっぱり後宮は碌なところではないと改めて思う。
閉鎖的な場所に不自然な形で押し込められたら動物なら共食いし、人間なら殺し合うのも当然か。
そんな中で統率を執るために刑罰は残酷なものにエスカレートしていく。
地獄かここは。 -
ここで続くのかー!と頭を抱えてしまった。
後宮で起こる人死にの謎解きであり、それなりに重たい話ではあるものの、皇帝があまり絡んでこないという点が新鮮な気がして、好みの話。
桃花が淡々と語る自分の過去が思いの外重たかったり(でも本人全く気にした素振りなし)、それを聞いた延明がむしろ気にしていたりと、なんともちぐはぐなやりとりにホッとさせられた。 -
1巻を読んだ時に、架空の国、時代設定とはいえ、中国の清の時代をモデルにしているのは推察できます。あまりにリアルな検死の様子は、何の資料をもとにして書いているのかと気になっていました。
1巻にはなかった参考文献が2巻には明記されていました‼️
『中国人の死体観察学「洗冕集録」の世界』他7冊。
こちらも気になります。
著者プロフィール
小野はるかの作品






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