夜汐 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041117842

作品紹介・あらすじ

やくざ者の蓮八は遊女に身を落とした幼なじみを助けるため、無宿人たちの賭場を急襲した。報復のために差し向けられたのは、謎に包まれた無敵の殺し屋・夜汐。蓮八は身を隠すため、新選組隊士となるが……。

感想・レビュー・書評

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  • 幕末の世が乱れる時代に生き抜く為に悪も働く。そんな時代は金がある者から命を賭けて金を奪う行為もやぶさかではない。死を覚悟して逃亡するがヤクザに雇われた闇の殺し屋「夜汐」が現れ、覚悟が変わる、という奇妙な物語。「覚悟」とは生きる為、生き抜くための勇気を出し、生きる喜びを感じるということか。

  •  新選組絡みではあるが、そこは本筋ではない。これまで新選組には特に興味が湧かなかったので、知らないところは森秀樹の漫画で補った。語り口調はこれまでの著者のものと少し変えてきているようだが、まるで作中に自分が居て肉眼で見ているような湿度や匂いまで感じる東山節はここでも顕著で、魂まで吸い取られる思いで読了した。切ない話だった。
     美味しい中華料理の後味をシロップ漬けの杏仁豆腐に打ち消されるような気がして、普段あまり解説は読まないのだが、馳星周のオレサマな解説も面白かった。自作の宣伝(?)までブッ込んで来たが、あんたの本もいつか読んでやるよ。

  • 新選組の話なんですが、ちょっとよくわからないキャラ設定だった。(新しいといえば新しい)トチ狂った沖田さんが読めます。。

  • 幕末ハードボイルド
    この人の小説は描写がよい
    ストーリーはシンプル

  • 幕末に、幼なじみの身請け銭のために賭場を荒し、ヤクザが雇った殺し屋から逃れて新撰組の前身組織に入り、幼なじみに会うために組抜けしたことで、新撰組のメンバーに追われることになる男性の生涯の話。取り敢えず読みきったけど、これといった感想はないな。

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著者プロフィール

1968年台湾台北市生まれ。9歳の時に家族で福岡県に移住。 2003年第1回「このミステリーがすごい!」大賞銀賞・読者賞受賞の長編を改題した『逃亡作法TURD ON THE RUN』で、作家としてデビュー。 09年『路傍』で第11回大藪春彦賞を、15年『流』で第153回直木賞を、16年『罪の終わり』で中央公論文芸賞を受賞。 17年から18年にかけて『僕が殺した人と僕を殺した人』で第34回織田作之助賞、第69回読売文学賞、第3回渡辺淳一文学賞を受賞する。『Turn! Turn! Turn!』『夜汐』『越境』『小さな場所』『どの口が愛を語るんだ』『怪物』など著書多数。訳書に、『ブラック・デトロイト』(ドナルド・ゴインズ著)がある。

「2023年 『わたしはわたしで』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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