心心 東京の星、上海の月

著者 :
  • KADOKAWA
3.33
  • (6)
  • (16)
  • (28)
  • (5)
  • (2)
本棚登録 : 271
感想 : 31
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (424ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041117927

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 脚本家を目指しているものの声優科に入った主人公とその友人たちの物語。
    前半は衣良様好きの私としては「え!?珍しくない?」と思う展開?場面?があるのと同時に“声優”という狭く厳しい門を教えられる様な内容。
    後半はヒロイン 心心の故郷 上海を中心にハラハラドキドキな展開。
    でも最後は爽やかに!
    やはり衣良様の文はスッと身体に馴染んで、好きだと改めて実感♡

  • 声優の専門学生たちと大富豪中国人お嬢様の青春譚、上海でのセレブな暮らしとスパイアクション、現実離れしたお金持ちと一般人のラブコメ、韓国ドラマにありそうな感じだなぁと思ってしまった。
    引用されている有名アニメのキャラや台詞、どれも知ってて当たり前!な雰囲気ででてくるけれど、自分がよく知らないものもあって残念。
    そうゆうのを全部解っていたら、もっと楽しめたかもしれない。
    それにしても社会主義国家の中国が、資本主義的な経済観で成っていて「金持ちほど尊敬される」てのは面白い話。

  • 声優の専門学校の学生ライフが面白かった。どのような授業や課題があるのか、食べていくことが難しい声優を目指すことに、学生はどういう思いを持っているのか、知らない立場からすると新鮮に感じられる。
    後半はヒロインの心心を取り巻く問題がメインになるので、主人公や心心がどのように考え、どんな決断を下すか、という視点では先が気になり面白いが、声優というテーマからは離れている。そのため、前半の学園もの雰囲気をもっと味わいたかった人からすると物足りなさがあるかもしれない。

  • ミニコメント
    渋谷にある専門学校の声優科に入学した石森陽児は、上海からやってきたアニメ好き少女・陽心心と出会う。
    異国の地でひたむきに夢を追う彼女に惹かれながら、幼なじみの浩平、元高校球児の健太郎、子役あがりの遥、元キオスク女子の真琴といった年齢も出自も違う仲間たちとともに特訓の日々を送る。
    心心が抱える秘密とは? そして彼女は何者なのか――?

    桃山学院大学附属図書館蔵書検索OPACへ↓
    https://indus.andrew.ac.jp/opac/volume/1304287

  • 声優を目指す若者たち。
    実家暮らし、バイトと兼業する者、事務所に所属しているセミプロの子、上海からの留学している子、個性もそれぞれな中、否応なく上海のセレブお嬢様心心をめぐる後継者問題に巻き込まれていく。

    留学生・心心が実はクンフーの使い手だったのは、驚きだった。

  • 若者、専門学校生の青春、といった感じ。
    心心、ちょっと設定がすごすぎでした。

  • 中国って、既に日本を超えてるんだなぁ。

  • 渋谷にある専門学校の声優科に入学した陽児は、入学式で印象的な声を持つ上海から来た少女、心心と出会う。
    天衣無縫で無邪気に見える少女には実は秘密があり、それぞれに声優を目指す同級生たちは、彼女を取り巻く事情に巻き込まれていく、という物語だ。

    設定がかなりぶっ飛んでいて、陽児が特に理由もきっかけもなく「デキる男」として評価されていくのも、読んでいてなんだか手ごたえがない夢物語な印象を受ける。

  • 現代日本と中国の声優・アニメ業界をリアルに描いた作品。
    と言っても裏事情の暴露ネタが多少あるだけで、ストーリーは新人俳優がメインの深夜ドラマ的展開。つまり妄想全開でうっすーい。

全31件中 11 - 20件を表示

著者プロフィール

1960年東京生まれ。成蹊大学卒業。代理店勤務、フリーのコピーライターなどを経て97年「池袋ウエストゲートパーク」でオール讀物推理小説新人賞を受賞しデビュー。2003年『4TEEN フォーティーン』で直木賞、06年『眠れぬ真珠』で島清恋愛文学賞、13年 『北斗 ある殺人者の回心』で中央公論文芸賞を受賞。他著書多数。

「2022年 『心心 東京の星、上海の月』 で使われていた紹介文から引用しています。」

石田衣良の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×