スペードの女王 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 130
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041118443

作品紹介・あらすじ

片瀬の沖に浮かんでいた若い女の首なし変死体。内股にはスペードのクイーンをあしらった名人彫物師による刺青が! もう一人、同じ刺青をもつ女がいるようで……。複雑に絡み合う謎に金田一耕助が挑む

感想・レビュー・書評

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  • 話が二転三転コロコロするために、読んでいて非常にハラハラするミステリー。
    ミステリーの王道『首のない死体』をベースに起きる連続殺人。
    金田一耕助が変装するシーンもあり。

  • 話はテンポよく進み、読みやすかった。
    横溝正史らしい雰囲気もあり、不気味な感じも。

    ただどう見てもこの人犯人じゃね?
    ってのが薄々わかってしまったのでそこがマイナスで。

  • 彫物師の妻が夫の事故死に疑念を抱き、金田一を訪ねた。その夫はスペードのクイーンの刺青を二人の女性に彫ったという。その刺青を持つ女性の首なし死体が海で発見された。はたして被害者はどちらなのか?!

    顔のない死体というミステリのテーマを、刺青という消せない顔を使って艶めかしくも奇妙に描いていく。横溝先生の妖艶な世界観と刺青を使ったギミックが相性抜群。死んだのはどっちなのかというシンプルな謎を柱に、その周辺で巻き起こる不審死で事件が加速するスリリングな展開が見事。

    人間に刻まれたものは刺青だけだったのか。その奥にある血と肉、本性こそが真に刻まれた刺青ではなかろうか。こういうドラマがミステリをドロドロに彩ってくれるところが好き。一方で、金田一と等々力警部の友情が熱い!さらっと書いてあるけど「ふたりはいっしょに風呂へ入って」という文章は見逃せない(笑)

    彫物師・彫亀が施した細工も廻り廻って効いてきて、そういう活かし方も上手いなと。複雑だった人間関係の線が一つの絵になっていく魅せ方、その流れるような筆致はさすがの一言。欲を言えば、もっと例の二人のことを知ってドラマに浸りたかったなとは思った。

  • スペードの女王の彫り物を起点に物語が繰り広げられていくのは面白かった。最後らへんまで誰が犯人か全然わからなかったが、分かったときの動機が宝石目当てというのは何だかつまらなかった。

  • 前田さんが犯人の会社に勤めていたのはたまたまなんだよね?犯人はいつからこれを画策して、何重生活をおくってたんだろ…

  • みんな大好き首なし死体。スペードの女王の刺青があることで「どうせ入れ替わりだろ」を超えて楽しめる。しかし女王の顔に気づかなかったんだろうか…と思ったけど、女は鏡で比べるから気づかないのか?すごいな彫亀。

  • モチーフとか結構好きだし面白いんだけど、ちょっと物足りなさは残る…もう一回くらい、改稿されそう感あるし。しかし、よく考えてみると横溝作品的には珍しいタイプの犯人のような?

  • 2021/11/29読了

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著者プロフィール

1902 年5 月25 日、兵庫県生まれ。本名・正史(まさし)。
1921 年に「恐ろしき四月馬鹿」でデビュー。大阪薬学専門学
校卒業後は実家で薬剤師として働いていたが、江戸川乱歩の
呼びかけに応じて上京、博文館へ入社して編集者となる。32
年より専業作家となり、一時的な休筆期間はあるものの、晩
年まで旺盛な執筆活動を展開した。48 年、金田一耕助探偵譚
の第一作「本陣殺人事件」(46)で第1 回探偵作家クラブ賞長
編賞を受賞。1981 年12 月28 日、結腸ガンのため国立病院医
療センターで死去。

「2022年 『赤屋敷殺人事件』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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