絵の中のモノ語り

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 274
感想 : 27
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  • Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041118863

作品紹介・あらすじ

身分違いの恋、救いのない終焉。
少女が抱える鉢の中には愛しき人の頭部!?

ルノワール、ミュシャ、ホッパー、クリムトなど
名画に描かれたアイテムをもとに、歴史の謎や闇、社会背景、画家たちの思惑を読み解きます。

サージェント『カーネーション、リリー、リリー、ローズ』×「提灯」
ホッパー『ナイトホークス』×「煙草」
ファレーロ『サバトに赴く魔女たち』×「箒」
カラヴァッジョ『バッカス』×「ワイン」
ウッチェロ『聖ゲオルギウスと竜』×「ドラゴン」
クストーディエフ『マースレニツァ』×「馬そり」
ミュシャ『メディア』×「蛇の腕輪」
ヴ―エ『時の敗北』×「ラッパ」

感想・レビュー・書評

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  • 表紙の絵が凄いぜ。女性が抱えたバジルの大きな鉢の中にはこの女性の恋人の首が入っているのだ。怖い。勿論、中野京子さんは、なぜそんな絵なのかこの絵の説明をしてくれるし、その背景や作者についても的確に語ってくれる。その語り口の巧みなこと!時々入る自己ツッコミも絶妙。絵の中に描かれた生活用品や食べ物、動物、装飾品、シンボル、楽器を取り上げて、その絵の意味に迫っていく。堪能するのは間違いなし。

  • éclat 2015年10月号~2021年4月号連載を加筆修正したもの。
    KADOKAWAの『怖い絵』シリーズ編集者さんから「まだ本になっていない作品があったら出したい」とお話があって、このたびの書籍化となったそうです。

    カラヴァッジョが二作品あることで動揺しました。
    (ランブール兄弟も二作品あったのですが)
    最近読んだ二冊の本
    芥川賞受賞作砂川文次さんの『ブラックボックス』は
    一見ふつうの人間が切れると大変なことになるものでした。
    呉座勇一さん『頼朝と義時』も陰謀が渦巻き…
    鎌倉時代だからしかたないのかもしれませんけど。

    カラヴァッジョも、すごくドラマチックな絵画をのこしていて、そして喧嘩っ早く、友人を殺したりしているんですよね…。

    2月になって一週間経っていないのに、こんなことが続くと
    この先どうなってしまうのかな…。
    そう思いながら、この後も殺人事件を扱ったノンフィクションを読む私。

  • 絵を観る楽しさをたくさん教えてくださっていつもありがとうございます。

  • 絵のページを見ながら解説を読むと中野さんの口調が思い出されて、まるで直接話を聞いているような感覚がした。

  • 絵の中の物から絵画を深く知ることができた。思慮深いお話しが面白い。

  • 絵には興味あるけど、いきなり文字の細かい本は読む気失せる、、というところに中野京子さんの本に出会い、面白くてハマっています。この本も一つ一つの解説が短くてめちゃくちゃ読みやすいし、文章も堅苦しくなく理解しやすく面白い。いろんなテーマ・切り口で読んでみたいな〜!

  • 絵の中に描かれる「モノ」に着目して書かれたエッセイ。最初に出てくる、ジョン・シンガー・サージェントの「カーネーション、リリー、リリー、ローズ」(1885)がまず素敵。夕暮れの庭で提灯に夢中になる少女の、白くすっとのびた首がきれいで…。ひとつひとつの絵の解説が短いので気軽に読めるのもよい。

  • この手のカラー本を眺めるのは、くつろぐ時間に丁度いい。しかも解説が、ちょこっと捻くれてるところに笑ってしまう。しかし500年前とかの絵か、写真のように鮮明で瞬間を捉えてるのには、画家の技量に感服。

  • サージェントを巻頭に持ってったのが高評価。

  • 名画に描かれたモノを中心に中野京子さんが解説してくれる本。博識な中野さんコメントはいつもながら絵画を面白く見させてもらえ楽しいです。

    当時欧米で日本の提灯が大流行していたのは初めて認識した。
    ミュシャが作った宝石を装飾した蛇の腕輪が日本の堺ミュシャ館にあるのは一度は見てみたい。
    クリムトのアテナの甲冑の顔はメドゥーサだったのですね(舌を出してファニーに見えるので驚きました)。

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著者プロフィール

早稲田大学、明治大学、洗足学園大学で非常勤講師。専攻は19世紀ドイツ文学、オペラ、バロック美術。日本ペンクラブ会員。著書に『情熱の女流「昆虫画家」——メーリアン』(講談社)、『恋に死す』(清流出版社)、『かくも罪深きオペラ』『紙幣は語る』(洋泉社)、『オペラで楽しむ名作文学』(さえら書房)など。訳書に『巨匠のデッサンシリーズ——ゴヤ』(岩崎美術社)、『訴えてやる!——ドイツ隣人間訴訟戦争』(未来社)など。

「2003年 『オペラの18世紀』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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