呪護 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 183
感想 : 9
  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041119396

作品紹介・あらすじ

都内の私立高校で、傷害事件が発生した。白昼の実験準備室のなか、男子生徒が教師を刺したという。警視庁少年事件課の富野が取り調べを行ったところ、加害少年は教師に教われていた女子生徒を助けようとしたと供述した。ところが、女子生徒の口からは全く異なる事実が語られる。捜査を進めるなかで、富野はお祓い師の鬼龍光一と再会、事件の背後に人知を超えた力が隠されていることに気付くが……。スリリングな警察小説。

感想・レビュー・書評

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  • そろそろ東京に大地震がくるかもって噂を  
    平将門と天海上人と徳川家康になぞらえるなんて おもしろすぎました。
    関東地方の地図欲しくなりました。(私も線を引いてびっくりしてみたい!)

  • 警察小説というよりは、オカルト 伝奇小説みたいな感じなのね。(あとがきで、「これも警察小説のひとつの形です」みたいに書かれてしまうのですが 笑)

    このシリーズは初でして、なんの予備知識もないまま読み出したので。
    事件があって、それを地道な?操作で解決してゆく、いわゆる「警察小説」かなとおもっていたら…法力とか平将門とかの話が真面目な顔して出てくるので、「あれ??ちがうかも??」となった次第。
    いわゆる「警察小説」としての頭で読んでいると「…うーん」ってなってしまったけど、途中から「オカルト小説」と頭を切り替えたら、そこそこ面白く読めました。

    「警察小説」と「オカルト小説」が上手い具合にミックスされた構成…ともいえるけど、私はどちらかにしっかり振り切れてる話の方が好きかなぁ。

  • シリーズ第5弾。

    ラスボス的な平将門とか出てくるとは、お祓い師と警察とのバディとしてはネタ切れか。
    今回はいくら法力を得るためだからとはいえ、宗教という名の虐待と取られないだろうか。

    富野が少年係だからこそ、鬼龍たちが祓った少年たちへの刑罰も救いの方法に結ぶつくが、加害者が何かに憑かれた成人だった場合はどうするのだろう。

  • 今野敏の小説はサラサラ読み進められるのが好き。将門の力とか分からないが、面白かった。

  • 警察官とお祓い師の小説でシリーズ第五弾だそうですが初めて読みました。宗教にはまった人が正しいと思って行動している描写は現実味がありそうでした。会話の文章が「富野が言った。『‥』」のように、いちいち「○○が言った」と書かれているので読みづらいです。子供の頃、原稿用紙を埋めるために使った姑息な手段を思い出した。

  • 刑事系の物語という感じがしなかった。

  • 好きな人はとても食い付くいい筋書きだと思う。警察ものというジャンル分けでスキップされるかもしれないというのが残念だ。

  • 今野敏ってだけで何の前情報もなく借りて読んだ本だけど、宗教とか歴史とか霊とか、難しいことが多くてあんまり頭に入ってこなかった。このシリーズがあるとしても、もう、読まないかなー。

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著者プロフィール

1955年北海道生まれ。上智大学在学中の78年に『怪物が街にやってくる』で問題小説新人賞を受賞。2006年、『隠蔽捜査』で吉川英治文学新人賞を、08年『果断 隠蔽捜査2』で山本周五郎賞、日本推理作家協会賞を受賞。

「2023年 『脈動』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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