家康謀殺 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (464ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041119426

作品紹介・あらすじ

ついに家康が豊臣家討伐に動き出した。豊臣方は自分たちの命運をかけ、家康謀殺の手の者を放った。刺客は家康の駕篭かきに化けたというが……。極限状態での情報戦を描く、手に汗握る合戦小説!

感想・レビュー・書評

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  • 伊藤潤は短編小説の人だと思っている.歴史に埋もれた人物を主人公に仕立てるのが抜群に上手い.
    本書は戦国から大阪の陣までを背景に綴られた短編集で,期待に違わぬ面白さ.

  • 中短編集、桶狭間から大阪の陣までの連作。
    「雑説扱い難く候」
    「上意に候」
    「秀吉の刺客」
    「陥穽」
    「家康謀殺」
    「大忠の男」
    「ルシファー・ストーン」
    どれも、歴史上有名ではない人々が主人公。伊東潤はこういう名もなき人々を描かせたら日本一だとおもっている。

  • それぞれが面白いストーリーでした

  • 単行本として6篇を収めて登場し、文庫化に際して“特別収録”を1篇加えたという。7篇からなるのだが、各篇共に少し夢中になる。
    本書の各篇は、終焉へ向かって行く時期に差し掛かっている戦国時代の主要な戦いに関連するような出来事が扱われている。桶狭間の戦いに関連すること、失脚して自決した豊臣秀次に関連すること、朝鮮出兵に関連すること、関ヶ原合戦に関連すること、大坂の陣に関連することである。“特別収録”は織田信長に関連するのだが、少し独特なファンタジー的な色彩も帯びる。
    各作品共に勇壮な合戦絵巻というような感は薄く、「謀略渦巻く激動期を生きた主要視点人物」のドラマに仕上がっている。殊に強く記憶に残る篇を挙げておきたい。
    偶々、比較的近年に近江八幡を訪ねた経過が在って、現在は「金剛峯寺」と呼ばれる「青巌寺」という物語終盤の舞台そのものへも訪れている関係で、豊臣秀次に関連する事項を扱った『上意に候』が最も気に入って、読了して暫く経ってから再読もした。
    豊臣秀次は、豊臣秀吉の姉の子である。立身を果たす秀吉の手駒のように数奇な運命を辿った。関白を務めるようになっていた時、後の豊臣秀頼が誕生し、その地位に在るということが「問題」と化してしまう中、進行する事態と秀次の回顧とが織り交じるように物語が進行する。
    表題作の『家康謀殺』は「大坂冬の陣」に向けて駿府から大坂を目指す徳川家康の周囲での出来事という物語だ。「そういうこと!?」と少し驚くような展開で面白かった。
    “特別収録”の『ルシファー・ストーン』はローマ教皇の下に伝わる伝説的なモノを巡って、舞台が日本になって展開するという物語だ。何か豪華な造り込んだ美しい画の映像作品が似合いそうな感じだ。「そう来るか?!」という面白さが在った。
    何れも読み易い分量でなかなかに熱い物語である各篇が集まった、広く御薦めしたい一冊である。

  • 書き尽くされた感のある戦国時代。まだこんな切り口があるのかと改めて筆者の構成-筆致力にただただ脱帽です。作品は桶狭間の戦いから、大阪の陣までを背景として、その中で生きた者達を焦点にあてた短編集。短編集と侮るなかれ、すべてが秀逸な作品。「家康謀殺」は、スリルとサスペンス交りのスピード感溢れる展開に釘付け。時は大阪の陣の直前。江戸から大阪に向かう家康とともに護衛の任を受けた伊賀出身吉蔵の視点から物語が始まる。そこで受けた上役からのやっかいな指令。それは、護衛仲間に紛れている刺客を暴く事。旅を続けるにつれ、少しずつ明らかになる真実から炙り出された結末とは。。。特徴は、明日をも知れぬ苦難の中で生きる者達の処し方と業を背負った先に辿り着いた境地を共通のテーマとして描いた点。そして、当時の生活ぶりや雰囲気を、当時の名称をうまく使いながら再現した点かな。久しぶりのスマッシュヒット作品。もちろん5★です!!

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著者プロフィール

1960年神奈川県横浜市生まれ。私立浅野中学、浅野高校、早稲田大学卒業。日本IBM(株)入社後、おもに外資系日本企業の事業責任者を歴任。
著書に『戦国関東血風録 北条氏照・修羅往道』(叢文社)、『悲雲山中城 戦国関東血風録外伝』(叢文社)がある。
加入団体に『八王子城とオオタカを守る会』『八王子城の謎を探る会』『ちゃんばら集団剣遊会』『三浦一族研究会』等。
趣味 中世城郭遺構めぐり 全国合戦祭り参加 ボディビル エアーギター アマチュア・ウインドサーファーとしてソウル五輪国内予選に参加(8位) 「湘南百年祭記念選手権」優勝等各種レース入賞多数
*ご意見、ご感想等の連絡は下記のメールアドレスへ
jito54@hotmail.com

「2006年 『虚けの舞 織田信雄と北条氏規』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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