永遠の昨日 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 298
感想 : 22
  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041119679

作品紹介・あらすじ

17歳、同級生の満と浩一。
ふたりは正反対の性格ゆえに、強く惹かれあっている。
しかしある冬の朝、浩一はトラックにはねられてしまった。
頭を強く打ったはずなのに、何喰わぬ顔で立ち上がる浩一。
脈も鼓動もないけれど、いつものように笑う浩一は確かに「生きて」いて、
その矛盾を受け入れる満。
けれどクラスメートたちは、次第に浩一の存在を忘れ始め……。
生と死、性と青春が入り混じる、泣けて仕方がない思春期BL決定版。

感想・レビュー・書評

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  • とてもシュールでコミカル?に始まるが…
    ゾンビで過ごす2人の時間が優しく切なくて
    やっぱり最後は消えて終わるしかないが…

    美しいラスト、加筆された部分で切なさ倍増で
    300ページに満たない作品だけど愛がギュっと詰まってます(u_u)

    2002年の作品ですが、ホント色々なジャンルを書かれていて、大好きな作家さんです\(//∇//)\


  • 思いの強さが実体化
    サッカーのアディショナルタイムのような日々

    初っ端で死んでいるのだから、最終的にどうなるかの想像はつく。案の定泣けました。
    最後に加筆されているそうだが、とてもいいラストだと思った。

    同着一位っていい。忘れて欲しくないけど、新しい恋をして。

    印象に残った言葉
    「すぐに追いかけてくると知っているから、俺はあいつを振り払えるんだ。」by 満

    「だけどもういいよ。
     いっていいよ、浩一。
     俺は、大丈夫だから。

     もう逝って、いいよ。」

  • ラストの加筆部分が、時がたっても変わらない二人の思いが切ない

  • 読後のこの気持ちをどう表現したらいいのかわからない…。なんかこう、なんの迷いも汚れもない真っ直ぐな真っ白なピュアなふたりのアディショナルタイムに、ため息しか出てこない…!まさしく白。
    ただただふたりのまっすぐな気持ちが眩しい。雪が眩しくて眩しくて、でも綺麗で見ていたくて。ラストがとても好き。

  • 後半畳み掛けてくる真実と現実に涙が止まりませんでした。

  • ドラマみて、モヤモヤするところがあったので、原作を読んでみることにしました。
    季節が違う事以外、まぁ範疇の違いはあるけど、
    やっぱり最後は原作が泣けたー!
    どういうチカラかは分からないけど、みっちゃんの「昨日と同じ今日を!」という想いの強さが原作では伝わったし、
    さいごのさいご、
    「もう、逝っていいよ」
    の1行にめちゃくちゃ泣いたぁー。

    角川版は、2022年発売なのでか、エピローグ部分が付け足されていました。ちょっとびっくり。

  • 実写ドラマ化で文庫版を再読
    らすとに20年後の墓参りエピソードが追加されていた
    コロナ禍を経た2022年春らしい
    今放送中のドラマがどんな構成で展開するか楽しみ

  • ・11月10日に読み始め、11日に読み終えました。

    ・よかったね……


    ・なんか最初は結構コミカルな感じで始まって、ウフフと言う場所もあったんだけどわりとすぐシリアスになってしまった(なってしまった?)。あとわりとスピリチュアルな感じ。

    ・私は高校生くらいの少年同士のラブがたいへん、たいへん好きなのでとてもよかったです。かなしいよ~~。


    ・一般レーベルから出てたのではれんちな描写はあれどサラリとしたものだったり匂わせる感じなものかと思ってたんですがわりとしっかりすけべしていてギャギャギャギャ(嬉しい悲鳴です。)になりました。でも高校生同士のって言ったら…… そういうのありきになりますよね……

    ・ずっと足踏み状態だったということなので最後にふれあうことができてよかったねえと思う(恋人同士なら性行為をすることが最上級の幸せであるとかは一切思わないタチなのですがそれはそれとして……)。浩一くんもみっちゃんも幸せそうにしててかわいかった。


    ・作中で書いてた(よね?)ように、みっちゃんの強い強い思いに浩一くんが応えたような状況だとしたら、みっちゃんって浩一くんのことめーーちゃめちゃ好きだったんじゃん。ね。まあめちゃめちゃ好きって書いてあったもんな…… つんつんしてるようで相手のこと大好きなやつ、すごくいいよね。良いとか良かったとしか言ってない気がする。

    ・最後の加筆部分っぽいとこもよかった! みっちゃんと同級生のみんなが元気にしているの嬉しいけど、みっちゃんがずーーっと浩一くんのこと好きでいるの見ると、いや、じ、事故に遭わないでくれや……と思う。本末転倒か? ふたりで幸せに暮らしてる浩一くんとみっちゃん見たかったよ~~~~。


    ・なんか積んでる間にドラマ化してたらしい。配信かなんかで見れたりするかな。あと『threesome』も買ってみた。ふらっと行った本屋にあったので…… シリーズ?で出てるもう一作の方は置いてなかったのでいずれ入手する。

    ・初めての作家さんだったので新鮮でよかったです。かわいかったし。めちゃめちゃ切なかったが…… 


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著者プロフィール

東京都出身。2000年、「魚住くん」シリーズ第1作となる『夏の塩』でデビュー。以降、多彩なテイストの魅力的なボーイズラブ作品を世に送り出している。代表作としては「交渉人」「漫画家」「Nez〔ネ〕」各シリーズなど多数。榎田ユウリ名義でも「宮廷神官物語」「カブキブ!」「妖き庵夜話」「死神」各シリーズなどを発表し、読者から熱い支持を得ている。

「2022年 『threesome』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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