犬ほど素敵な商売はない (1) (角川文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041119686

作品紹介・あらすじ

美貌だが虚ろな人生を送ってきた倖生(ゆきお)は、
知り合いから「割のいい仕事」に誘われる。
それは「犬」として顧客に派遣されるサービスだった。
性的なものだろうと思い込んでいたが、
顧客の轡田(くつわだ)は、倖生に本物の犬として振る舞うことを要求する。
初めのうちは屈辱的な命令に従えなかったものの、
忍耐強く躾けられ、いつしか轡田の犬でいることに
奇妙な充足感を得るようになる倖生――。
歪んだ純愛の行きつく先は……。刺激的BL。

感想・レビュー・書評

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  • 友人の熱烈プレゼンを受けたので読む読む。
    久しぶりに榎田さんのBL読んだけどやはりこの方の作品は良い。

    これ以上ないほどの共依存関係だけども、それでいいのだなと。見事なまでの受容と供給の一致というべきか、とにかく互いに唯一無二のピースなんだなと思わせられる。
    他人がどうこう言うことではなく、君たちにはこれがベストだねと遠くから祝杯をあげたい感じです(下手に近寄って話しかけるとなんか殺されそうなので笑)

    ただこれが片方が女性だった場合の方がわたしは受け入れられないかも…
    同性同士だからこそこの共依存関係が成り立つというか、尊いと思えるのかもしれないなぁと。
    まぁ男女でもいいんですけどね。他人がとやかく言うことではないから。

  • 完璧な最後に読んでよかった。
    最初は好みのBL小説じゃないなーと思いながら読んでいくうちに気がつけば勃起するほど好きになってた笑
    やっぱツンデレって大事、物語としても普通に楽しめて、BLには夢物語展開とは違う珍しくリアリティのある作品になってて、よく書けたなーって思いました(どの口が言うかね笑)犬が好きな人は是非

  • ジェットコースターみたいな作品でした。
    常軌を逸する関係に、最初のうちは少し嫌悪感を持ちました。
    でも、本当に最後は良かった。
    割れ鍋に綴じ蓋カップルここに極まれり。
    お互いにこの人しかいないんだと思わせる、ストーリーの説得力がすごい。
    榎田先生凄すぎます…。

  • 純度の高い愛とはこれか、と久しぶりにしっかりとしたBL読めて最高でした。
    電車で読むには周りに見られてないからドキドキな描写もあったけど笑
    電車でついつい泣きそうになっちゃうようなシーンもあったり、いままでの育成環境などもあり、どん底も見てきた若者が犬になって、愛されることを知って、素直に全力で愛されるユキちゃんといろんなしがらみに縛られる愛の深い轡田さん…よかったぁ。
    モデルになってからの話も見たかったなぁ…。
    今回特に身体描写が素敵すぎました。

  • 最高!最高に純愛!
    飼い主と犬という設定からは想像できないほどの純愛。暴力的でも性的でもない支配。ただ愛されたくて犬で有り続けるユキが切なくて愛おしい。轡田もあまりにも不器用。不器用な二人がやっと結ばれたシーンはにこにこしちゃった。

  • 角川文庫で出たので読んでみようと思い購入。
    表紙がどぎついピンクですが、とてもおもしろかったです。 主人公は、“客がお金を出して犬(人)をレンタルする~”っていうところで働き始めた子です

    犬になって主人のコントロール下にいるっていうシチュエーションが好きなので良かったです。
    この二人にDomSubに似たものを感じた…(いや違うか)

    主人「犬はしゃべらない、二足歩行しない、水は皿からペロペロして飲め…」。ォォウ大変そう
    でも話さなくても目線や仕草で分かる、エサ(食事)も口まで手渡しでくれる。優しい

    読んでいくと、執着攻めっ!!って感じで
    とても好きでした…

    一回、分かれるんですけど(?)最後はまた一緒になりますハピエンです!
    そして最後の方ちょっとだけシてる描写ありますが
    物語の大半は犬になってるだけなので大丈夫。

  • 角川文庫コーナーに表紙が見えるように横向きに置いてあり、偶然目にしたタイトルや表紙の絵がまさに刺激的だったのですぐに手に取って裏面の紹介文を読んだ。私が手に取った1冊で最後だったので、みんな刺激を求めてるのか…と思ってしまった。

    倫理的にこれは、と思うところもあったけどこの世界観には一気に引き込まれた。内容的には王道BLという感じだけど、ある意味本当に刺激的だった。

  • 人を犬として飼う?と、読みはじめた当初は違和感というか嫌悪感みたいなものを感じましたが、読み進めていくと、むしろ犬と飼い主として過ごしている姿をすっかり微笑ましく思い読んでいました。
    倖生の犬としての適応力の高さ、従順さ、それに付随する背景。人が犬?とか思ってたけど、受け入れてました。倖生、むしろいい子…。
    そして、倖生の激しく愛を欲する姿に何度か涙しました。
    登場人物の生い立ちや状況が不幸で愛が枯渇しているようなお話は色々あるかと思いますが、ここまで愛が欲しい!!と全身で叫んでいるような登場人物は、私が読んだ中ではなかなかなかったです。

    最後は、普通にラブラブ年の差BLですが、なんか、もー良かったね。。割れ蓋に綴じ蓋とは、まさにこの2人のことだな、と感じました。

    それと、BLで良きアドバイスをしてくれるのは、いつも当て馬にならない賢い女友達な気がする…。

  • 文体はBL小説らしいなと思いました。
    出会い→反発・葛藤しながらも惹かれ合う→大切だから別れる→突然雑魚に襲われる→助ける→誤解解ける→結ばれる…みたいなテンプレ中のテンプレ展開でしたが、心情の描写などは上手。

  • 実は本屋で手に取った時、BLと思ってなかった。
    どっかで見たことある題名だなーって感じ。
    どこで見たんだろ?

    んで、何気に買ってしまった

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著者プロフィール

東京都出身。2000年、「魚住くん」シリーズ第1作となる『夏の塩』でデビュー。以降、多彩なテイストの魅力的なボーイズラブ作品を世に送り出している。代表作としては「交渉人」「漫画家」「Nez〔ネ〕」各シリーズなど多数。榎田ユウリ名義でも「宮廷神官物語」「カブキブ!」「妖き庵夜話」「死神」各シリーズなどを発表し、読者から熱い支持を得ている。

「2022年 『threesome』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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