落ちぶれ才女の幸福 陛下に棄てられたので、最愛の人を救いにいきます (角川ビーンズ文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041119792

作品紹介・あらすじ

癒やしの曲を奏でる聖奏師のセリア。だが筆頭から落ちると、陛下に棄てられ、幼なじみのデニスと共に城を去ることに。けれどセリアには、何者かに筆頭の座を奪われたとの噂が。さらにデニスは裏の顔があるようで!?

感想・レビュー・書評

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  • 予想以上に過酷な物語だった。
    認めてもらいたくて、自分で自分の身を縛っていることに気づかないまま陥れられたセリア。
    恋したと思っていた相手エルヴィスには裏の顔が。
    幼稚な考えで周囲を引っ掻き回していたと思っていたら、実は強かだったミュリエル。
    そして、終盤ではセリアの後輩たちが命を落とす場面も。
    驚かされる展開や設定が多数。
    そして、何よりデニスの裏の顔、彼がやったことに一番驚かされた。
    中盤に明かされた件にセリア以上に動揺したのは、読んでいるこちらの方だったかも。

    セリアに降りかかったことはデニスの言う「事故」で済ますには前述通り過酷。
    明かされる真実にもその先の展開にもめげず、それでも彼女は好きな人を救うべく奔走する。
    筆頭聖奏師だった頃の余裕のない状況では、きっと折れていただろう場面でも乗り越えられたのは、グリンヒルでの2年があったからこそ。
    子供たちと、デニスと過ごしたあの日々があったからこそ。
    そこで培われたものが、国をそしてある者の命すら救うことに。
    息を呑む展開だった。

    辛い展開もありつつも、最後はハッピーエンド。
    ただ無条件なハッピーエンドではない。
    救うためにセリアは代償を払わされたし、彼女の愛する人は罪を背負って生きて行くことに。
    その罪をセリアは許さない。
    でも、一人で背負わせもしない。
    恋人は結ばれて安直に終わりではない、ちょっぴりビターな雰囲気も漂う終わりだった。
    幸せであるけれど、一般的な幸せと一言では片付けられないと言うか。
    全体を通しての雰囲気に、あの終わり方はマッチしていたと思う。

  • 軽いノリだけど、設定があれこれ詰め込まれててギュっとした感じ。ストーリー的には綺麗に纏まってるし、デニスの裏の顔も良いと思うんだけど、もう少し二人に交流があって気持ちのやり取りをする場面があると良かったかなと思います。

  • 正しいことをしているのに周りの人から反感を持たれたり、その正しさを認めてもらえなかったりするセリア。それでも自分が信じることを曲げず、自分にも周りにも厳しくあり続けているセリアは強い。だからこそ、聖奏師から慕われているのだと思う。立場も恋人も失ってしまったセリアが、この場所から逃げられたのはよかったのかも。傷ついたセリアが、自分を認めてくれない人たちの中にいるのは、辛かったと思うから。再会したデニスと楽しい日々を過ごせたのはよかったし、お互いをちゃんと理解して認められたのは嬉しくなった。今までの分も楽しく幸せに暮らせるといいな。と思った。

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著者プロフィール

岡山県在住。2012年から執筆を開始し、Webにて発表。2017年「異世界で幼女化したので養女になったり書記官になったりします」で出版デビュー。猫をこよなく愛する。

「2020年 『異世界で幼女化したので養女になったり書記官になったりします2』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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