レジデンス

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  • KADOKAWA (2022年8月26日発売)
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感想 : 83
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Amazon.co.jp ・本 (224ページ) / ISBN・EAN: 9784041119983

作品紹介・あらすじ

学校では成績優秀な反面、夜な夜なひったくりを行っている中学生・望。望の小学生の時の同級生で夜は自転車泥棒に暴行を働いている弓矢とその異母兄・充也。就職活動前に事故にあったことで就職できなくなってしまったフリーターの根岸。
ある晩根岸が充也の元彼女を刺殺、時同じくして弓矢は暴行した自転車泥棒から反撃にあう。
弓矢の暴行シーンに居合わせた充也と望はどんな行動に出るのか…。
湾岸に立つマンション「湊レジデンス」を舞台に錯綜する"衝動"と"本性"を辛辣な視線で描いた群像劇。

みんなの感想まとめ

狭いレジデンスを舞台に、複雑に絡み合う人間模様と青春の闇を描いた作品は、登場人物たちの欲望や衝動が暴走する様子を辛辣に映し出しています。各家庭の人間関係や、登場人物の心の葛藤が浮き彫りになり、読者は彼...

感想・レビュー・書評

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  • カリスマひまわり曰く、
    「いつものみんなの大好きな小野寺さんは、いなかった。」
    でも、大丈夫。私は、みんなの大好きな小野寺さんを読んでないから。みんなが大好きな作品は、予約がいっぱいなのね。
    陰湿にお悪い少年達が溢れ出てくる。
    狭いレジデンス社会の青春の闇、病み、群像劇。
    彼らの鬱積とした感情は、行動の正誤を誤らせていく。
    地域も家庭も微妙なバランスで保たれているのかもしれない。
    一人の少年への暴行を遠巻きに見る、元友人と義理の兄の様子は、それほど、今の社会から逸脱していないのかもしれない。
    次は、優しき小野寺さんに行きたいと思います。

    • ゆーき本さん
      「まち」しか読んでないけどちと苦手でした。
      「まち」しか読んでないけどちと苦手でした。
      2024/01/23
    • 1Q84O1さん
      「ひと」「まち」「いえ」は読んでます
      小野寺さんにハマっていたときです
      「ひと」「まち」「いえ」は読んでます
      小野寺さんにハマっていたときです
      2024/01/24
    • おびのりさん
      ゆーき本さんは、同類だと思ってます。
      この作品はデビューに近いよね。
      デビュー作には、書きたい事が詰まるって都市伝説みたいなのあるから、もし...
      ゆーき本さんは、同類だと思ってます。
      この作品はデビューに近いよね。
      デビュー作には、書きたい事が詰まるって都市伝説みたいなのあるから、もしかして、その良い人シリーズの方が、無理して書いているかもよ。
      2024/01/24
  • 2006年に書かれた作品なんですね

    埋もれていた小野寺史宜さんのいつもと違う一面を見せた作品を発掘してきました!とか編集者の人が鼻息荒く言ってそう(辛辣!)
    余計なことすな!と言いたい
    埋もれさせといて良かったのに!(辛辣!)

    自分と同じ小野寺史宜さんファンの方々
    読まなくてもいいかも
    いつものみんな大好きな小野寺史宜さんはここにはいなかったです

  • 同じマンションに住む者たち、彼らはそれぞれに欲望を抱えてそれを発散させているが、いつしかとんでもない方へと向かっていく。

    なんとも嫌な気持ちになる。
    最近の小野寺さんの作品とは違うので、ちょっと受け入れにくかった。

  • 現実は善人ばかりではないってことを知らしめるような一冊でした。登場人物それぞれが悪行に及ぶのだけれども、いまいち感情移入出来なかったと言いますか、悪に走る動機が分からなかった感じがありました。

    人が悪行を働く道理ってきっと、こんなに突然で理不尽で衝動的な本能みたいなものなのかなと思いました。

  • 小野寺史宜さんの
    「ひと」「まち」シリーズのイメージで読むと
    とんでもない…
    当たり前だけど 作家さんは色んな顔を持っている
    と思わずにいられない一作だった。

    湊レジデンスに住む各家庭の人間模様
    っていうか
    こんな狭い世界の中、あれこれ関係があるものか?と思うような 複雑に絡み合うひと同士…

    章ごとに語りが次々変わっていく形式で
    登場人物の把握のために、何度も戻って読み直した(理解が遅い)
    巧妙に入り組んでいる。

    結末は真っ黒だった。
    描かれていたのは得体の知れない社会 …
    衝撃だったが色んな意味で読み応えあった。
    小野寺さんのデビュー頃の作品だったようで
    ちょっと納得した。




  • 野生時代2006年9月号湾岸宮殿を改題、全面改稿し2022年8月角川書店刊。思考停止しているような登場人物達が織りなす世界の話で楽しくは読めませんでした。というか、わかりにくい展開というか、たいした展開が無いというか、現実世界の方がもっとドラマチックなんじゃないかと思える話でした。読後感は良くなかったです。残念。

  • ダークな世界。現実もこうなのかと思うと気が重くなりますが、フィクションと割り切って興味深く読みました。


  • 舞台は古びたマンションが建つ鄙びて
    閉じた土地。

    登場人物は中学生、大学生とフリーター。

    鬱々と暮らす登場人物たちが起こす、
    身勝手な衝動の数々が交差して起こる事件。

    やるせなくて救いのない
    混沌とした話という印象です。

  • 今まで描いて来なかった悪意を詰め込んだかの様な作品。人間の悪意が描く著者作品悪人版「人生は並み盛りで」。とは言うものの「人生は〜」みたいに見事にピースもはまってなくて、そろそろ小野寺さんも卒業しようかな…

  • テンポが良くない小野寺さんの作品、初めて読んだけど、やっぱり、小野寺さんの作品にはテンポを求めてしまう〜。。。
    なんかちょっと、苦手な作品だったな〜。。。
    今まで読んできた作品が人間味溢れてて面白かったけど、この本はあまり、グッともこないし、好きになれず、、、

  • 話の内容はどちらかというと暗かったが、著者の描写の仕方が独創的で面白く読みごたえがあった。
    他の作品も読んでみたいと思った。

  • 筆致はそのままで、とことん負の感情に呑みこまれていく若者たちを描く。索漠とした情景が広がっている。

  • <違>
    なんか違う。ここ数年新刊が出る度に読んで来た小野寺の作品とはちょっと違った雰囲気がある。なんだろうどうなんだろう,と後付けを見ると どうやら2006年頃に書いた作品らしい。17年前ならそりゃまあ今の作風と少しぐらい違っても不思議はないわな。
    僕は今の小野寺の作風の方が好きだな。でもこの作品にも しばしば登場する お酒の話題 には好感が持てる。やはり小野寺はお酒が好きなのだ。本作では分からないが特にビールが好きなのだ。そこは僕と似ているかも知れない。あ,すまぬ。

  • 「湊レジデンス」というマンションで起こる群像劇との事で面白そうな予感がして手に取りましたが、まず本棚登録をした時に、評価が☆2.6だったので驚きました。
    何がそんなに評価を低くしているんだろうか…?と疑問に思いましたが、読んでみて自分なりに納得しました。

    おそらく、読者にとって共感や感情移入がしづらい作品だと思います。
    思春期のせいなのかもしれませんが、そんなに大したことない事でイライラしている点。
    恋人がいる人もいない人も、みんな軽い気持ちで別の相手と性交渉をするシーンが多い点。
    後半あたりに、会田望が鍵のかけられていない自転車を盗んだ際、入江弓矢が「やっぱりみんなイカれてるってことだよ」と言っていましたが、まさにその通りだと思いました。
    ちなみに入江弓矢もこのセリフの後、「いいぞ、望。何だかゾクゾクする。」とありますが、一体何がゾクゾクするのかわたしにはあまりピンと来ませんでした。

    しかしわたしは、作者の小野寺さんは別にイカれてはいないと思います。
    今まで『ひと』『まち』『いえ』などを読んできましたが、些細な感情の描写を書くのが上手い方なので、この作品や感想だけで決して判断しないでいただきたいです。
    そして、もしわたしが共感や理解するのが難しい感想を書いたとしても、イカれた人物だと思わず、温かい目で見守っていただけたら何よりです(^-^;

  • えええっ、何なの、これ、小野寺史宜さん、
    突然、逆方向へ疾走!?
    驚愕でした。

    いつも、善なるものを是として、
    不器用でも誠実に生きようと思わせてくれていたのに・・・
    今回は、すべてが悪。

    「湊レジデンス」という高層賃貸マンションに暮らす
    若者を中心にした群像劇。
    ひったくり、万引き、ウリ、浮気、セックス・・・
    小野寺小説でお目にかかったことがない単語ばかり。
    そして、どの章も必ずシニカルに終わる。
    読後感はザラリと気分悪し。

    レビューを見ると、皆さん、同じようなことを感じている。
    (だよね!)

    とりわけ、なるほどと膝を打ったのは北上次郎氏の書評。
    https://kadobun.jp/reviews/review/entry-46558.html

    ●「本書は、小野寺史宜がデビュー前に小説野性時代新人賞(当時は、野性時代青春文学大賞)に応募した「湾岸宮殿」という作品を全面改稿した作品である」・・・

    ひょえっ、「野性時代」か、それなら納得。
    北上氏も指摘していたが、ポプラ社小説大賞で受賞がなければ、
    もしかして、この路線で、ダークな小野寺小説が続いていたのかも・・・

    ●「描かれていることは小野寺史宜らしくないことばかりだが、たとえばこの長編の作者名を伏せて読んでも、小野寺史宜フリークなら作者名を当てられるのではあるまいか」・・・

    確かに!
    たぶん、わたしもわかる。小野寺フリークの端くれとしてうなずける。
    文体はもちろんなのだけれど、やっぱり小野寺ワールドがあって、
    それがいつもの真逆をいくというか・・・
    いきすぎちゃって、一周しちゃった感じで、わかるかもw

    小野寺史宜の作家としてのあふれんばかりの才能を
    あらためて感じさせられた一冊。
    善なるもの誠実な世界だけでなく。
    こんなんだって、書けるんだぞ、という作家の叫びかな。

    読んでいて、めちゃくちゃ気分は悪かったけれど、
    あらたな小野寺ワールドの発見と言うことで星4つ。

  • 登場人物ごとに視点が切り替わるタイプで、書き分けがいまひとつで読みにくさを感じました。とにかく男も女も同じ語り口調、似た思想なのが分かりづらい。

    全員キモいうえに読みにくいけれど、最後になにか点と線が繋がるのでは…と読みましたが、オチが釈然としないというか、う〜ん…。どんな集合住宅やねん、という感想だけが残る…(笑)

  • 小野寺さんのハートフルな作品が好きなんだけど、この本は…。
    皆さんの評価と感想に納得。
    歪んだ性と犯罪の数々にうんざりした。
    「湊レジデンス」には絶対に住みたくない!

  • 共感してほっこりしたかったり、多幸感のために読書する人には向きません。ドロドロしてるのが好きな人向け(いやー、いるんだよね。やっぱり人って多種多様)。間違っても小野寺さんの他の作品好きで手に取らないよう。
    公式あらすじにだいたいのこと書いてあるので概要はそちらにて確認ください。登場人物に良いやつが見当たらなくて読み進めるのが苦しいけど、サクサクとは読めました。犯罪や性描写多いから高校生以上、まあ、大人向けです。でも内容的には中二病。達観してない人ばかりです。

  • プロローグから違和感を覚えた。読み進むにつれ、いつもの小野寺さんとは明らかに異なる作風に戸惑う。
    本書は“湊レジデンス”と名付けられたマンションに住む人達の数日を濃密に描き出した群像劇だ。ある者は連続ひったくり犯であり、ある者は就職の失敗とその発端となった出来事に鬱々とする。自転車泥棒を捕まえようと張り切る者や、複雑な家庭環境と劣等感を性欲に紛らわせる者もいる。一見平和な集合住宅に蠢く闇を切り取った作品だった。
    巻末に附された注釈を読んで、ようやく腑に落ちた。

  • 上手く繋がっていく。
    少年たちの内面がなんかリアルな感じで薄気味悪かった。

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著者プロフィール

一九六八年千葉県生まれ。二〇〇八年『ROCKER』で第三回ポプラ社小説大賞優秀賞を受賞し同作で単行本デビュー。著書に「みつばの郵便屋さん」シリーズ、『ひと』『ミニシアターの六人』『レジデンス』『タクジョ!』『銀座に住むのはまだ早い』『君に光射す』などがある。

「2023年 『片見里荒川コネクション』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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