その花の名を知らず 左近の桜

  • KADOKAWA
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本棚登録 : 209
感想 : 17
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041120002

作品紹介・あらすじ

武蔵野の隠れ宿を実家に持つ桜蔵(さくら)は、霊園行きのバスの中で奇妙な出来事に遭遇する。祖父の遺品に導かれるように、消えた茶碗の行方とみずからのルーツを追って異界めぐりの旅がはじまる。

感想・レビュー・書評

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  • 好きな世界なのだが、登場人物が多すぎて、本筋に絡むエピソードも多すぎるあまり、話が複雑になっていて、また漢字や言葉などの細部にこだわり過ぎて、物語の本筋がわからなくなって来てしまうのが惜しい。途中で細部を理解することを放棄してしまった。もっとスッキリさせてくれた方が物語に没入しやすいのにな。

  • 第一作が素晴らしい。

  • 左近の桜、4作目。
    誰々の娘の姉妹の従弟の叔母の…ととにかく人物が大量に出てきてそれぞれが複雑に絡み合っているものだから早々に理解することを放棄。ただぼんやりと読了。桜蔵が変な物を拾ってきてはそれに憑りつかれて翻弄されてあれは現か幻か…って、毎度このシリーズはこういう感じだけど、今回は人物関係のわかりづらさに気を取られて雰囲気に酔えず退屈だった。

  • 面白いのだけど、すぐにわからない内容なので星は三つwww 私の読解力の問題なんでしょうが、複雑に絡まり合っているので、こらから読もうという方は、メモと人物相関図(もしくは家系図のを書きながら読むことをお勧めします。

    私は、滅多にしないのですが、再読しながら家系図を書きました…。二度読みすると、「あ、これはあれのことか!」ときちんと伏線があったことが分かります。…あー、やっぱり、私の読解力と記憶力の問題かも知れません。内容は面白いので、ぜひチャレンジしてみてください。

  • 左近の桜シリーズ。
    私は、長野まゆみさん作品の、謎が解けるような気がするんだけど、解けてなくて、で、結局なんなんだろう?というのが、好きなんです。なので、最後まで、もわっとした感じでおわってほしいと思ってしまうのでした…。まぁ、もわっとはしてるんですが、いつものもわっと感とは違うかなぁ。
    もう一回、読みます…。

  • 桜蔵のルーツを辿る話でした。
    既刊で外堀は埋め終わっているはずなので、あとは謎解きよろしく柾との関係を順序立てて紐解くだけかと思っていましたが、とんでもない。
    恐ろしく入り組み、蔓のように複雑に絡み合った家系図を追わねばなりませんでした。私は読み始めて早々に系譜を頭に描くことを放棄したので、終盤の盛り上がりを充分に体感できたかと問われると俯くしかないのですが・・・。
    しかし、真相に迫ったかと思えば煙に巻かれるような感覚は、あ〜長野さんの本を読んでいるな〜と実感しました。
    というか、この因果を背負ってなお無頓着と無防備な桜蔵は自業自得なので、もう業を受け容れたほうが本人的にも楽ではないかと思ってしまいます。笑

  • うまく没入できなかった。
    これ理解しながら読める人いるんだろうか。笑

    細かい描写も美しいんだけど、随所に同じような表現で口説く感じてしまった。
    好きなんだけどエッセンス程度でいいな。
    出てくる登場人物の読み方も漢字も難しく読むのが苦痛に感じてしまった。
    普段から古文や日本文化に触れてないので暦の行事や道具名、植物に至るまで読み慣れなく難しかった。

    結局主人公のルーツとやらもよくわからなかった

  • 桜蔵と同じようにどこか違う世界へ連れていかれたような読書経験をしている感じがする。

  • 人間関係も場所も時間も考えず、ただただフワフワと漂うように読み進んで、最後に「あぁ…そういう事か…」とぼんやりと思う(* ̄∇ ̄*)何もかもをきっちりと把握して読むには時間がかかりそうだけれど、挑戦したい!(^^)

  • 左近の桜シリーズ4巻、なんだけども
    なんか雰囲気変わったな…

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著者プロフィール

長野まゆみ(ながの・まゆみ)東京都生まれ。一九八八年「少年アリス」で第25回文藝賞を受賞しデビュー。二〇一五年『冥途あり』で第四三回泉鏡花文学賞、第六八回野間文芸賞を受賞。『野ばら』『天体議会』『新世界』『テレヴィジョン・シティ』『超少年』『野川』『デカルコマニア』『チマチマ記』『45°ここだけの話』『兄と弟、あるいは書物と燃える石』『フランダースの帽子』『銀河の通信所』『カムパネルラ版 銀河鉄道の夜』「左近の桜」シリーズなど著書多数。


「2022年 『ゴッホの犬と耳とひまわり』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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