まほり 上 (角川文庫)

Kindle版

β運用中です。
もし違うアイテムのリンクの場合はヘルプセンターへお問い合わせください

  • KADOKAWA (2022年1月21日発売)
3.58
  • (28)
  • (40)
  • (44)
  • (13)
  • (4)
本棚登録 : 692
感想 : 39
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・本 (288ページ) / ISBN・EAN: 9784041120491

作品紹介・あらすじ

大学院で社会学研究科を目指して研究を続けている大学四年生の勝山裕。卒研グループの飲み会に誘われた彼は、その際に出た都市伝説に興味をひかれる。上州の村では、二重丸が書かれた紙がいたるところに貼られているというのだ。この蛇の目紋は何を意味するのか? ちょうどその村と出身地が近かった裕は、夏休みの帰郷のついでに調査を始めた。偶然、図書館で司書のバイトをしていた昔なじみの飯山香織と出会い、ともにフィールドワークを始めるが、調査の過程で出会った少年から不穏な噂を聞く。その村では少女が監禁されているというのだ! 謎が謎を呼ぶ。その解明の鍵は古文書に……?下巻へ続く。

みんなの感想まとめ

民俗学をテーマにしたミステリーが展開される本作は、大学生の裕が都市伝説の調査を通じて、故郷の村に秘められた謎に迫る物語です。彼は同級生の香織と共に、二重丸の紋にまつわる不気味な噂や古文書の解読を進める...

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 『図書館の魔女』シリーズの高田大介氏による民俗学ミステリー…もう絶対おもしろいじゃん。
    表紙のおどろおどろしさに若干びびりつつ、でもそれを上回る期待に胸をふくらませながら読み始めました。

    原生林の渓流で、都会育ちの少年が、鮮やかな赤い着物を纏った少女を覗き見する第一章。
    都市伝説を集める大学生たちの飲み会で、不気味な二重丸の紋にまつわる3つの説話が披露される第二章。
    もうここまででがっつり物語の世界に絡めとられてしまいました。

    その都市伝説を調べるために地元に戻った裕の調査のプロセスがたまらなく面白いのです。
    彼の同級生で、現在は図書館司書として働く香織の力を借りながら、二重丸の紋に関連する場所を訪れ、石碑や資料を読み込み、由来に迫っていくのです。
    どんどん濃くなる不穏な気配に背中を押されるように、一気に下巻へ。

  • おっ、なんだなんだ!
    面白いぞ!
    ただ、読みにくい言葉が多いのでそこは注意です。

  • 『図書館の魔女』の独特な言い回し、ちょっと古めかしくてそれが好ましい語彙は、あの作品のために作られたものではなく、言語学者たる作者の癖(いい意味で)だとわかる作品 笑

    内容は上巻時点では、少年が山奥で出会った謎の少女を、彼女を連れ去った者たちを特定し探りを入れようとするパート/大学生が、自身の出自の謎と大学で聞いた都市伝説的な怪談に関係があると踏んで、再会した幼馴染と調査に乗り出すパートにわかれる。
    民俗学ミステリといいつつも、文献調査や歴史学的視点について、主に掘り下げられる。ココをしっかり読んでおいた方が、下巻を読む時に良いから(下巻ではさらに掘り下げられるから)、頑張ってほしい。

  • 二重丸が書かれた紙が至る所に貼られている田舎の奥地にある村で、大学生の主人公と村の地元の図書館司書(同級生で美人)の2人が謎を解いていくお話です。

    内容は面白いのですが、とにかく文体が読みにくい笑
    読書慣れしている私でも読みにくいと感じるくらいなので、普段から読書しない人にはかなり厳しいと思います。
    ラノベしか読まない人には無理じゃないかな笑
    ひとつひとつの単語が難しいのはもちろんのこと、言い回しがめっちゃくどい笑
    もっとシンプルに書いてくれれば多くの人の支持を得られるんじゃないかなぁ…

    物語とテーマ、そして設定自体は面白いです!
    とりあえず下巻も読みますが、正直早く読み終わって他の本を読みたいです笑

  • ワクワク感5でも、ページ数は多くないのに読む時間がかかるタイプの小説。京極先生のサイコロ本は分厚いのにすぐ読める感覚。この違いは?

  • 二度目ましての作家さん。
    図書館の魔女シリーズで大ハマり。
    今回は、民俗学ミステリです。

    メインキャラは、社会学研究科を目指す勝山裕。
    社会学というだけあって小難しい言葉が多い。
    ひょんなことから都市伝説と蛇の目紋に興味を持つ。
    帰省した際に、図書館司書のバイト中の夏織と再会。
    母親の苗字と紋の由来を調べる為、一緒にフィールドワークに
    出るのだが、その途中で村の少年:淳と出会い、
    少女が監禁されていると聞く。
    既に厭な想像しか働かないんですけどぉ~

  • 『図書館の魔女』を書いた作家と言えば通じるかもしれない、高田さんの作品。今作は民俗学ミステリーで、社会学を専攻する裕と図書館司書ちょい前の香織が地元で蠢く歴史的謎を解明する物語。
    とにかく情報量が多いのは『図書館の魔女』と同じで読むのは苦労するけれど、知的好奇心を刺激され、調べながら読み進めてしまう。ミステリー×民俗学×青春、楽しめるので、我慢して読んでほしい!

  • 骨太の歴史民俗ミステリーでした。
    膨大な資料と考察から真相に迫っていく。またそれだけでなく、しっかりとドラマがあり、夢中になって読みました。
    諸所で挿入される学術的な話も興味深く、作者の持ち味が存分に生かされていると感じました。それがテンポを乱してしまってもいるように思いましたが、この作品の魅力を損なうほどではないです。
    地方の因習、風俗に根差したミステリーやホラーが好きな人にぜひおすすめしたい作品です。

  • 300ページないのに、1ページ毎の密度が実質的にも内容的にも濃ゆいので、読むのは頭使う。
    が、面白い。たぶん、こんなにも説明されても理解できていないことがほとんどなのだが、勢いと要所要所の振り返りのようなところで納得し、読まされた。
    下巻も楽しみでたまらない。

  • 民俗学や社会学的な研究者が史料をどう考えるか、どのようにレファレンスを利用するか。
    そんな手法や史料との向き合い方を学べた。
    言葉が独特でリズムを掴むのにちょっと戸惑って、読み進めにくかった。

  • 民俗学に興味があるので、すごく楽しめました。確かに難しい言葉や研究の手法等が多めに書かれていますが、純粋にためになるなって思いました。下巻でどのような展開を迎えるのか楽しみですある

  • 面白いのだが、白文や言葉が難しい。さらに資料や研究に対する心構えも難しい。
    内容は、大学生の主人公が自分のルーツと怪談とのつながりを調べていくうちに寒村の神社と歴史にたどり着く。
    ややホラーめいた民俗学ミステリー。

  • うーん、言葉のひとつひとつが小難しくて読みにくい。
    面白いんだけど、なんせ言葉が難しいので頭に入ってこない・・。
    あと方言が気になる・・・
    下巻に期待!

  • 薄い本なのに文章が難しくてなかなか進まない汗
    とりあえず、裕と淳が出会って、2つの話(?)がつながったことに安堵。
    御朱印集めで神社の由緒をみることがよくあるけど、なんだ、結構いい加減なの?いやいや。。。などと研究者さんの話にびっくりしたり。。
    下巻まで、無事に読み終えれるか汗
    続く。。

  • 『図書館の魔女』はハイファンタジーでありながら劇中のトリックに漢詩が使われたり所謂あいうえお作文が登場するので、現実世界でやれ、と思ったのだ。
    で、『まほり』は民俗学ミステリー…著者の土俵なんじゃないか?と読み始めると、何と群馬がファンタジー寄りになっているのだ。まず登場人物が強烈な上州弁を使う。老人でもないのに。都会の大学に通うオタクの主人公に薄っすら好意を寄せる群馬弁の美人司書、ってヒロインの設定だけで「いい。喋らんでいい」てなる。まぁ読むんだけど。
    そして描写がくどい割に群馬の山里の空気感が伝わって来ない。だからといって登場人物の心根が魅力的なわけでも会話が軽快なわけでもない。下巻にどデカい謎解きでもないと厳しいな…

  • 2025/07/12-07/16

  • 高田大介のホラー(ミステリーかも?)で、図書館の魔女とは違う"怖い"演出が上手く出来るのかに少し不安があったが、読み始めてみると全く問題が無かった。
    叙情トリック(?)のようなミスリードを誘う書き方・構成は健在で、裕の両親を巡るやりとりに「冒頭の淳と女の子が両親なんじゃ・・??」と思った直後に、過去ではなくほぼ同じ時間軸での出来事であったことが判明し、早速引っかかった。

    本編とは直接関係ないフレーバーの部分(神仏習合と分離の話など)が厚いのも健在で、これが物語のリアリティや世界観の厚みを増してると感じるのだが、そこを冗長だと感じる人はいそう。

    冒険(というよりフィールドワークだが)部分は臨場感を感じる書き方がなされており、今回も映像作品を見ているよう。こういった部分の上手さが前述のフレーバーの部分を「ただの頭でっかち」ではなく好意的に捉えるように作用しているのかもしれない。

    本書の中盤以降、裕と香織の淡い恋の描写が所々に出てくるので、「著者は(図書館の魔女シリーズで思ったような)ロリコンではないのでは?」と思ってしまったが、思い返すと冒頭の謎の"馬鹿"の少女の描写はなまめかしく、ミステリアスで際立っており(それに比べると香織は平凡な女の子だし、裕の学友も薄っぺらい書き方である)、「あっ!やっぱりロリコンだわ」と再認識する。

    余談だが、
    歴史資料の収集やそのとりまとめの部分は作者の実体験(ex. 卒論・修論)なのでは?と思っている。
    専攻が比較文法や対照言語学ということは、二つの言語を比べるわけで、重要な資料を探すこと以外にも「原著の文字が読みにくい」、「文法的に間違っている」ことなどは日常的にあるだろう。
    今の専攻に至る前に、歴史学の研究中に言語同士の比較に興味が移り、進学時に専攻を変えた経験があるのかもしれない。
    そんなことを考えながら裕の行動を追っていた。

  • こういう民俗学ミステリは北森鴻先生作品を初め、興味があって楽しく読めました。
    終盤主人公2人が同軸に並んでワクワク!
    下巻へ

  • 地方の山村に残る宗教絡みの風習がとても興味深い。
    神社に行くと必ず由来を読むのですが、それが神仏習合や廃仏毀釈などの結果として歪められたり後付けになったりしていると想像したことが無かったので、これからは違った意識て見られるかも。

  • どんな話なのかなと読み進めてみたらどんどんはまっていく。おもしろい。続きが気になる。歴史的背景などについてはなかなか理解しきれていないけど、それでもおもしろい。古い社やお堂の表現にはこちらも薄ら寒くなってくる。でも追っているのは史料に基づいた現実的な解釈で、どうなっていくのか楽しみ。下巻の展開もとても気になる。

全37件中 1 - 20件を表示

著者プロフィール

2013年『図書館の魔女』(第一巻~第四巻)でデビュー。デビュー作が和製ファンタジーの傑作として話題となり、「図書館の魔女シリーズ」は累計32万部を記録。著書に『図書館の魔女 鳥の伝言』(上下)がある。『まほり』は著者初の民俗学ミステリ。

「2022年 『まほり 下』 で使われていた紹介文から引用しています。」

高田大介の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×