プレス 素晴らしきニッポンの肖像 (角川文庫)

  • KADOKAWA (2021年12月21日発売)
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  • 本 ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041120552

作品紹介・あらすじ

新型コロナウイルス感染症の流行によって、2020年は時代の分岐点となった。社会に潜んでいた様々な課題が露わになり、対立と分断が進んだ。しかし問題の萌芽は、すでにコロナ前にあったのではないか……? 激動の現在を経て日本はどこへ向かうのか。震災被災地や沖縄、韓国など、国内外の話題の現場を歩き、過去を巡って国の行く末を展望する――。数々の社会派小説を世に送り出してきた著者が刻む、未来への提言。

感想・レビュー・書評

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  • 現代日本に対する鋭い洞察で『ハゲタカ』シリーズをはじめとする小説を著している著者が、「現場感、俯瞰した視点、時代感覚を込めて今と未来を見つめたい」と、問題提起する18のEpisode。
    エピソード1で、「日本は情報氾濫の洪水に溺れている。その結果、正しい情報に飢え、自分が『正しい!』と思えるものは、それに盲目的に縋るばかりで、それが独善的で、身勝手なものだということに気づかない」と、指摘。
    エピソード14では、トランプ大統領(21世紀のジョーカー)登場の裏に「政治家や官僚などの知識層が、溜まりに溜まった国民の不安と不満を顧みなかったこと」にあると、論じる。
    現状を打破し、、日本の未来を切り開く主人公は若者であり、彼らを応援する環境を整えることが必要だと、提言する。
    2018年の執筆であるが、文庫本化に当たり「執筆時より状況が好転したものは、何もなかった」と、あとがきで嘆いている・・・・・

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著者プロフィール

1962年、大阪府生まれ。同志社大学法学部政治学科卒業。新聞記者、フリーライターを経て、2004年、企業買収の壮絶な舞台裏を描いた『ハゲタカ』でデビュー。映像化された「ハゲタカ」シリーズをはじめ、 『売国』『雨に泣いてる』『コラプティオ』「当確師」シリーズ『標的』『シンドローム』『トリガー』『神域』『ロッキード』『墜落』『タングル』など話題作を発表し続けている。

「2023年 『それでも、陽は昇る』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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