めぐり逢いサンドイッチ (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 1175
感想 : 70
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041120675

作品紹介・あらすじ

靭公園にある『ピクニック・バスケット』は、笹子と蕗子の姉妹が営むサンドイッチ専門店。お店を訪れるのはちょっとした悩みを抱えた個性的なお客さんたち。読むと心がほっこり温まる、腹ペコ必至の物語!

感想・レビュー・書評

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  • サンドイッチの専門店『ピクニック・バスケット』は、大阪の靭公園にある手作りサンドイッチ店。
    姉の笹子が3年前に始めた店を、妹の蕗子が手伝うようになった。

    お客さんの思い出の具材をはさんで再現してくれたり、けんかしてしまった友人との仲直りのきっかけになったり、笹子の作るサンドイッチは、どれもふんわりと優しくて美味しそう。

    靭公園や天満の商店街といった大阪の実在する場所が出てくるけど、常連客の小野寺さんもパン職人の川端さんもほんわかした雰囲気で、おっとりした姉の笹子と明るくしっかりものの蕗子と、この先恋に発展したりするのかなぁ。

    思いやりに溢れた、とっても優しい姉妹の物語です。

  • 優しい物語。

    個人的には「はんぶんこ」と「おそろいの黄色いリボン」のお話が好きです。

    具材と一緒に思い出をパンにはさんだサンドイッチ。
    食べてみたくなりました。

  • それぞれの家族のちょっぴりほろ苦い思い出話を、笹ちゃんが幸せな「サンドイッチの具」に変える。そのサンドイッチの味が、シチュエーションが、新しい幸せな形となってその人の中の思い出を書き換える。素敵。

    私も幼稚園の給食ででたパンの味が、今でも忘れられません。パンのはしっこのクッキー部分。甘くて大好きだった。みんなでその部分が多いのを探してた。その楽しい思い出さえも味の一部分。大事にとっておきたい記憶。味と思い出は同時に刻まれますよね。

    でももし今同じものを食べても、悲しいかな微妙に味は違うんだろうなあ。そう、いろいろな経験を積んで結構な大人になってしまったからね…。是非笹ちゃんに再現してほしい!

  • あまり興味がない人というか、むしろ、苦手に近い人のことを急に気になり出すことってあるよね〜笑笑
    女子あるあるかな〜!!!
    それにしても、作中に出てくる、たまごサンドが美味しそうですぐ自分で作っちゃうあたり。。。
    これだから、美味しそうな小説読むと、食欲が高まり、ダイエットが明日からになるんだわ!笑笑

  • 〝待ち人来たりて〟〝おそろいの黄色いリボン〟好き。おばあちゃん子で妹がいて、猫を飼っているのでつい読み込んでしまう。

    サンドイッチが食べたくなって、帰りに寄り道。
    続編も早く文庫化されるといいな…

  • サンドイッチ好きなので読みたかった本。
    少し切なくて、でも最後はサンドイッチのように、ふんわりと心温まる作品だった。
    4つ目の「はんぶんこ」がよかった。

  • 血の繋がらない姉妹が営むサンドイッチ屋さんのお話。人と人の縁のお話であり、思い出やわだかまりをそっとパンにはさんでいく、そんなお話です。

  • 繋がっている短編。温かくてちょっと泣ける

  • 「はんぶんこって、いい言葉よね。分け合うって、楽しそうだし、親しい人との間でしかできない。つながりを感じるっていうか。」(p212)

    サンドイッチってはんぶんこしやすいよなぁ。
    コンビニでもパン屋さんでも、大体のサンドイッチは同じ味のパンが2つ入っている。
    母と別の味のサンドイッチを買ってはんぶんこした記憶が蘇った。

    主人公の笹子と蕗子について、読書前は60歳代くらいのお婆ちゃんかなとイメージしていた。(名前から想像して…)
    しかし、30歳の笹子と28歳の蕗子と若い主人公であった。
    おっとりしていて、一緒にいると無防備になれる笹子と、自分のことを疫病神と言い切る、思い込みが激しい蕗子の2人は、互いに足りない部分を補う良い関係性であると感じた。

    私がこの本に出てくるサンドイッチ屋さんに行けたら、卵焼きサンドを頼んでみたいな。

  • めぐり逢いサンドイッチを読了しました
    食べ物のタイトルについ惹かれて…
    思ってた通り、とても読みやすかったです

    サンドイッチ、身近で気軽な食べ物
    いつも何気なく食べていたけれど、
    こんなに優しい食べ物は他にないのではと再発見しました
    白い柔らかふわふわのパンが、
    色々な食材、食べ物をそのまま優しく包んでくれる…
    器、でかすぎやろ〜

    それを体現したサンドイッチ店の店主と、人間味のある登場人物たちに親近感が湧きます

    サンドイッチ店を営む優しい姉妹…でも本当の姉妹ではないって、スパイスが効いてますね
    お互いを想いあってるがゆえの遠慮加減に、
    少しもどかしさを感じつつ、
    最後は思い出のカレーをきっかけにまた家族の絆が深まりジーンとしました

    私が印象的だったのは、
    小野寺さんと彼の父親の話です
    親子でコロッケをはんぶんこ…
    私も似たような思い出があるからです

    ドラマチックな大冒険や大事件!があるわけではないけれど、日常の中のちょっとした出来事

    少しお節介だったり、内に秘めたり、
    人間模様が素敵な距離感で描かれています

    読んだあとは、
    なんだかほんわか。

    こんなお店が実際にあったら通いたくなります

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著者プロフィール

三重県出身。『パラダイスルネッサンス楽園再生』で一九九七年度ロマン大賞佳作に入選しデビュー。「伯爵と妖精」シリーズ、ベストセラーとなった「思い出のとき修理します」シリーズ、「異人館画廊」シリーズ、『がらくた屋と月の夜話』『まよなかの青空』『あかずの扉の鍵貸します』『ふれあいサンドイッチ』など著書多数。

「2023年 『神さまのいうとおり』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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