心霊探偵八雲12 魂の深淵 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 338
感想 : 28
  • Amazon.co.jp ・本 (560ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041121634

作品紹介・あらすじ

16年にわたって紡がれた「心霊探偵八雲」シリーズ、遂に完結! 深淵の果てに、八雲が見たものとは――。

八雲の宿敵・七瀬美雪の手によって、昏睡状態に陥ってしまった晴香。
絶望感に苛まれる後藤、石井、真琴だったが、八雲は彼らを置いて姿を消してしまう。
晴香を守り切れず、無力感と後悔の念に襲われる八雲の前に、元凶の七瀬美雪が現れる。
「始まりの場所で待っている」そう告げる彼女を追いながら、八雲は重大な決断を迫られていて……。

感想・レビュー・書評

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  • 推理をミスリードされ、晴香救出に一歩届かなかった八雲たち。
    晴香は一命をとりとめたものの、意識不明の重体に陥ってしまう。

    強い後悔、いや悔恨の念にかられた八雲は、強い覚悟を決め、仲間たちと連絡を断ち、ひとり七瀬美雪を追う…
    七瀬美雪との因縁を、自らの手で終わらせるために…

    〜~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

    ちょー分厚い12巻ですが、あっという間に読み終えてしまいました。
    気がついたら3時間くらいは経ってましたけど、あっという間でした!!

    この巻では晴香が重体に陥っており、死の淵を彷徨っています。
    なのに、ちょこっとしか出てこないのにキーマンな晴香ってすごい…

    そしてこの巻は、以前の事件も振り返りつつ、あの七瀬邸殺人事件前と後の、七瀬美雪の生い立ちを知る旅でもあります。
    忌々しく、悪意の塊にしか見えなかった七瀬美雪の過去を知ることで見えるものに、こちらも動揺しっぱなしでした。

    この巻では、七瀬美雪を単独で追いかける八雲の姿がありましたが、そんな八雲を追う後藤、石井、真琴らの姿がありました。
    以前であれば、八雲のいない中での推理は、なかなか的を得ていないことも多かったのですが、今回は特に石井と真琴の推理・行動力が半端なくすごく、仲間たちの成長をひしひしと感じられる巻でした。

    そして激アツのクライマックスシーン…
    七瀬美雪と雲海の言動に、八雲のように「ふざけるな!」(518ページ)と正直おもいましたよ?
    おもいましまけれども、おもいましまけれども!!最終巻のフィナーレにふさわしい、真っ向対決がえがかれきられていたとおもいました。

    〜~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~〜~〜~

    エピローグは本当に、笑えるしにやけます。
    ほっこりします。
    もうちょっと見たかったのに、もうエピローグおわりなの?!とガッカリでした(笑)

    しかししかししかししかし!!なんと文庫版あとがきで、この先の彼らが読める可能性が示唆され、まさに「待て!しかしてきたいせよ!」(546ページ)状態でおわることができました。
    ぜひとも、刊行にこぎつけていただきたい…!!
    八雲と晴香のこれからが読みたい!!!!
    そう強くおもいます。

    というわけで13巻?が出るのに続く!

  • とうとう最終回〜〜〜
    晴香は無事に目を覚ますやろと思ってたけど、なかなか目を覚さない。いやいや、ハッピーエンドで終わるやろと思ってるのに、死んでしまう。。
    と、思ったら最後の最後で生き返って本当に良かった!!!

    雲海の「生きろ」って何度も言うのが印象的やった〜
    外伝もあるので楽しみ!

  • 23.01.09読了
    今度こそ読み終えたことを記憶する!
    きっと2度目。でも結末を全く思い出せず、前巻から読み直し。
    助かってよかったと。八雲が人間らしくなっていくこと。人との支えがあってこそ生きられること。
    七瀬も人だったんだなー、雲海も親だったんだなーとしみじみ思う部分もありつつ。
    最後、八雲と晴香の終わりには納得。石井と真琴のも書いて欲しいなー。

    衝撃は文庫のあとがきで、続編ありとの発表かも。
    また読んじゃうのよね、きっと。
    神永さん、ありがとうございます!

  • まさに大団円。春香と八雲の行き先が最後の最後までハラハラさせられた。ライヘンバッハを彷彿とさせる決闘シーンや八雲の心理的葛藤、変遷に感動し、過去作品の経緯を思い浮かべながら読み耽った。シリーズの最初からまた再読したい。

  • #読了 #心霊探偵八雲 #神永学 #角川文庫

  • 最終巻にふさわしい内容でした!
    ハラハラドキドキさせていただきました

  • 祝!完結。
    本当はアナザーをあと数冊残してるんですが、本編先に読んじゃった。
    と、いうのも、どうにも晴香と後藤のキャラが自分の中でしっくりこなくて、読むのがしんどくなってしまったから。でも中途半端にやめちゃうのは、それはそれで結末気になってしまうので最後まで読んでしまおうと頑張った。

    結果、七瀬美雪の過去が明らかになり、すっきり〜。
    今までの事件も伏線として回収されて、更に八雲の気持ちも前向きになってヨカッタヨカッタ!のハッピーエンド。

    最後まで石井くんを照れ隠しみたいに殴る後藤さんのクセが治らなかったのは残念。
    人情味があって八雲の気持ちを考えたりできる人が、何で意味もなく何もしていない石井くんをボコボコ殴れるのか理解不能で、話が入ってこなくなるのがホントしんどかった。晴香は…うん、なんかキャラが苦手だった。
    あと何冊か八雲シリーズ買ってしまったのがあるので読まなきゃだけど、それ読んだら八雲からは卒業しようと思います。

  • ようやく七瀬美雪のこれまでが明らかになって、だけど望んでいることが切なすぎ。
    展開の上下の振れ幅が凄すぎる最終巻。
    いやぁ、良いラストだった。
    ラブラブ度が増した二人のこれからが読みたい。

  • 納得の完結編


    最後不幸な結末になりそうだったけれど、
    ハッピーエンドでほっとしたわ

  • 堂々完結!
    八雲にとっての晴香のように、私も誰かの唯一無二の存在になりたい

    幾度ない最大のピンチを2人で乗り越えてきた全12巻
    いつも最新刊を楽しみにしていて、今回ついに完結
    「しばし待て!されど期待せよ!」
    とまた言って欲しい

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著者プロフィール

2003年『赤い隻眼』でデビュー。改題した「心霊探偵八雲」シリーズでブレイク。様々なエンタテインメント作品を発表し続けている。

「2023年 『怪盗探偵山猫 深紅の虎』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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