- Amazon.co.jp ・本 (560ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041121634
作品紹介・あらすじ
16年にわたって紡がれた「心霊探偵八雲」シリーズ、遂に完結! 深淵の果てに、八雲が見たものとは――。
八雲の宿敵・七瀬美雪の手によって、昏睡状態に陥ってしまった晴香。
絶望感に苛まれる後藤、石井、真琴だったが、八雲は彼らを置いて姿を消してしまう。
晴香を守り切れず、無力感と後悔の念に襲われる八雲の前に、元凶の七瀬美雪が現れる。
「始まりの場所で待っている」そう告げる彼女を追いながら、八雲は重大な決断を迫られていて……。
感想・レビュー・書評
-
詳細をみるコメント0件をすべて表示
-
推理をミスリードされ、晴香救出に一歩届かなかった八雲たち。
晴香は一命をとりとめたものの、意識不明の重体に陥ってしまう。
強い後悔、いや悔恨の念にかられた八雲は、強い覚悟を決め、仲間たちと連絡を断ち、ひとり七瀬美雪を追う…
七瀬美雪との因縁を、自らの手で終わらせるために…
〜~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ちょー分厚い12巻ですが、あっという間に読み終えてしまいました。
気がついたら3時間くらいは経ってましたけど、あっという間でした!!
この巻では晴香が重体に陥っており、死の淵を彷徨っています。
なのに、ちょこっとしか出てこないのにキーマンな晴香ってすごい…
そしてこの巻は、以前の事件も振り返りつつ、あの七瀬邸殺人事件前と後の、七瀬美雪の生い立ちを知る旅でもあります。
忌々しく、悪意の塊にしか見えなかった七瀬美雪の過去を知ることで見えるものに、こちらも動揺しっぱなしでした。
この巻では、七瀬美雪を単独で追いかける八雲の姿がありましたが、そんな八雲を追う後藤、石井、真琴らの姿がありました。
以前であれば、八雲のいない中での推理は、なかなか的を得ていないことも多かったのですが、今回は特に石井と真琴の推理・行動力が半端なくすごく、仲間たちの成長をひしひしと感じられる巻でした。
そして激アツのクライマックスシーン…
七瀬美雪と雲海の言動に、八雲のように「ふざけるな!」(518ページ)と正直おもいましたよ?
おもいましまけれども、おもいましまけれども!!最終巻のフィナーレにふさわしい、真っ向対決がえがかれきられていたとおもいました。
〜~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~〜~〜~
エピローグは本当に、笑えるしにやけます。
ほっこりします。
もうちょっと見たかったのに、もうエピローグおわりなの?!とガッカリでした(笑)
しかししかししかししかし!!なんと文庫版あとがきで、この先の彼らが読める可能性が示唆され、まさに「待て!しかしてきたいせよ!」(546ページ)状態でおわることができました。
ぜひとも、刊行にこぎつけていただきたい…!!
八雲と晴香のこれからが読みたい!!!!
そう強くおもいます。
というわけで13巻?が出るのに続く! -
神永学さんの八雲シリーズは全巻制覇したくて、11巻を読んだ後で早く12巻が読みたい!って衝動に駆られながら、出版されるのを待っていたんです。
待っててよかった!って思える作品でした!
ぜひたくさんの人に読んでもらいたいです。
物語を読んでいく度にハッピーエンドなのかバッドエンドなのかドキドキしちゃいます(笑) -
まさに大団円。春香と八雲の行き先が最後の最後までハラハラさせられた。ライヘンバッハを彷彿とさせる決闘シーンや八雲の心理的葛藤、変遷に感動し、過去作品の経緯を思い浮かべながら読み耽った。シリーズの最初からまた再読したい。
-
最終巻にふさわしい内容でした!
ハラハラドキドキさせていただきました -
祝!完結。
本当はアナザーをあと数冊残してるんですが、本編先に読んじゃった。
と、いうのも、どうにも晴香と後藤のキャラが自分の中でしっくりこなくて、読むのがしんどくなってしまったから。でも中途半端にやめちゃうのは、それはそれで結末気になってしまうので最後まで読んでしまおうと頑張った。
結果、七瀬美雪の過去が明らかになり、すっきり〜。
今までの事件も伏線として回収されて、更に八雲の気持ちも前向きになってヨカッタヨカッタ!のハッピーエンド。
最後まで石井くんを照れ隠しみたいに殴る後藤さんのクセが治らなかったのは残念。
人情味があって八雲の気持ちを考えたりできる人が、何で意味もなく何もしていない石井くんをボコボコ殴れるのか理解不能で、話が入ってこなくなるのがホントしんどかった。晴香は…うん、なんかキャラが苦手だった。
あと何冊か八雲シリーズ買ってしまったのがあるので読まなきゃだけど、それ読んだら八雲からは卒業しようと思います。