- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041121641
作品紹介・あらすじ
15年経った今でもノイタミナ全70作中第1位(※「あなたが選ぶ思い出の3作品」2005年―2009年制作部門1位)という人気を誇る和製ホラーアニメ作品『モノノ怪』。その作品世界を踏襲したスピンオフ小説を「僕僕先生」「黄泉坂案内人」 シリーズで人気の仁木英之が書下ろす。
猪苗代湖畔の天守に夜になると現れる姫、深川の長屋住まいのつくり花師を取り込んだ妖狐、古戦場に現れる獰猛な妖怪、本郷前田藩の屋敷近くに出る顔をはぐ怪物など、モノノ怪あるところに現れる妖しき薬売り。「形」「真」「理」の3つが揃うとき、薬売りの持つ”退魔の剣”の封印が解かれ、モノノ怪を斬る! 斬新な世界観で多くのファンを魅了した和製ホラーアニメ『モノノ怪』に登場する謎多き薬売りのスピンオフ小説、全6話。帯推薦文は、中村健治監督! カバーイラストは、Twitterフォロワー数25万のおく さん!! @2964_KO
感想・レビュー・書評
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アニメのようなきらびやかで独特な味のある情景は私の拙い想像力では難しかったようで、登場人物の輪郭ができかけた頃に物語が完結するので気持ちが追い付かず残念でした。もっと深く読み込める力があればより楽しめたのに…と、自分の読書力のなさに凹みます。
もう少し読書力がついた頃に再読したいと思います。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
最近読んだ本が文庫でありながら『鈍器』と名高い京極夏彦作品なので、それと比べるとあまりに薄い。物理的も内容も薄く感じてしょうがない。文章が足らない。薬売りが足らない。ページ数がまるでない。まるで『水墨画を見ているよう』だ。原作の極彩色できらびやかな様は、小説だし絵がないからという理由だけでなく、言葉ですら極限まで削ぎ落とされていると感じる。描写という描写が二番出汁のごとく薄いし軽い。わざとなのか知らないが、少なくとも自分はもっと重たい文章を読むことを覚悟していたし、読後引きずるほどの重さを切に待ち望んでいた。
始まりから終わりまで何があったかはわかりやすい。漢字の馴染みがないだけで文章自体は簡潔だ。肝心の薬売りは本当にほんの少しの添え物でしかないのが泣けてくる。アニメほど話さないし動かない。それどころかアニメ以上に少ない。読んでいる自分が人物の描写や場面などの大部分を想像していかなくてはならない。
これが公式が出してきた、十五年も待ち望んだモノノ怪だというのがただただ虚しい。本当にこの原作が大好きだった。読まなければ夢を見れたのに、あまりにむごい。 -
原作が好きでコレを面白いとは思わない.原作なしの作品としてみても分かりにくいとは思うが.薬売りの台詞や振る舞いは違和感だらけ.かつ話によっても人物象が異なって見えるのは自分だけだろうか?残念.
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アニメなら、きっと妖しくも美しい作画と演出でどの話にも入り込めたんだろう。小説としてはあまりにも足りない。映像で補完されない分、言葉足らずで場面転換も急。薬売りも気づいたらいるだけ、妖しいというより空気。小説として出さずにアニメ化してしまった方がよかったのでは?期待しただけにがっかり。
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うーーーん、アニメのきらびやかな映像が浮かんでこない、おとなしめの薬屋さんでした。
全体的に静かな感じ。戦闘シーン短めですし。
脇役感ましまし。 -
個人的にはちょっと物足りなく感じてしまいました……(期待が大きすぎたのかもしれません……)
やはりこの作品は映像の魅力のひとつであるビジュアルでの表現が小説ではできないのが一つ大きなポイントでした。お話は面白いのですが、やはりアニメの美しい映像と合わさってこその「モノノ怪」であることを痛感させられました……
何よりも、想像を絶するレベルに薬売りさんの登場が少なかったことショックでした……!!薬売りさんの活躍が見たくて今作を買った私にとって、これは一番大事なことでした。常に外野で傍観といった形で困った時には助太刀する程度の登場だったのでかなり悲しかったです……
薬売りさんの登場が少ないことは残念ですが、人々の強い想いが妖と結びついてしまうという話の主軸は面白く、登場人物たちの心の暗い部分がかなり詳細まで描かれています。「モノノ怪」としてではなくホラー短編集として読むのであればとても楽しめるかと思います!
個人的には満足できなかったため酷評気味になってしまったのですが、「モノノ怪」が好きな方で今後この作品を読むか迷っている方の参考になれば幸いです。 -
アニメの大ファンだったので、スピンオフ小説は嬉しい。しかし、やっぱり映像あっての魅力なのかなとも思った。第二話の会津の話が一番面白かった。
著者プロフィール
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