- 本 ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041121658
作品紹介・あらすじ
海が怖い。海は死に近いからーー。山では、「この先に行ったら、私は死ぬ」というような直感で足がすくんだこともある。海は、実際恐ろしい目にあったことがないのだけれど、怖い。ある日、友人が海に纏わる怖い話を始めた。話を聞いているうちに、生臭い匂いが立ちこめ……。(「船玉さま」より)
海沿いの温泉ホテル、聖者が魔に取り込まれる様、漁師の習わしの理由、そして生霊……視える&祓える著者でも逃げ切れなかった恐怖が満載。
「"これ本当に実体験! ?"と驚くことばかり。ぞくぞくします。」 高松亮二さんも絶賛の声! (書泉グランデ)
文庫化にあたり、メディアファクトリーから刊行された『怪談を書く怪談』を『船玉さま 怪談を書く怪談』に改題し、書下ろし「魄」を収録。解説:朝宮運河
感想・レビュー・書評
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最初の2話のような話が続くのかと思っていたけど後半のは見える人はどう日常を送っているかが読めて面白かった。私は0感だから見たいような見たくないような
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5よりの★4
さすが加門さんです。
異形そのものを怖く表現するのではなく、普段の生活の中に怖い物が存在する事を表現してくれます。
普段の生活環境に怖いものがいる事を考えさせてくれます。
とくに「カチンの虫」。。郷内さんや聖書関連を読んでて良かったと思わせてくれるエピソードでした。
「いきよう」は郷内さんの言う“災禍へ自ら踏み込んで行き”、自分が災禍に見舞われるのは自業自得。。この考えは皆同じ事言いますね。
更に読み進め、、古い本を読みたくなる衝動。『遠野物語』、『虫千』読みたくなりました。 -
もはやエッセイぐらい軽いホラー体験談。
表題作はもちろんいくつか怖い話もあるけど、
語り口の影響もあり爽やかで読みやすい。
怪談を書く怪談が妙な説得力でとても怖かった -
表紙とタイトルは恐かった
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疲れてくると訳もなく怖い話が読みたくなるけど、怖すぎるのはいや。
いつもながらちょうどよい。 -
最近、加門さんの本(特に体験談)を探しまくって読んでいる。霊的なものを感じる、見える加門さんの体験はやはり小説よりも色んなパターンがあり新鮮。何を伝えたくて出てくるのかわからないのが逆にリアリティがある。「浅草純喫茶」が良かった。昔の姿で出てくる霊は時間が止まったままさ迷っているのかな。
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恐怖というよりノスタルジーを感じる話が多い。
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再読感満載だったので「?」となり、巻末見ると『怪談を書く怪談』の文庫化と判明。
びっくりしました。
久々だった為、そのまま読み進めました。
普通に楽しんで読めました。
「通常ではない精神をもつからこそ、神に近く、魔にも近い。遠退いた者ならば尚更の事」聖者の眼差しは何を映したのだろうか。
著者プロフィール
加門七海の作品





