地獄くらやみ花もなき 漆 闇夜に吠える犬 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
4.02
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本棚登録 : 207
感想 : 14
  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041121665

作品紹介・あらすじ

青児と皓のもとに雑誌記者を名乗る女が現れ、以前、青児の住んでいたアパートの住人が二人とも殺人を犯したのちに死んだという。その物件を調べに向かう青児だったが……。美少年探偵の妖怪事件簿、第7弾。

感想・レビュー・書評

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  • 今回は結構ややこしい展開というか、様々な思惑が重なり合った話だったので、ちょっと理解するまでに時間がかかった。
    途中、状況を整理してくれる場があったのは助かった。
    ともかく、吾川さん怖すぎる。
    あと、青児の目が活躍する場面がなかったのが、個人的にはちょっと寂しかったかなと。
    双子探偵の挙動にびくつく必要がなかった点は安心点。
    もう味方サイドでいいのかな、彼らは。

    それよりも、最後の最後の展開が度肝を抜かれたので、そこに全て持っていかれた感はあったが。
    え、どういうことだよという。
    最後の展開でこうなるのは、最近のお約束かもしれないけれども。
    そんなところで終わらないでくれと思った次第。

  • 青児さんが自分の為に怒っている!!自分の命を軽視したやつに怒り、悔しがる。大進歩だよ...。

    言われてみれば、確かに壁一枚向こうには素性の知らない人が住んでいるって怖い。

    最初から最後までヤバかったのは吾川さん。
    頭のネジ飛んでるよ、この人....。

    そして新たに浮上した魔王の子供の生き残りを自称する謎の女性。西條と名乗った彼女は本当に皓さんの兄妹なのか。
    ビジュアルがすっごい気になる。
    篁さんは彼女のために動いてたようだし...?気になる...

  • #読了 青児が昔住んでいたアパートに関するミステリー色が強いお話だった。それにしても、えげつないアパートに住んでいたものだ。よくぞご無事で……。
    「犬神」をテーマにした連作という感じかな。表と裏でそれぞれ毛色が違って面白かった。
    新しいキャラクターとして皓の血縁者が登場。これからどう絡んでくるのか楽しみ。
    今回は4巻で登場した鳥栖二三彦と青児のコンビ、凛堂兄弟がそれぞれに活躍。鳥栖さんがお気に入りのキャラクターだったので、活躍がうれしい。

  • 何故か近場の本屋に7巻目だけがなく、やっと見つけて購入・読了。今回の話はなかなか名前が、偽名も入り交じって複雑だった。ページを行ったり来たりしつつ読了。面白かったがなんだか色々と悲しいお話も。そして最後に新たな人物が…。まだまだ続きそうで楽しみだ。

  • 6巻も追い詰められた人の闇が凄いです。
    〈炎上記者〉〈復讐共助〉〈濡衣業〉(?)…初めて知る職業がたくさん。
    〈夜逃げ御用達アパート〉まで。下手したら青児もこのループに入れられてたかと思うとゾッとします。〈濡衣業〉は加害者として濡衣を着せられるはめになる事件の被害者も用意されてるわけで。
    犬神の眷属は白児。次巻は犬神との対決か、西條くん側の兄弟なんだろな。
    凛堂兄弟ともなんとなく仲良く、はないけど共闘みたいな空気になってるのも良いです。篁さんとも100年後には。

    やっぱり角川文庫よりメディアワークスで出版した方が良かったのでは?イラスト欲しいな、特になんでも着る小野篁の。荊も好き。

  • 前巻よりもさらにエグイ事件で辛かったけれど、犬神モチーフが面白かった。青ちゃんが好き。1巻から続けて読んできて、8巻はまだなのっ?!な状態。

  • 面白かった!
    ホラーファンタジーのはずなのにミステリー色が強くて、さらっとグロい
    かなり人物相関が入り組んでいるので、整理しながら読みました
    こういう話は特に好きな部類

    青児くんかわいい

  • 「犬神・表」
    同じ部屋に住んでいた者たちは。
    状況が異常なのに誰一人として今まで気にしなかったのか気になるが、あのような部屋を放置している辺り疑問を持った者はいなかったのだろう。
    常に一緒に行動していたら大丈夫だったのかもしれないのに、何故危険なのに単独行動してしまうのだろ。

    「犬神・裏」
    用意周到に事を進めていたはず。
    防音対策されていないのであれば、いくら何でも連れてこられた当初はうるさいぐらいの声を上げ暴れる音など一度も聞こえなかったのだろうか。
    楽しんだ後は確認したくなるのは人間の性なのかもしれないが、安易に現場へ行くのは自首と変わりないだろ。

  • 短さの割に事件が陰惨で胸糞なところは健在。それだけにとどまらない、あたたかさも残る後味もいい。須永が少年のその後を知った時、自分がやったことの無意味さを嘆くよりも、「生きててくれた」と安堵するところに優しさが出てる。
    新しい局面に入ったので続きが楽しみ。

  • 今回は犬神。
    人間の妬み嫉みの怖さが出ていました。

    凜堂兄弟の会話がふふっ、となります。荊には勝てそうにない棘の諦念がひしひしと伝わってきました。
    最後に新たな人物が登場。苗字からして皓の身内のようですがこれからどんな波乱が起こるのでしょうか。

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著者プロフィール

愛知県生まれ。2017年「地獄くらやみ花も無き」で、第3回角川文庫キャラクター小説大賞〈読者賞〉を受賞。同年、「折紙堂の青目鬼 -折り紙あやかし事件帖-」で、第5回富士見ラノベ文芸大賞〈審査員特別賞〉を受賞。

「2023年 『地獄くらやみ花もなき 捌 冥がりの呪花、雨の夜語り』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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