社会人に最も必要な 「頼る」スキルの磨き方 あなたの力を120%発揮させる「伝え方+考え方」

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 5
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041122181

作品紹介・あらすじ

【本書の内容】
人口減少が続き、新型コロナウイルス感染症予防で人との対話が生まれにくくなっている社会において、
重要性を増す力「受援力」。自分と相手の自己肯定感を高める、「困った時に他の人の助けを求めること
ができる力」を紹介します。
著者自身の経験をふまえ、受援力が高い人の共通要素を抽出しながら、公衆衛生学、コーチング理論、
脳神経科学などの科学的な知見を整理したのが本書です。

【受援力】(じゅえんりょく)とは――
 ・困った時に他の人の助けを求めることができる力
 ・言葉や考え方を変えると、誰もが楽に頼れるようになるスキル
 ・頼ることで、相手の自己肯定感が高まる効果も

【こんな場面で役立つ】
「増えていくばかりで仕事が回らない」
「リモートワークは孤独」
「自己責任論に押しつぶされそう」
「もっと雑談したいのにできない」
「友人が少ない、つながりを感じられない」
「人手不足でパンク寸前」
――そのような困った状況は、受援力によって解決できます。そしてこの力は、
  「誰もが持っている」のに、「使ってこなかった」スキルなのです。

【「プロローグ」より】
「頼る」という言葉にネガティブな響きを感じるかもしれませんが、
そんなことはありません。
むしろ「人に頼る」スキルは、社会人にとって最も必要な能力の一つ
といっても過言ではないのです。


【目次】
第1章 頼るのは「弱いから」ではない
第2章 上手に頼るための「伝え方」
第3章 上手に頼るための「言い換え」
第4章 「うまく主張する」「うまく断る」方法
第5章 「人間関係資本」と「チーム」について
第6章 心理的安全性の高い職場と社会をつくろう

感想・レビュー・書評

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  • 頼るって難しい。今まで頼らず自分で頑張り通してきた。そのおかげでいいこともあれば、ストレスを感じることも多かった。このたび、主人がなくなり仕事にもお休みをもらうことになって、初めて人に頼ると言うことを考えることになった。

    主人が病気になって、今後のことを考えていたら良いタイミングで原作者の吉田先生より本をいただいた。これも何かの縁と読み始めていたところ、自分にも思い当たる節がたくさんあり。
    人を助けるのは非常に好きであるが、人に頼るのは申し訳なく思う。この本を読み少し肩の荷が降りた。もう少し早く出会っていたらもう少し楽に生きていけたのかなと思う。
    仕事でお休みをいただいた分は返していきたいと思う。

  • 社会人に最も必要な 「頼る」スキルの磨き方 あなたの力を120%発揮させる「伝え方+考え方」
    著:吉田 穂波

    「受容力」とは、他の人から助けられることを良しとする力。
    人口減少が続き、新型コロナウイルス感染症予防で人との対話が生まれにくくなっている日本社会において、ますます重要性を増す力である。受容力=人に頼るというスキルは、社会人にとっても最も必要な能力の一つと言っても過言ではない。

    受容力という力は、同じ人でも、本人のメンタリティや環境によって、上がったり下がったりする。余裕がない時ほど発揮しづらい。折れない受容力をレリジエンスにつなげ、いつでも発揮できるようにすることが大切である。

    本書の構成は以下の6章から成る。
    ①頼るのは「弱いから」ではない
    ②上手に頼るための「伝え方」
    ③上手に頼るための「言い換え」
    ④「うまく主張する」「うまく断る」方法
    ⑤「人間関係資本」と「チーム」について
    ⑥心理的安全性の高い職場と社会をつくろう

    不確実で誰しもが不安を多く抱える、世の中において、色々な年代、立場、ビジネス・プライベート問わず、すべてにおいて本書で取り上げている「受容力」を活用してそれを解決しようとしている。

    受容力は多くの心理的安全性を担保する職場には必要な概念であり、任す側・任される側どちらからのアプローチを捉え、双方向での立場の理解から運用を目指している。

    固い頭ではなかなか入り込まない概念。
    これからに確実に必要な考えであり、現状を認め、自らが実践することで職場においては背中を見せて、浸透させたい。

  • P24~25
    <仕事の場面で誰かに頼るという行動は、WIN-WINにつながる――と言うと「本当だろうか?」と思う人もいるかもしれません。
    でも実際に、自分が頼ることで、相手の自己肯定感が向上し、心身の健康状態が良くなるのです。これは、「人を助ける行為やボランティア活動が健康状態を向上させ、寿命を延ばす」などの医学的研究からも明らかになっています。>

    アサーティブネス、I message、マインドフルネス・・・などの考え方を取り入れ、周囲に頼れるようになろう、という考え方。<一人でできないラインの見極め」ができるのが自立>というのは、自分にとっては新しい考え方だが、もっともだとも思える。

  • ◎信州大学附属図書館OPACのリンクはこちら:
    https://www-lib.shinshu-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BC13217808

  • 頼るのもスキルがいるのかーっとちょっとグチりたくなる
    感情としては頼り合うことに楽しさや肯定感をもっと感じていいのだろう。
    具体的なスキルとしては、、早めに伝えること、先回りすして重要でないことでやらなければならないことが見つけること。頼む内容の質=難しさは変えられないけどけど渡せる時間は変えられる。

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著者プロフィール

医師、医学博士、公衆衛生修士。1973年、札幌市生まれ。三重大学医学部卒業後、聖路加国際病院産婦人科で研修医時代を過ごす。2004年名古屋大学大学院にて博士号取得。ドイツ、英国、日本での医療機関勤務などを経て、2008年ハーバード公衆衛生大学院入学。3歳、1歳、生後1ヶ月の3人の子どもを連れて夫と渡米し、2年間の留学生活を送る。留学中に第四子を出産。2010年に大学院修了後、同大学院のリサーチ・フェローとなり、少子化研究に従事。帰国後、東日本大震災では産婦人科医として妊産婦と乳幼児のケアを支援する活動に従事。2012年4月より国立保健医療科学院生涯健康研究部主任研究官、2017年神奈川県保健福祉局保健医療部健康増進課技幹兼政策局ヘルスケア・ニューフロンティア推進本部室シニアプロジェクトリーダー兼神奈川県立保健福祉大学保健福祉学部准教授。2019年より神奈川県立保健福祉大学大学院ヘルスイノベーション研究科教授。2020年以降は厚生労働省や神奈川県にて新型コロナウィルス感染症対策本部に従事。2歳から17歳まで6児の母。

「2022年 『「時間がない」から、なんでもできる!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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