- Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041123294
作品紹介・あらすじ
新技術でのバイオ医薬品生産を目指すトトバイオ社はある事件を機に新技術の開発者である教授と袂を分かつ。以来、同社の経営には暗雲が……。経営と先端学術、ビジネスマンと研究者が相剋し共闘する人間ドラマ!
感想・レビュー・書評
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新薬の開発を題材にした小説。
これまでに類のない新たな着眼点で
がん細胞に効果を発揮する医薬品開発に
情熱を注ぐバイオベンチャー企業と、
それを全力で支える研究者や支援者の姿が
詳細に描かれた物語。
思わぬ事件が発生する中、諦めず立ち向かう
人々の誠実な姿が素敵でした。
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『がん消滅の罠』にハマったのがきっかけで、この作品も読みました。創薬業界にこれまで縁がなかっただけに新鮮に感じました。抗体カクテル療法とかは、今のコロナにもつながるような‥なんて思いながらも、ちょっとカイコは苦手(汗)。登場人物のこのあととか、トトバイオの今後とか気になります!
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『がん消滅の罠』著者の新作。前半はミステリーで後半は勧善懲悪の(現代が舞台の)時代劇。製薬会社が舞台なので医療系の描写はあるものの、業界に強い影響力を持つ大学教授が悪役だったりライバル企業が出てきたり池井戸潤の『下町ロケット ガウディ編』のようなテイスト。そういう意味で既視感はやや強め。
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なんか無駄に長い
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新薬というと大手製薬メーカー...というイメージが強いが、世界の新薬の約6割は創薬ベンチャーからの誕生。
創薬ベンチャー業界の内情や製薬メーカー、アカデミアの関係性、そして投資機関であるベンチャーキャピタルなどを絡め、物凄く分かりやすく書かれていてサクサク読めた。
又、PMDA(医薬品医療機器総合機構)や、製薬モダリティ(医薬品の物理的分類)などについても物凄くわかりやすかった。
蚕でつくる創薬の未来。
新薬誕生までにはまだまだ莫大な時間と資金がかかり、数々の困難があるかもしれないが、難病患者さんの為、なんとか踏ん張って欲しいな...と願いながら読んだ。 -
97新薬というか創薬というか、たった一人の難病を治す薬が作れないことはわかる。生命がコストと比較されることへのもどかしさも分かる。ただ過去に大きな誤りをした役所の怠慢で迅速な対応が出来ないのはなぜ?本書を読んで考える。
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図書館本
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岩木氏の医療小説は2冊目として読んだ。今回は医療というより、バイオベンチャーの医薬開発。
ベンチャー特有の困難にぶつかりながら前に進む姿は清々しい。が、もっと様々な困難があるはずで、小説向けに綺麗に整理されている気もする。大学教授と、その学生や親の絡み。主人公の彼女の抱える問題。様々がこのベンチャーに関わりながら収束していくストーリーの作り方はなかなかのものだ。
著者プロフィール
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