ALIVE 10人の漂流者

  • KADOKAWA
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本棚登録 : 51
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (376ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041123300

作品紹介・あらすじ

マダガスカル沖でエンジントラブルをきっかけに始まった、日本人観光客10人を乗せた観光ボートの漂流。はじめは誰もが事態を楽観視していた……しかし。やがて食料は尽き、飲み水はなくなり、10人はパニック寸前の極限状態を迎える。「何もしなければ、ただ死んでしまう。絶対に生きて日本に帰るんだ!」無気力な学生だった乗客の一人である継人は、決死のサバイバルを開始する! 日本ホラー小説大賞受賞作家の新境地。幾多の試練と苦難を乗り越えて、彼らは生還できるのか――!?

感想・レビュー・書評

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  • 怖くて恐ろしくて、何ページか飛ばして読んだ…

    船が座礁して流されて遭難してって話ではあったけど読むのが辛かった。

    親友だと思ってた幼馴染は、他人から見ると自分に対してマウントを取る嫌なやつだった。
    これを知ってしまったのもショックだ。

    こんなことが起きませんよーにと思ってしまう本。
    船には怖くて乗れない…
    海外も行けない…

  • パニックサバイバル系でこの暑い季節にぴったりの本!と思って図書館で貸し出しました。映画を観終わった気分。
    (装画:サイトウユウスケ)
    目次
    1.漂流
    2.幽霊船
    3.無人島
    4.再漂流

    同じ船に赤の他人が10人も乗って遭難したら、醜い人間の部分が出るわ出るわで、人間が一番怖いなと思わせる場面も自然界の凄さや生き物の恐ろしさに圧倒される場面もあって精神力が削られました。ほとんど絶望しかなかった(笑)
    幽霊船の章では、ゾワっとする場面もあって面白かった!
    自分自身も遭難した気持ちになって、食べ物がなくて餓死寸前で、暑くて死にそうな気持ちになる超〜疲れる本でした(汗)意外とグロくておえっぷ…ってなる。

    遭難したきっかけについて、もう少し説明して欲しかったけど、最後は泣けたので、まぁいいか!(笑)
    海の生物や植物についてめちゃ勉強になりました。
    この作者さんの別の作品も読んでみたい。

    …クルーズ船には絶対乗りたくない!(;´ェ`)

  • 最初から生存者は一人とわかっていて、その様子から始まる。その人物をラスト近くまで勘違いしていた。
    途中に何度も訪れる危機。
    マダガスカル沖でエンジントラブルをきっかけに、日本人観光客7人とボート運営者1人、運転手2人の計10人を乗せた観光ボートの漂流。
    最初はすぐに助けが来ると思っていたものの、誰からも見つけられない場所に漂流してしまったため、みんながどんどん衰弱していく。
    継人(けいと)はたまたま、無気力な大学生で海洋生物を研究していて将来に行き詰まっていた。そんなときマダガスカルという生物的に魅力ある島のクルーズに出かける。漂流したところで、継人の知識が役にたってくる。食べられるもの、ここにいるということは、このような状況下にある、など…
    そして現地人に環海に入っているため、ぐるぐる回っているだけだ、と聞かされる。

    食べ物をめぐる争い、罪のなすりつけ合い、人間の醜いところが次々現れ、最後には死んだ仲間を人肉として食べる、というところまで行く。
    次々、形を変え現れる危機は、ゲームのようだが、エンタメ小説と思って読めば、面白い。スルスル読める。

    個人的な気持ちとしては、最後に生きて継人と怜央に日本に戻ってほしかった、自信を付けた継人を見たかったが…

    評価がとても低いが、私は面白かった。

  • 遭難モノだからサスペンス系かと思ったら、展開が急カーブ過ぎて転げ落ちそうになった。
    ロビンソンクルーソーとかガリバー旅行記だと思えば抵抗薄れるかも。
    陰キャが万能過ぎて共感しづらいけど、どんどん先が読みたくなる不思議なパワーはある!

  • マダガスカル島で観光船に乗った日本人10人が遭難。
    船長が急死し、船も壊れてしまったのだ。
    なすすべもなく漂流する船。
    どきどきはらはらしっぱなし。
    サバイバルもの大好き!!
    めっちゃ面白かった!

    詳しい感想はこちらへ↓
    https://ameblo.jp/harayou1223/entry-12868212327.html

  • 抜けるような青空と、透明度の高いコバルトブルーの海。
    異国の海で遭難した彼らを待ち受ける、想像を絶する恐怖と苦しみ。
    生き残るのは果たして。

    過去作とはまた違った趣を感じた。
    なんらかの伝承が語られたり、もっと分かりやすい怪異に遭遇するのかと期待したが、今回はバミューダトライアングルのような超自然的怪異のお話。

    不可思議な状況という大前提の謎に加え、ステージが変わるごとに新しい謎を次々投じられハラハラ感が続くが、納得感のある回答を得られるため一気読みしてしまう。

    個人的にはまた伝記ホラーの新作が読みたい。

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著者プロフィール

ゆきとみ ちあき愛知県出身。日本大学生物資源科学部卒業。2014年、『死呪の島』(受賞時タイトルは「死咒の島」)で第21回日本ホラー小説大賞“大賞”を受賞。同作は『死と呪いの島で、僕らは』と改題ののち文庫化。みずみずしい青春ホラーとして話題となった。他著作として『黄泉がえりの町で、君と』(角川ホラー文庫)がある。

「2022年 『ALIVE 10人の漂流者』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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