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Amazon.co.jp ・本 (240ページ) / ISBN・EAN: 9784041124079
作品紹介・あらすじ
ハイデガーの弟子、ユダヤ人のハンス・ヨナスはその生命・技術倫理で国際条約などに広範な影響を与えた哲学者。彼の思想は、師・ハイデガーがナチスを賛美するという衝撃やアウシュビッツ収容所で母親を亡くすという悲しい経験に思索を重ね練り上げられた。「人は未来世代へ責任を取りうるのか?」原子力発電やゲノム編集など今なお発展し続ける技術と生命への問いに対し、まさに必要とされるヨナス哲学の入門書。文庫化にあたり、「補論 『存在と時間』とヨナス」を書き下ろし掲載。
みんなの感想まとめ
生命と技術倫理について深く考察する本書は、ハンス・ヨナスの哲学を丁寧に解説しています。特に、現代の技術がもたらす倫理的課題に対して、未来世代への責任を問いかける視点は、今なお重要です。ヨナスの思想は、...
感想・レビュー・書評
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「ヨナスは海外では極めて有名な哲学者です。ヨナスほど、世界と日本とで認知度に差がある哲学者は少ないかも知れません。」と戸谷さんは述べている。
しかし、戸谷さんは、ヨナスの名が日本に広まらなかった理由については言及していない。
その理由、原因、は何かというと「日本には、すでに、ヨナスの思想と同等のものが存在していた」からだと私は思う。
GoogleのAI検索で「ハンス・ヨナスの思想」と「華厳思想」の共通点、と検索すると以下のようになる。
「両思想は、共に個々の存在の背後にある大きな連関性や全体性に着目し、その認識から人間や自然に対する深い配慮や責任を導き出そうとしている点で共通しています。ヨナスが「未来への責任」という形で現代社会への具体的な倫理原則を打ち立てたのに対し、華厳思想は世界そのもののあり方(縁起)を説くことで、包括的な倫理観の基盤を提供しています。」
同じく「ハンス・ヨナス」と「道元」の共通点、とAI検索すると
「両者の思想は、現代の環境問題や生命倫理の課題を考える上で重要な視点を提供します。人間中心主義の限界を指摘し、人間と世界の関わり方そのものを見直すことを促す点で、現代に通じる共通のメッセージを持っています。」
私はこの本を読み進めていくうちに、華厳思想や禅でハンスの思想の代替はできると思った。
要は、「自分なんてものはないのだ、あるのは世界との関係性だけだ」という仏教的考え、これが欧米の哲学にはそれまで無かった、だから、ヨナスやハイデガーの考えはヒットしたのだ。
しかし、ヨナスやハイデガーの本を読む必要はある。理路整然としているからだ、曖昧さを含んだ禅や華厳思想を現代の言葉で明確にしてくれる。これはありがたい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
理性(精神)と物体という二元論のわかりやすさに陥りがちな議論に「生命」という概念をどのように持ち込んだかが、詳しく語られる。現象学や実存主義、特にハイデガーについて少しは齧ってないと読み通すのは難しいかもしれないが、ヨナスの思想についてテーマを絞って本当に丁寧かつ誠実に解説してくれている。
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自由とは何か
未来世代のへの責任とは何か
人間のあり方、自分のありたい姿について考えたい -
わかりやすくはあるしニッチな需要はあるでしょう
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読了。嵌りそう。
著者プロフィール
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