ソノリティ はじまりのうた

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感想 : 25
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041124109

作品紹介・あらすじ

2023年の受験国語に続々出題!
ーー
学習院中等科
桐朋女子中学校・高等学校
桐蔭学園中学校 ・高等学校・中等教育学校
開智未来中学校
洗足学園中学高等学校
立命館中学校・高等学校
春日部共栄中学校
鶴見大学附属中学校
京華中学校
浦和実業学園中学校
京都女子中学校・高等学校
東京都立産業技術高等専門学校
茨城県公立高校
和歌山県公立高校
ーー
「俺たちにも才能、あるんじゃね?」
「自分よりすごいやつがそばにいても、差を見せつけられても、それでも絶対めげない才能」

吹奏楽部というだけで、合唱コンクールの指揮者を任されてしまった中学1年生の早紀(さき)。
内気な彼女が、天才ピアニストの幼なじみ、合唱練習に来ないバスケ部のエースなど、個性的なクラスメイトたちとの関わりを通じて自分を解き放っていく。
しかし本番直前、思わぬアクシデントが起こり ……

仲間とともに何かをつくりあげる達成感、悩みもがきながらも「自分らしさ」を模索する中学生たちの内面、みずみずしい人間ドラマをまっすぐに描いた、珠玉の成長物語。

★発売後、大反響!
毎日小学生新聞
朝日中高生新聞
読売KODOMO新聞
日本教育新聞
...ほかメディア掲載多数

★感激の声
チームワーク、友情、恋愛を生き生きと描いた、
これは、あなたの物語。
っと期待に胸が膨らみます。
ーー岡本沙紀(東大王)

迷いや焦りさえも輝き出す。彼らの歌がまっすぐに胸に響いた
ー宮下奈都(『羊と鋼の森』『よろこびの歌』著者)

自分らしさを見つけることの難しさと尊さを見つめた青春小説
ー朝比奈あすか(『君たちは今が世界』『翼の翼』著者)

思春期には悩みが色々あるけれど、この物語が大丈夫って教えてくれる
ーひこ・田中(『お引越し』著者)

感想・レビュー・書評

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  • このお話は合唱コンクールをきっかけに悩みをかかえている中学一年生の登場人物たちが成長していく物語です。私もあと2日で中学生になるので合唱コンクールがより楽しみになりました!

  • 合唱コンクールに向ける中学生それぞれの内面がきめ細かく描かれていて共感しました!

  • 中学生の心の動きが無理なく描かれていてよかった。四角関係はちょっとできすぎかなと思わないでもなかったけれど。結末もよかった。岳の「水野の中学生は水野のもの」とそれに動かされる早紀の行動もいいと思う。

  • 瑞々しい中学生の恋、競争、調和、協力、嫉妬、自律を合唱コンクールに合わせて描いた物語。大人にも子どもにも心地よい物語かな。

  • 青春だなぁ、いいなぁ。何事にも夢中になれない、思ったことが言えない、コンプレックスがある、頑張っても超えられないものがある…どれもわかるんだよなぁ。それぞれが合唱コンを通してつながっていく感じがよかった。恋愛面は一方通行な感じがもどかしかったー…。これも青春か?

  • 内気な早紀。中学1年生。吹奏楽部に入ったが、
    担当楽器を決める時、人気がある木管がやりたいとはうまく言えず、一番やりたくない楽器を押し付けられた。
    幼なじみの音心(そうる)はピアノの天才。同じく吹奏楽部。
    合唱コンが近づいたある日、早紀は吹奏楽部というだけで、合唱コンクールの指揮者を任された。

    物語は、涼万(りょうま)、キンタ、岳、早紀、それぞれの視点で進む。それぞれのクラスメイトの関係性にも注目。
    本番直前のアクシデント。
    合唱コンの結末は…。
    恋と音楽と友情と部活、心の成長。
    すごく良い作品でした。あっという間に読了。
    たくさんの人におすすめしたい本です。

  • _/_/ ガーナのおすすめ本商会 _/_/ 026
    (毎月一回の予定です)

    ガーナのおすすめ本商会(26)

     今回紹介する本は、「ソノリティ はじまりのうた」というものです。
     この本は、恐れ多いことに、ゲラを読んで感想を聞かせてほしいと頼まれたもので、レビューを書くのもいつもより緊張しています。
    著者は佐藤いつ子さんというかたで、調べてみると他にもヤングアダルトの系統のものをたくさん書いていらっしゃってて、私も図書館で読んだことあるかもしれない……という本が結構ありました!

     話のあらすじは、吹奏楽部なだけで合唱コンの指揮者に選ばれてしまった中学一年生の早紀が、最初は内気な性格なものの、指揮や歌声を通じてクラスメイト達と関わり成長していく……そんな青春真っ只中の話です。
     読み進めていくと早紀以外の登場人物のことについても詳しく分かり、いろんな気持ちになれます。
    大人が読むとおそらく懐かしい気分になるだろう、そうして子どもが読むと共感できるような、憧れるような気分に……。
     クラスのなかで空気みたいな存在に思われていた早紀が指揮者になったことをきっかけに、みんなに認められて自分も変わっていったところは「この世の中に『ただの』で片付けられる人なんて居ない」そう思わせてくれました。
     今度中学生になる私が読むと時期の関係もあるのだと思いますが、毎日少しずつ人は変わっていって、その毎日が青春なんだな、なんて確認させてくれるような現実と重ね合わせて、卒業に少ししんみりしたり……。
    主人公の早紀もそうだけれど誰でも認められたい!という気持ちがあって、恋したり、友情を築いたり……。
    最終的に合唱コンの練習が終わってしまえば前に戻っちゃうのかな、とか思っていたら、早紀が呼び捨てで呼ばれたり、気づいた時にはクラス全員が団結して勝っても負けても良かったと思えるようになっているところに感動しました。
     指揮や歌声をきっかけに青春を築いた早紀。
    自分に自信がない子でもこういう本に出会ったことをきっかけにできるような、そんな、人に大切にされる本だと思います。
    青春とはサイダーみたいなもの。
    最初は、爽やかだけど後味は甘ったるかったり、少し置いておくと炭酸が抜けていたり、そんな大事な青春のすべてが詰まっていました。
     いろんな人の手に渡っていってほしいです。

    2022/04/21

  • 挫折した。

  • あっという間に読み終えました。合唱コンクールに向けたあるクラスの人間模様。もやもや、ムカムカ、キュンキュンが交錯する中で、それぞれを応援したくなる読後感の爽やかな物語でした。

  • 読みやす買った。子供に勧めたい

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著者プロフィール

青山学院大学文学部卒業。IT企業勤務後、創作活動開始。『フリマでゲット!』で第30回日産童話と絵本のグランプリで優秀賞受賞。既刊に『駅伝ランナー』全三巻(角川文庫)、『キャプテンマークと銭湯と』がある。横浜市在住。

「2022年 『ソノリティ はじまりのうた』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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