- Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041124536
作品紹介・あらすじ
その歌の才により皇后の寵愛を受け、「歌子」と名付けられた女官がいた。しかし、その後女は“妖婦”と新聞で取り上げられる。明治の宮廷を襲った一大スキャンダルの真相を暴く、林真理子最初の歴史小説。
感想・レビュー・書評
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タイトルのみで手に取ってみたが、普段は全く読まない時代小説であったので「読み切れるだろうか?」不安に思いつつも読み進めました。
歴史が違って習わしが違えど、人間の本質は変わらず、、下田歌子をとりまくスキャンダルや人間関係の恨み妬み等はなんとなくですが読み取ることがでました。目立った才能は好奇の目で見られ、何かと噂されてしまう。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
新聞で紹介されているのを読んで興味をもち、図書館で借りて読んでみた。これまで下田歌子のことは名前すらも知らなかったが、読み終えた今、さらに色々な人物について深く知りたいと思うようになった。30年前も、林真理子の筆力は流石である。
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20220719
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明治40年。かつて明治天皇の皇后の寵愛を受け、今は学習院女学部長を務める下田歌子の醜聞が、社会主義の「平民新聞」に連載される。
女子教育の第一人者にして、女学生たちの敬愛を一身に集める歌子の突然のスキャンダルに、その記事を目にした明治天皇をはじめ明治政府高官や女官、歌子その人は何を思うのか‥。
一方的な嘘の記事かと思いきやどうやら一定の真実も混じっているようだ、と気づく。(もちろん、この小説の中では、の話。)いつの時代も、物書きの心を駆り立てる女性の人生はドラマチックなだけでなく強かだ。今度は明治天皇の皇后にも興味が湧いた。 -
途中までは面白かったんだけどなぁ。
宮中のしきたりとか。
無知で申し訳ないのだか、そもそも下田歌子を知らなかったのてこの本がどこまで史実に基づいてるのかわからない。
でも男はなにも分け与えてはくれないというのは、正しいなと思った。
結局、新聞に載ったスキャンダルはどこまで事実だったんだろー -
私にとっては馴染みのない時代の本でした。
けれども、今まで名前しか知らなかった方々が生き生きと動く姿が想像できて楽しく読めました。これを機にこの本で登場した方々のことをもっと知りたくなりました。
著者プロフィール
林真理子の作品





