解剖探偵 (角川文庫)

  • KADOKAWA (2022年8月24日発売)
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本 ・本 (336ページ) / ISBN・EAN: 9784041124895

作品紹介・あらすじ

八王子署の新人刑事・祝依 然(いわい ぜん)は、首吊り死体発見の報を受け、現場に急行する。
先輩刑事の相田は自殺で処理しようとするが、祝依はこの事件が他殺だと知っている。
部屋の隅に佇む、男性の霊が見えるから――。

しかし事件性を主張するも、先輩に一蹴されてしまう。
そこに現れたのは、担当の解剖医・霧崎真理(きりさき まり)。
八王子医大病院の法医学教室に所属する、風変わりだが凄腕の解剖医だという。
ゴシックロリータファッションの上から白衣をまとった彼女は、この死体が他殺である可能性を指摘し……。

「生きている人間は嘘を吐きますが、死体は嘘を吐きません」
傷を抱えたバディが、事件にメスを入れる! 注目の法医学ミステリ。

感想・レビュー・書評

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  • 殺された人間の幽霊が見える主人公ー自殺だと見えない、おやまあ変てこな設定だが、この主人公が単なるへたれじゃないところはいいね。地雷系ゴシックロリータ女子の解剖医も相手役として不足なし、というかほとんどこっちの個性で物語が成り立っている感じかな。最後のあたりのどんでん返しぽい展開もいいね。

  • 幽霊が見える新人刑事と解剖医によるバディ?もの。

    解剖や法医学メインではなく、霧崎先生の推理力によるところが多いかなといった感じです。現代のネットニュースや報道について考えさせられます。

    後半はすごくテンポが速くなり、あっという間でした。

    まだ霧崎先生の過去の事件は解決していなそうなので、今後も楽しみです。

  • 殺人被害者の霊が観える刑事と法医学教室の執刀医が、手を取り合ったり疑いあったりしながら事件を解決するお話。
    今作では自殺に偽装した殺人を暴いていますが、ちょっとした違和感を解剖することでより明らかにしていく感じです。
    それほど解剖シーンは多くないです。

  • ゴスロリ解剖医と霊が視える刑事のバディ物。
    表紙とタイトルの印象とは逆に淡々と事件が進行し、解剖表現もグロくなく非常に読みやすい!
    医学的知識を使っての推理が物語に説得力を持たせており、シリーズ通しての謎を残しつつ終わるのが消化不良気味かな。

  • 遺体の描写が生々しかった。特にヤクザの人のやつはグロくて思わず顔を顰めてしまうほど。
    お互いに傷を負ったバディということで、全体的に暗めで、犯人視点の描写もあって怖さもあった。

  • 面白かった!
    幽霊の見える刑事と、ゴスロリファッションでコミュ障の解剖医という二人の主人公のキャラクター造形がいい。読んでいて応援したくなる二人。
    また、キャラクター小説としてだけではなく、解剖学の知識も興味深い。
    ミステリとしては少々不満は残りつつも、楽しく読ませてもらった。
    初読みの作家だったが、もっと他の作品を読んでみたいと思えるような小説だった。

  • 面白かった!
    犯人は誰?っていう本の帯がまさにその通り!って感じでした。
    犯人に行き着くまでの展開がめちゃくちゃ面白かった!
    続編があって欲しい一冊です!

    • シナモロールさん
      帯のコメントに惹かれますね。
      読んでみたいと思います。
      帯のコメントに惹かれますね。
      読んでみたいと思います。
      2023/10/15
  • いやー、面白かった!

    途中犯人は絞れたけどそれでも面白い!
    犯人が絞れて、犯行動機がわかっても展開が読めなくて夢中で読み進めました。ゆったりと進んだストーリーが途中からスピードアップすると緊迫する展開のスピード感と相まって本当に面白かった。

    読んでる最中に面白いって何回言ったかな。

    これは続編もあるかな?と期待してます!

  • 幽霊の見える新人刑事とのバディものとあったので、もっとフワフワした感じなのかと思ったら、ガッツリ解剖学観点からの実証と捜査、登場人物全員が犯人かのようなミスリードもあって、グイグイ引き込まれました

    後半のもしかして、というヒリヒリするような追い詰められ方にも楽しませてもらえました
    とても面白かった!

    まだ過去の事件の真相も明らかになっていないし、続編が待ち遠しいです

  • 仄暗い闇纏う感情が最初から最後まで消えず、謎めくままに燻り次なる展開へ、といった感じでした。次作バリバリな繋げ方なので、今作だけと踏まえると少し物足りなさはあり。
    美人で才覚ある解剖医。だがゴスロリで無口無表情といったクセのある霧崎さんは、登場から魅力を感じる描かれ方。
    中々に掴めない言動で、まだ今作では謎も多く踏み込んで深堀りされてはいないのですが、静のみかと思っていたらカッコイイ動なるシーンもあるという所を披露してくれるので、そのギャップが良かったです。
    疑惑だらけの人物達が多数出てくる中、途中途中で挟まれる犯人の心理描写があり、読んでいてあれこれと推理が楽しく、先を急いで読みました。
    事件の核心に向かう終盤はやや一気に色々詰め込まれてきた感じを受け、情報整理やある人物の疑惑や本音たる心情吐露と今回の事件、その過去エピソードなど、繋がりが頭の中で上手くまとめられず少々混乱(頭の回転が鈍い故/笑)
    まだ祝依さんとの関係もこれからといった感じで、霧崎さん自身の事件の真相もまだ解明されていないので次作の展開でどう動くのかが気になります。
    祟られ屋シリーズファンには嬉しいサービスがあり、彼らに会いたくなりました。個人的には祟られ屋の方が好みなので続刊希望します!

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著者プロフィール

東京生まれ、谷根千エリア近辺に在住。散歩や美術館巡りが好き。

「2021年 『祟られ屋・黒染十字 京の都に天狗は踊る』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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