真夜中のウラノメトリア

  • KADOKAWA (2023年3月2日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (272ページ) / ISBN・EAN: 9784041125236

作品紹介・あらすじ

どの不幸が一番不幸だと思いますか?

少年は旅に出る。亡き父の「形見」を求めて。
秘密を10個集めないと出国できない「秘密の星」。住人が嘘しか話さない「嘘の星」。魔法の星。動物の星。ロボットの星。愛の星。そして天使の星。
7つの星を旅する中で、さまざまな人と出会い成長する少年の姿を描く、新感覚のジュブナイル小説。
父の「形見」を手にしたとき、少年が願うことは――?

1話1話は、140字ぴったりの超短編小説になっており、すぐ読めます。また、1話ごとに独立・完結したお話なので、どのページから読み始めてかまいません。朝読書などの時間にもぴったりです。
しかし、それぞれの話に予想を裏切る起承転結があり、何度も心が揺さぶられます。
通しで読むと壮大な長編としても楽しめます。
あなたの気分に合った楽しみ方ができます。

AIがまとめたこの本の要点

プレミアム

みんなの感想まとめ

多様な星々を巡る少年の冒険を描いたこの作品は、各話が140字で完結した短編形式ながら、全体として一つの壮大な物語を成しています。旅の中で出会う人々や彼らの抱える不幸は、優劣をつけることができない普遍的...

感想・レビュー・書評

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  • 神田澪さんの作品は、たった140字なのに喜怒哀楽を激しく動かされるので本当にすごい!
    温かい気持ちになったり、悲しく切なくやったり、ゾッとしたり…。図書館への返却期日が迫っていたので慌てて読みましたが、往路の通勤時間でサクッと読めました。勤務先が潰れた少年が旅に出る中でいった様々な星で出会った人•動物•ロボットたち、と、その出会ったものたちの生い立ち諸々のお話。
    1人殺すよりもたくさん殺した方がお得でしょ発言をした少年が、ごく普通の家庭で育ったというお話ゾッとしました。(めっちゃ現代じゃん)ロボットが、ロボットがいない方が人間は幸せだと判断して自ら壊して自分も壊れちゃうお話感動した。
    2人好きな人ができて、1番目に好きな人に告白したら1番好きになる魔法をかけたの、と泣いたというお話を読んで、自分に置き換えて考えてみた。確かに好きな人と両思いになれるのは嬉しいけど、魔法で両思いになっても全然ちっとも嬉しくないなって思った。わがままだけど、ちゃんと自分のことを見て好きになって欲しいって思った。

    読書したいけど何に手をつければいいかわからないって人には、神田澪さんの作品をお勧めしたい◎

  • 積読消化のため読了。
    静かな夜に一人でのんびりと読むのが心地よい、良い一冊だった。
    どんな星にも色んな不幸があって、そのどれもが優劣をつけがたい・つけるべきではない不幸だった。
    かと言って、他の人の不幸を見て「それに比べたら私は幸福なんだな」と思うのも何故だか違うような気もする。
    唯一、自分と照らし合わせられるだろうなと思ったのは主人公の行動だった。主人公が行ってきた行動も、おそらくその父親が行っていた行動も誰かにとっては幸福だが、誰かにとっては不幸なのだろうと読んでいて思ったしそれが根幹のテーマなのだろうなとも思う。私は主人公を見て、私の行動で誰かを不幸にしてしまうかもと考えるよりも誰を幸福にしたいかを考えて行動したいなと感じた。

  • 様々な星を巡るショートショートの連作。挿絵が素敵。

  • 内容は優しさも毒もあるファンタジーです。
    全体のストーリーは1本に繋がっていますが、全てのお話が140文字でそれぞれ完結しています。

    時折り、気に入ったお話は140文字では物足りないと感じてきます。(物語140文字以上に膨らませて想像するのはなかなか楽しかったです。)ラストの展開を踏まえ、よく全体バランスが計算されて作られているように思いました。それ故に実験作感が読みながらも透けて見えたところは残念です。

    普段SNSばかりで本は読まない勢にはちょうど良い読書入門になりそうだと思いました。個人的には中学生位の時に読んでみたかったです。


  • 誰の不幸が一番不幸なのか。

    自分以外の誰か一人の願いを叶えられるなら誰を選ぶのか。

    もし、私が一人選ぶとしたら"5人の子どもがいるおじさん"かな。

    でも、私が主人公だったら選べてないかも。

    「選ばない」のは簡単だけど、「選ぶ」のはすごく難しいと感じた。

    不幸の度合いを自分の価値観で決めて、一人選ぶのは辛いし難しい。

    不幸の一番は決められない。
    全員幸せにすることもまた、できない。
    でも、自分が幸せにしたいと思える人を選ぶことはできる。

    そう考えると、天球儀の力は、主人公がこれから出会うであろう、幸せにしたいと思った一人に使うつもりなのかな。

    人生は選択の連続。
    だから、自分が歩んでいく道の中で出会う、幸せにしたいと思える人を大切にしたい、と思える本でした。

    可愛いくて綺麗な絵と、切なかったり不思議だったり温かかったりする物語が凄く好きです。

    何回も読んで何回でも考えたい。

    この本を読んだ後、なぜだか「星の王子さま」を読みたくなって再読しました

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著者プロフィール

熊本県出身。2017年よりTwitter上で140字ちょうどの物語を投稿し始める。時に感動を呼び、時に切なくなる物語が支持される。主な著作に『最後は会ってさよならをしよう』(KADOKAWA)、『私達は、月が綺麗だねと囁き合うことさえできない』(大和書房)。

「2023年 『真夜中のウラノメトリア』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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