祈りのカルテ 再会のセラピー

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 1326
感想 : 93
  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041125366

作品紹介・あらすじ

研修を経て、循環器内科医となった諏訪野良太は、学会発表を終えた帰り、医学生時代の同級生である小鳥遊に遭遇する。小鳥遊が連れていた研修医・鴻ノ池に、研修のエピソードを求められた諏訪野の脳裏に蘇るのは、親身に寄り添ってきた患者たちのこと。まるで戦場のような救急部、心の傷と向き合う形成外科、かけがえのない“ある人”との出会いと別れを経験した緩和ケア科。切なくもあたたかな記憶の扉がいま開く。心震える医療ミステリ「祈りのカルテ」シリーズ、待望の新刊!

感想・レビュー・書評

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  • 迷わず☆5つですね。

    うっかりブクログの新刊通知を見落としていました...

    夏季休暇中で、別の本を探しに行った有隣堂、結局お目当ての本は購入を見送ったのですが、何かないかなぁと店内をうろちょろしていて...!(◎_◎;)

    な、なんと...知念先生の新作が‼︎

    しかも「祈りのカルテ」の続編。

    即購入してからの一気読み♪

    実はロボット・イン・ザ・ガーデンを読み進めている途中だったのですが...ごめんよ、タング…この後、すぐに戻るからね。


    「祈りのカルテ」の続編なので、もちろん主人公は諏訪野良太です。

    舞台は新橋駅ガード下の焼き鳥屋。

    循環器内科医となった諏訪野が学会での発表を終えた後、医学生時代の同期で親友の小鳥遊、彼が連れていた研修医の鴻ノ池と3人で打ち上げと称し始まった飲み会で鴻ノ池の「えー、面白い経験ってどんなものですか?ぜひ聞きたいです」から始まる諏訪野の研修医時代の回顧録。

    研修医時代に体験した3人の患者に纏わるエピソードがおさめられていました。

    救急夜噺、割れた鏡、二十五年目の再会。

    ミステリー要素はそこまで強くなかった本作ですが、やはりウルウルしちゃいました。

    二十五年目の再会はヤバかった(T ^ T)

    やはり知念作品は最高です♪


    説明
    内容紹介
    感涙必至の連作医療ミステリ!

    研修を経て、循環器内科医となった諏訪野良太は、学会発表を終えた帰り、医学生時代の同級生である小鳥遊に遭遇する。小鳥遊が連れていた研修医・鴻ノ池に、研修のエピソードを求められた諏訪野の脳裏に蘇るのは、親身に寄り添ってきた患者たちのこと。まるで戦場のような救急部、心の傷と向き合う形成外科、かけがえのない“ある人”との出会いと別れを経験した緩和ケア科。切なくもあたたかな記憶の扉がいま開く。心震える医療ミステリ「祈りのカルテ」シリーズ、待望の新刊!
    著者について
    ●知念 実希人:1978年、沖縄県生まれ。医師。2011年、第4回ばらのまち福山ミステリー文学新人賞を受賞し、『誰がための刃 レゾンデートル』で作家デビュー。その他の作品に『ブラッドライン』、『優しい死神の飼い方』、『天久鷹央の推理カルテ』などがある。

  • シリーズ2作目。

    諏訪野先生が研修医時代を回想する形で、小鳥先生と鴻ノ池先生に物語を聞かせている形の短編連作です。

    どの作品も家族愛に溢れています。こんなふうに関われる人はいないと思いますが、フィクションとしてこんなに温かい人がいる世界はいいなぁと思います。

    所々他の作品の医者の名前や、桜井刑事の登場もあり作品ごとの繋がりが面白いです。

  • 祈りのカルテの続編です。

    循環器内科医として働く諏訪野良太が、研修医時代を振り返っています。 

    「再会のセラピー』←コレ、キーワード。
    頭の片隅に置いて読んでみて下さい。

  • キスマイ玉森くん主演でのドラマ化が楽しみすぎて購入。お医者さんが書かれた本という事で気合いを入れて読み始めたのですがとても読みやすく、内容も続きが気になり2冊ともあっという間に読み終わりました。2冊とも心震える内容で更にドラマ化が楽しみになりました!

  • 【収録作品】プロローグ/救急夜噺/幕間 / 割れた鏡/幕間 2/二十五年目の再会/エピローグ

     研修を経て循環器内科医となった諏訪野良太が、学会で医学生時代の同級生・小鳥遊と彼が連れていた研修医・鴻ノ池に出会い、研修のエピソードを語るという体での連作。
     小鳥遊と鴻ノ池に、別の作品の医師名もちらりと出して、テレビドラマ化にあたってのファンサービス作品かな。

  • <間>
    前作『祈りのカルテ』をすっかり読了したつもりで本書を読み始めた。ところが色々調べると僕が読んだのは『十字架のカルテ』の方だった。さてさてどうする。でも乗り掛かった舟的に強引に読んでしまう。多分 後から前作の『祈りのカルテ(1)』を読む事になると思うが,たまには時間を逆にして読んでみるのも悪くはないだろう。

    という事で前作未読のまま読んだので面白さに深く期待はしていなかったのだが さもあらず。この本は連続する3つの中編から出来ているのだけど,なぜか真ん中が既刊雑誌掲載作で前後の作品は書き下しになっている。しかし読んでみると分かった。これは真ん中の作品ありきで綿密に考えられた秀逸な作品であった。確かな医学的知識もかじりながらミステリーなテイストも味わえる,が決して重くはなく軽快な感じで読める作品である。だが断っておきますが普通のヒトならばラストは泣いてしまうから気を付けた方が良い。すまぬ。

  • 前作が面白かったので。
    相変わらずしっかりと結果を出す研修医だなーと思いながらさらさら読んでいましたが、最終話には思わず涙…

  • 2作目。循環器内科医になっていて、研修医時代を振り返る。
    家族のつながりが素敵だなと、思わせてくれた。

  • 諏訪野先生に加えて、小鳥先生と鴻ノ池舞も登場。別シリーズの登場人物が出てくると、なんかうれしくなるのは、なんでだろう。
    前作を読み終わって、こんな先生が身近にいてくれるといいな、と思ったけど、続編を読んでもこんなふうに患者さんと関われる医師がいてくれるといいな、と思う。
    ドラマを見ちゃったので、「二十五年目の再会」は結末がわかりながら読んだけど、家族愛にあふれてて、よかった。頭の中でキスマイ玉森くんが再生されていました。

  • 他の作品との絡みが更に濃厚になった『祈りのカルテ』の続編。
    かつての思い出を飲みながら語る諏訪野なのですが……
    相変わらずの純粋さ・優しさ・勇気が眩しくて、本当に彼の性格の良さがカッコよくもあり、和ませてもくれます。
    連作短編集ではありますが、ブックマーカーを挟むことなく一気読みでした。
    そっと患者に寄り添い、その心の膿をそっと取り除くような諏訪野の姿や様々な真相に胸が震えます。
    そしてほっとするような温かみに思わず涙。
    流石、知念作品♡

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著者プロフィール

1978年、沖縄県生まれ。医師。2011年、第4回ばらのまち福山ミステリー文学新人賞を受賞し、『誰がための刃 レゾンデートル』で作家デビュー。その他の作品に『ブラッドライン』、『優しい死神の飼い方』、『天久鷹央の推理カルテ』などがある。

「2022年 『祈りのカルテ 再会のセラピー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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