ecriture 新人作家・杉浦李奈の推論 IV シンデレラはどこに (角川文庫)
- KADOKAWA (2022年4月21日発売)


- Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041125410
作品紹介・あらすじ
中堅・グライト出版が大々的に売りだした新人作家REN。刊行した作品が女子中高生を中心に次々ベストセラーになるが、既刊からのパクり問題が浮上しブームは突如として失速。出版界の事件を解決してきた李奈には、被害作家からの相談が寄せられる。自著からの盗作も判明し、頭を悩ませる中、別の難題も抱えていた。「シンデレラの原典を探れ」という不可解なメールが届いたのだ。送り主の意図、そしてその正体は一体……!?
感想・レビュー・書評
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4巻は、松岡さんらしさ全開の作品
一見、荒唐無稽な話なのですが、お得意のうんちく盛り沢山で説得力を持たせています
この怪しさが、やっぱり松岡作品ですよね~
ストーリーは、ちょっと破綻気味・・・ -
しばらく知的財産権(主に著作権、商標権)がらみの仕事をしていたので、今回の物語は楽しかった。
シンデレラ物語と知的財産権の組み合わせ。
なんて発想が豊かなんだろう!
アイデアだけでは著作物ではない、これを逆手に取ったREN という若手作家は、いまいち売れていない作家の良い作品をパクる。
これはひどい話だ。
有名な判例、事件(ワン・レイニーナイト・イントーキョー、江差追分事件)が出てくるのは、元担当者としてはたまらない。
判例集には必ず載っているので、興味のある方はぜひ。
また、シンデレラ起源説についても面白い。
自然発生か、それとも伝播か。
各地域、国のシンデレラ類似譚はどれも面白い。
本当によく調べてあって、かつ内容も面白い。
この作家は本当は1人じゃないんじゃないか、(藤子不二雄みたいに!)と邪推したくなる。 -
このシリーズは変わらず面白いです。シンデレラの謎と、新人作家のパクリ騒動を絡めている巧みさが面白かった。
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主人公李奈の成長度合いが読んでて凄みを感じる。
こんな推論を堂々と冷静に言える?
優しそうな雰囲気出しておいて、やること凄いのね。。
この調子で本業の執筆も頼みますよー!
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誰もが知ってる「シンデレラ」。原典が日本だとしたら面白いですね。
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この調子でまだ何冊も続いてるって松岡さん何者?何がテーマになるか今後も楽しみ。
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悪意を以て、他人の小説を真似をして売り出す
丁寧に同じ文字や言い回しを使わない様にする
すると裁判上では著作権も翻案とも犯してない
事になる・・・あとは膨大な宣伝を行えば原作
(?)よりも売れるというカラクリ(´・ω・`)
併せて、シンデレラ物語の源典を文学テクスト
マイニングによる解析をもって突き止めるとは
いかにも松岡圭祐先生の真骨頂・・・読めw
著者プロフィール
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