- Amazon.co.jp ・本 (160ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041125489
作品紹介・あらすじ
フジテレビ「+Ultra」にて放送中のTVアニメーション「平家物語」。山田尚子監督をはじめ、各スタッフがどのように「平家物語」を考え、平家の道を作っていったのかを解説する公式アニメーションガイド。各スタッフや主要キャストへのインタビューや、美術素材等を紹介します。
【掲載予定】(敬称略)
スタッフインタビュー
監督・山田尚子、脚本・吉田玲子、音楽・牛尾憲輔ほか
キャストインタビュー
びわ役悠木碧、平重盛役櫻井孝宏、徳子役早見沙織ほか
《以下、随時更新》
感想・レビュー・書評
-
大好きだったアニメ「平家物語」。
アニメーションガイドということで、当時の装束のことなど細かくわかりやすい。系図や相関図もあるのでちゃんとに平家物語を楽しめる。保存版。
今年の漢字は「戦」に決まったけど、わたし的にも今年は「平家物語」を観たし読んだし、大河ドラマも大好きだったので、まさに源平の戦の年とも言える。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
アニメ「平家物語」の各話紹介、キャストインタビュー、演出ノート、スタッフインタビューなど、その魅力が余すところなく詰め込まれた至れり尽くせりの公式ガイド。本編のカットだけでなく美しい背景や襖絵も数多く掲載されており、特に各話に出てきた花々の花言葉を載せたコラムは、それぞれのシーンの含みのある表現をより深く感じることができてうれしかった。
制作陣のインタビューからはこの企画に全力で取り組み、すばらしい完成度のものを作り上げたという充実感と満足感が伝わってくる。サイエンスSARUのアニメーターのほとんどが20代だそうで、若いうちからこれほどの技能を持ったスタッフを抱えている制作会社があることは日本のアニメーションにとって大きな希望ではないだろうか。
キャストインタビューでは声優さんが選ぶ”好きなシーン”が全て私の好きなところと重なり、そこに強い思い入れを持って演じられていたこともうれしく感じた。
唯一、買う前に「このコーナーはいらないかな」と思っていた〈トリビュートオブ平家物語〉もすてきなファンアートばかりで、ラストを飾る山田尚子監督のインタビューは読んでいて涙が出てくるほど共感した。
このアニメに関わった全ての人が、妥協せずに力を出し切ったからこそこれほど登場人物一人一人に寄り添った、厚みと奥行きのある「平家物語」が出来上がったのだと言い切れる読後感。図版のキャプションに誤字・脱字が多いのは残念だったが、アニメも本書も繰り返し見て読んで、自分の心を豊かにしてくれる作品として大切にしていきたい。