ザ・フォックス (角川文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041125649

作品紹介・あらすじ

米国家安全保障局の不可侵と思われたシステムに侵入したのは、英国の18歳の若者だった。引き渡しを要求する米国。英国安全保障のアドバイザーであるウェストンは、英米両首脳に〈トロイ作戦〉と名付けた諜報活動を提案、この天才ハッカーに任務を与えた。コードネームは〈フォックス〉。手始めにロシアの巡洋艦をハッキングしたフォックスは、対外情報局に命を狙われることになる。実在事件を基にした、緊迫の国際軍事サスペンス。

感想・レビュー・書評

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  • ゲームの分類で言えば「ロールプレイング」ではなく「シミュレーション」のような小説。

    イギリス情報機関は、首相公認で特殊な能力を持ったアスペルガー症候群の若者を使い、本人に罪の意識のないまま、難攻不落のセキュリティにハッキングして、敵対する勢力を攻撃することを計画し、実行する。

    敵対するのは“ロシア”の「頭領」(名前はでないが、今の大統領)、実名で北朝鮮のあの人、イランのあの人、名は伏せられているがアメリカ元大統領のあの人も登場する。

    「民主主義国家は勝利し、正義は守られた!」

    その為にこの子は一生損害を被った相手から怨まれることになるのでは……。
    これは“拍手喝采”していいことなのか?

    実際にモデルが存在するという。

    面白いのだろうけど、ちょっと鼻につく。

  • 国際謀略小説
    アスペルガー症候群のルークが発端となる
    ウェストンの視点もあるが、客観的に物語が進む
    実際にありそうな世界情勢
    面白いんだけど、人物からの視点が多い方が好みかな

  • 暗号名フォックス。スターリンやら金正恩やら文在寅やら、、、いろいろ出てきたが、ロシアの頭領の名前は出てこない、、、ラスト衝撃。あり得るかなあ?

  • 現実をあまりに想起させる事件、出来事ばかりで、ぞくっとしてしまう。しかし、会話が少なく人物描写も外面的なため、没入感は得られない。淡々とした筆致なので盛り上がりには欠けるが、唸らされる場面は多い。

  • 2022I167 933.7/F
    配架場所:C1

  • 久々のフォーサイス作品を堪能。一時、脱筆宣言してから復活…80歳を過ぎてもなお、精力的に執筆活動をして読者を楽しませてくれてます。最新作の本書は実在事件を基に現代のサイバー戦争を背景に英米露…各国の緊迫した攻防戦が繰り広げられていきます。流石、稀代の作家フォーサイス…楽しく一気読みできました。

  • 現代の魔法使いが登場するおとぎ話。

    ここでのプーチン評は今となっては説得力大。

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著者プロフィール

1938年イギリス生まれ。空軍のパイロットなどを経て、ロイター通信、BBC放送の記者を勤めた後、作家に。71年ドゴール暗殺をテーマに書いた長編『ジャッカルの日』で小説家としてデビュー。綿密な取材とストーリーテリングの天賦の才で世界をわかせ続けている。著書に、『オデッサ・ファイル』『戦争の犬たち』『神の拳』『アフガンの男』『キル・リスト』、小説のような半生を描いた自伝『アウトサイダー』など多数。

「2022年 『ジャッカルの日 下』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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