山のごはん (角川文庫)

  • KADOKAWA (2022年7月21日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (256ページ) / ISBN・EAN: 9784041125922

作品紹介・あらすじ

「山で口にするものはどれもこれも美味しく、忘れられない」。山行記で描かれるさりげない食事の風景は読者の食欲を刺激し、山に誘う。草木の香り、風の肌触り、美しい山容、親しい仲間との会話……取りまくすべてが特別な調味料となり、山で食べるものは格別の味がする。著名なイラストレーターであり、半世紀以上にわたる登山歴を持つ著者が体験した至福の時間――山のごはん――に焦点を当てたイラスト& エッセイ集。

AIがまとめたこの本の要点

プレミアム

みんなの感想まとめ

山での食事や自然の美しさが織りなす特別な体験を描いたエッセイ集は、静かな時間の中で過ごす心地よさを思い出させてくれます。著者は、自身の豊かな登山経験をもとに、山の空気や仲間との会話が生み出す特別な味わ...

感想・レビュー・書評

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  • 沢野ひとし『山のごはん』角川文庫。

    久し振りに読む沢野ひとしのイラスト・エッセイ集。

    山で過ごす静かな時間。山の綺麗な空気の中で食べるごはんは美味い。そんな忘れかけていた平穏な日常を思い出させてくれるエッセイだった。

    が、しかし、どこかで読んだことのあるようなエッセイが矢鱈と続くなと思って確認したら、過去の刊行作品からの再収録作が大半を占めていた。旧作をタイトルを変えて、新刊のようにしれっと刊行する手口はよく目にするが、この手があったか。見事にやられた。恐るべし角川文庫。

    新型コロナウイルス感染禍に見舞われて早3年。旅行や温泉を諦め、真夏でもマスクで引きこもり生活という拷問を受けながら、何とか感染から逃れている。100年前のスペイン風邪は2年で自然に収束したというのに、この新型コロナウイルスという奴は何ともしぶとい。この状況が落ち着いたら、また見知らぬ土地を旅行し、ゆっくり温泉に浸かりたいものだ。

    本体価格700円
    ★★★

  • 「山の帰り道」から続けて読み終えた。
    山のごはんだから、山の中での話題がこちらの方が多い。一日に一編しか読まないことにして、読み進んだ。一つ一つは印象的なのだが、続けて数編を読むと、山が混じってしまう。一つ一つの山行を大切にしたいと思った。
    あまり命のやり取りのないような山登りの描写がとても楽しい。山登りの楽しさと、幾らかの寂しさと、でも、やはり山は元気をくれるところなのだ。
    懐かしい山の名前も多かった。
    画伯の絵が実によい。
    この本をガイドブック代わりに山行計画を立てても楽しそうだ。
    今が夏なら間違いなく明日は山に行くだろう。必ずそうさせる魅力の詰まった本との出会いだった。

  • 表紙の山はめしだと書いてあったのと、椎名さんの本のようなご飯の話に期待していたのだけど、登山のなかのご飯の話だった。メインではないけれど、美しい山の描写とイラストに癒された。

  • 山を歩いているとき、遠くのほうから不意に人の声が聞こえることがある。
    立ち止まり、耳を澄ますが、風が木々を擦るかすかな音である。
    雪山に入ると、雪がすべての音を吸い込み、その静寂さに驚く。
    山の音は邪魔にはならない。

  • 著者とタイトルに惹かれて読んだ本だが、主たる内容はやはり著者の登山や山歩きをテーマにした随筆。思ったほど「食べる」ことに多くの字数を割いたものではなかった。
    しかしそれでも後悔は無い。
    著者独特のなんとも飄々とした語り口で、山、山歩き、その仲間たち、そして家族への信頼や愛情が淡々と綴られているのが良い。
    もう60代半ばの高齢になってしまった我が身では、さすがにこれから本格的な登山を始めようとも思わないが、久しぶりに高尾山にでも足を運んでみるか。無理なくほんわかとそう思わせてくれるような一冊。

  • 登山中に山菜を採っていたりして(現在では基本的にマナー違反)驚いたし、なかなか癖の強い考え方をする方だなあと思いながら読んだけれど、四半世紀前でも登山の水筒といえばTHERMOSだったのだなあとか、今との共通点もあって興味深かった。

  • 山で食べるごはん。美味しいにきまってる。
    山での酒宴がうらやましい。

  • 沢野さんの山登りと、山で食べたごはんとお酒の話。
    山の専門家に連れられて、食料係も一緒に登る、こんな山登りを私もしてみたい。
    沢野さんが登った山を書いておく。
    羅臼岳
    奥多摩・生藤山
    海谷山塊
    鍋割山
    阿弥陀岳北西稜
    雲取山
    黒部渓谷・志合谷
    巻機山・米子沢
    北鎌尾根
    秩父・観音山
    北八ヶ岳
    大雪山
    川苔山
    高水三山
    西丹沢
    西穂高
    飯豊連峰
    朝日連峰

  • 食べ物の思い出から振り返る山行。外で食べるご飯はなぜこんなにも美味しいのだろうか。

    イラストとエッセイ。日帰り登山から数日をかけて稜線歩きまで。その時々、ヤマで食べた食事を含めたもの。

    山で食べるおにぎりの美味しいことを思い出す。

  • 中年になり、山との付き合い方が変わり、自然への視線も変わった沢野さんのエッセイ。
    食べ物の話もあるが、山への接し方がメインディッシュ。

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著者プロフィール

1944年、愛知県生まれ。イラストレーター、エッセイスト。「本の雑誌」では創刊号より表紙絵・本文イラストを現在まで担当。1991年、第22回講談社出版文化賞さしえ賞受賞。近著『ジジイの片づけ』『ジジイの台所』『ジジイの文房具』(集英社クリエイティブ)の「ジジイ三部作」が評判を呼ぶ。『休息の山』(本の雑誌社)、『人生のことはすべて山に学んだ』『山の帰り道』(角川文庫)など山に関する著書も多い。高校生の頃に山に目覚め、国内はもとよりヨーロッパ・アルプス、ヒマラヤと厳しい山にも挑んできた。ここ数年は「ジジイにふさわしい」静かな低山登山に目を向けている。

「2025年 『そうだ、山に行こう』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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