三毛猫ホームズの十字路 (角川文庫)

  • KADOKAWA (2022年5月24日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (304ページ) / ISBN・EAN: 9784041125953

作品紹介・あらすじ

友人・絵美の別れ話に立ち会った片山晴美。別れを切り出された男は絵美のアパートに爆発物を仕掛け、爆発に巻き込まれた晴美は目が見えなくなってしまう。兄の片山義太郎刑事は、姿を消した犯人とその母親を追い始める。しかし、見つけた母親を尾行し行き着いた団地では、幼女を襲う犯罪が多発、さらに爆破犯の姉が死体で発見されて……。複雑に交錯する事件の結末は?

みんなの感想まとめ

物語は、目が見えなくなった主人公とその兄が複雑な事件に巻き込まれながら解決へと向かう過程を描いています。ライトミステリーと位置づけられていますが、実際には次々と起こる事件や登場人物の個性的なキャラクタ...

感想・レビュー・書評

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  • 三毛猫ホームズシリーズ。
    私が子どものときに、一時代を築いたミステリ小説シリーズ。
    図書館で見かけて、「読んだことなかったな」と思い手にとってみた。
    これは45作目とのこと。

    最近の小説って、本当に上手で、過不足ないじゃないですか。
    この小説の粗削り感、私には新鮮だった。

    そもそもシリーズ自体初めて読むので、登場人物自体がわからない。
    しょっぱなから、友人の別れ話に立ち会ってあげたら、相手の男に逆恨みされて爆弾仕掛けられて閃光により目が一時的に見えなくなる女性・片山晴美。
    この女性がどうやらホームズの関係者らしい。
    その晴美の兄である片山という刑事。これもホームズの関係者か。
    ていうか、ホームズって本当に猫なんだな。てっきり「三毛猫ホームズ」という名(ハンドルネーム、通り名的な)の人間の名探偵が登場するのかと思っていたぜ・・・。
    と、このように登場人物たちの初期設定を理解しようと読み進めるが、どんどん登場人物が増えていく。
    爆弾仕掛けた男と、その母親。片山がその母親を追って行った先で出会った団地住まいの女性とその夫。団地に住む家族(夫婦と幼児、妻の父)。晴美が病院で出会う入院中の前科あり男。その男が自分の妹に違いないと思う女性とその家族。団地で婦女暴行(この言い方古すぎだ)犯と疑われる男。爆弾犯の母が出会うホームレスの医者と、その妻。別居している爆弾犯の姉と父、その父の元同僚の女。
    もう!まじで!ドタバタがすごい!
    ホームレス医者とか、前科者の男とか、シリーズの過去作に出てきたりするのかな?
    前科者の男は片山刑事を知っていて恨んでいるようだし、起訴されたものの一部認定落ちの判決だったようだから、片山刑事の捜査手腕ってどうなの・・・と思ったり。

    最終的には「最初の爆弾事件どうなった?」ってくらい、まったく別の事件の話になった。
    団地でおきた不幸の連鎖を、片山とホームズたちは止めることができるか?と書いてあるけど、まぁ最後まで読んだけど、止められなかったね。
    不幸は行き着くところまで不幸となり、どんぞこまで行き、それ以上進めない場所でようやく停止した感じ。
    「思わぬ結末を迎える」というアオリも、その通りで、読み始めたときは爆弾事件の話だと思うから、まさかこんな話に着地するとはね・・・。
    一時代を築いたシリーズものを読んでいないというのは人生の心残りになりそうなので、読んでみて良かった。ライトノベルの先駆けという感じ。
    この荒々しい感じがちょっと癖になりそうで、またこのシリーズ読むかも。

  • 東野圭吾に疲れたときのライトミステリーとして赤川次郎を読むことが多い。三毛猫シリーズの中から適当に図書館で選んだ。ライトミステリーと書いたけど話は複雑だし事件も次から次に起こるし人はたくさん死ぬし全くライトじゃない。でも書き方が軽めに書いてるからか読むのは楽。で登場人物には癖の強い人が多い。息子依存で犯罪と逃亡の手助けをする母親。定年後の燃え尽き症候群の中自分の正義感だけで人をパッシングして追い詰める人。会社辞めて小学校を襲おうとする人。いろんな怖い人が出てくる。そして容赦のないバッドエンドにびっくりした。いやー。怖い怖い。でも楽しかったよ。ありえないよと思いつつエンターテイメント的に楽しめて良いですね。

  • 友人が恋人に分かれを告げる場に付き合った晴美。しかし恋人は彼女の部屋に爆発物をしかけ巻き込まれた晴美は目が見えなくなってしまう。入院した病院にはかつて片山が逮捕した男が…。更に恋人の母親は晴美を狙い病院に侵入する。母親を追う片山のたどり着いた団地では、子供を狙った不可解な事件が多発し、爆破犯の姉が死体で発見される。

    とにかく事件が多い。終盤までは中々良い感じで進んで楽しく読めた。終盤はやっぱり事件や登場人物が多すぎて少し萎んでしまった印象。しかし恋人にフラレて爆破犯になるって展開は凄い(笑)

  • 目が一時的に見えなくなってしまった晴美とその兄が、事件に巻き込まれながらも解決へと向かって色々展開が進んでいき、ワクワクする感じで読めた。
    最後のバッドエンドは冷え切った結婚生活の最悪の末路であり、やるせない気持ちになると同時にこうならないようにコミュニケーションを日々取る重要性を感じた。

  • 長らく積読本になっていた一冊。
    面白かったです。

  • 最初から急展開!読まずにはいられない引力があるお話でした!

  • 展開早くどんどん読み進んだ

  • 三毛猫ホームズシリーズ、初読了。
    勝手にもっとゆるい事件が起きるイメージがあったけど、内容としてはかなりヘビー…
    なのにジェットコースター並みに次々に事件が起きるので、読了後はなぜか爽快な気分に。
    一気読みしたい時に重宝しそうです。

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著者プロフィール

1948年、福岡県生まれ。1976年「幽霊列車」でオール讀物推理小説新人賞を受賞。『東京零年』で第50回吉川英治文学賞受賞。「夫は泥棒、妻は刑事」シリーズ、「三毛猫ホームズ」シリーズなどミステリーの他、サスペンス、ホラー、恋愛小説まで幅広く活躍。

「2023年 『黒鍵は恋してる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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