あさとほ

著者 :
  • KADOKAWA
3.12
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  • (10)
本棚登録 : 823
感想 : 64
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041126097

感想・レビュー・書評

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  • 精神分析学は面白そうなんだけれど、挑んでもさわりの部分に達することなく撤退する。この小説では、Esとか超自我なんかをそれなりに理解しておくと案外愉しめたりするのかもしれない。若ぁいころに背伸びしてフロイトの本を読んだ(いや、読もうとした)ことがあったけど、結局は「自我」や「意識」の概念もなんも分からず仕舞い。精神分析なんかしてるとそれこそ精神に障るので、難しく考えずに小説を読み、虚構の世界を勝手気ままに解釈して満足しようと決めた。よってこういう本に出会うと我が浅知恵にトホホ。タイトルに掛けたが、情けない。

  • 初読み作家さん。ホラーなのかミステリなのかファンタジーなのか小説ならではの不思議さが満載な作品だった。しかも禁忌が本じゃなくて布ってとこがまた独特で良い。

  • 2022年11月20日読了

  • 真相を知ってからも、「じゃあなぜあの時2人はこうしてたんだ?」等の謎がいっぱいで、誰かに解説して欲しい気分。
    そして、多分何度も読み返して納得しても、「実はまだ裏が」なんてこともありそうな。
    じゃあ面白くなかったのか、と言われれば、面白かった。
    著者の2作目とのことで、デビュー作も読んでみようと思う。

  • 物語文学と、日記文学のあわいの話が面白かった。そして、それこそがこの本の仕掛けなのかも。

  • どうやってこの話にオチをつけるのかすごく期待してたが肩透かしに終わる。
    もっと幻想的でわけわかんない話でも良かったなー

  • 途中まで多重人格の話で
    周りのみんなは話を合わせてたけど
    青葉がいないのと告げた瞬間に
    チャンスとばかりに青葉の存在を
    周囲が消し去った。。って話なのかなーと
    思ったけど全然違った。
    ずーーっと濃い霧に包まれた森の中を
    進んでいく様な気分になる話だった。
    やっぱり王様のブランチで紹介されると
    気になって気になって手にする機会が
    増えるな。


  • 読んでいるうちに多元宇宙の話かと思いきや布が織りなす物語の怖いお話。
    現実と妄想、望んだ通りになる上布の見せる世界の不思議さ。最後まで狐に包まれたようなお話でお話的にはハッピーエンド。

  • 装丁にひかれて手にしました。とても素敵です。

    読後、★4にするか迷いました。
    始まりも古典を題材にしたのも興味深ったのですが、明人のキャラと事故物件云々等(特に浅葉ターン)が私には軽すぎて少し蛇足かなと感じました。
    個人的に先生の奥さんが一番怖かったです。布は怖いというよりSF的な奇妙さを感じました。
    夏日のメタ的なパターンからカテコライズする話は、同じくカテコライズから浅葉の話だと先読みする読者への牽制もあったのかなと思いました。
    全体的にもっと怖くても良かった印象ですが題材はとても面白かったです。

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著者プロフィール

1992年生まれ。長野県上伊那郡辰野町出身。2021年『虚魚』で第41回横溝正史ミステリ&ホラー大賞<大賞>を受賞し、デビュー。

「2023年 『きみはサイコロを振らない』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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