声優 宮村優子 対談集 アスカライソジ

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  • KADOKAWA (2023年3月10日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (200ページ) / ISBN・EAN: 9784041126189

作品紹介・あらすじ

『エヴァンゲリオン』シリーズのアスカ・ラングレー、『名探偵コナン』の遠山和葉、『剣風伝奇ベルセルク』のキャスカなどを演じる、声優・宮村優子の50歳を記念した対談集です。
対談メンバーは、岩田光央(声優)、緒方恵美(声優)、高河ゆん(漫画家)、林原めぐみ(声優)、三間雅文(音響監督)、森恒二(漫画家)と、宮村さん自身に深く関係する人ばかり。
人気作の裏話や声優人気の舞台裏、プライベートのことまで、ここでしか読めない話題が満載です。
さらに、本人のロングインタビューも掲載し、誕生から50年間の軌跡を語っていただいています。
本人のファンだけでなく、アニメファン、声優ファンも興味深く読める本になっています。

みんなの感想まとめ

多彩な声優たちとの対談を通じて、宮村優子の50年の歩みや声優業界の変遷が語られる本作は、アニメファンや声優ファンにとって必見の内容です。特に、彼女が『エヴァンゲリオン』での苦労や、声優の地位向上のため...

感想・レビュー・書評

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  • なぜ「継承」は成立していたのか
    ――絆・距離・好奇心という非言語の構造

    継承は、教えられることで成立するのだろうか。

    声優 宮村優子 対談集 アスカライソジ対談集を読むと、
    この前提そのものが揺らぐ。

    ここで語られている第三次声優ブームまでの流れには、
    明確な特徴がある。

    それは

    「説明されずに伝わっていた」

    という点だ。

    先輩から後輩へ。
    言葉ではなく、現場と関係性の中で伝達される。

    いわば

    以心伝心としての継承

    である。

    ここに第一の逆理がある。

    本来、継承は言語化されるほど安定するはずだが、
    実際には

    言語化されていないからこそ、強く機能する。

    なぜこのようなことが可能だったのか。

    鍵は「関係性」にある。

    単なる上下関係ではない。
    そこには

    「繋ごうとする意志」

    が存在していた。

    継承は自然発生ではない。
    それは

    意図的に紡がれるものである。

    ここに第二の逆理がある。

    無意識に見える継承ほど、
    実際には

    強い意志によって支えられている。

    ではなぜ、その継承は途切れたのか。

    理由は複合的だが、本書は一つの重要な示唆を与える。

    それが

    距離感の変化である。

    緒方恵美との対談に見られるように、
    先輩と後輩の距離は単なる物理的なものではない。

    近すぎれば依存になる
    遠すぎれば断絶になる

    このバランスが崩れたとき、
    継承は成立しなくなる。

    ここに第三の逆理がある。

    関係が近いほど継承されやすいはずが、
    実際には

    適切な距離がなければ継承は成立しない。

    そしてもう一つ、本書が強く示している要素がある。

    それが

    好奇心である。

    特に「めぐ姉」との対話が示すのは、
    継承とは受動ではなく

    能動的な探索行為であるという点だ。

    教えられるのを待つのではなく、
    自ら取りに行く。

    ここに第四の逆理がある。

    継承とは受け取る行為に見えるが、
    実際には

    取りに行く側の強さに依存する。

    では最終的に、何が継承を成立させていたのか。

    ここで終極に至る。

    それは技術でも制度でもない。

    関係性 × 意志 × 好奇心

    である。

    繋がろうとする意志
    適切な距離を保つ関係
    学ぼうとする好奇心

    この三つが揃ったとき、
    継承は言語を超えて成立する。

    逆に言えば、このどれかが欠けた瞬間、
    継承は断絶する。

    だからこそ現代において問題なのは、
    「教え方」ではない。

    **「繋がろうとする意志があるかどうか」**である。

    継承は制度では作れない。
    だが、選択としては存在する。

    ――それが、第三次声優ブームまでに確かに存在していた構造である。

  • 宮村優子の50歳を記念した対談集。アニメは好きだが声優に対してそれほど思い入れは無かった。しかしみやむーとなれば捨て置けない。
    エヴァから声優をスタートし、今でこそ声優の評価は高いが、25年前にはそれは酷いものだったらしい。とにかくテレビでの扱いは悪かったが、声優の地位向上の為耐えに耐えた。TV版エヴァをやって心が壊れそうになり、さらに旧劇場版でボロボロに。96年から98年にかけては自分で何をしていたか全然覚えていない位とのこと。そんな中で頑張っていたと知り頭が下がる。しばしばTV版アスカのドイツ語が酷いとか言われるが、当時は言語指導も何もなく(新劇では英語・ロシア語指導監修の人が付き、山寺さんや坂本さんは特訓された)自分でNOVAに行って学んだとのこと。同情を禁じ得ない。
    やはり緒方さんや林原さんとの対談は面白い。なんといっても25年に渡りともに戦ってきたのだ。林原さんは古代進が初恋の人で自分は森雪だと思っていたり、宮村さんの初恋はえん魔くんだったり…。あと戸川純が好きでライブで曲を歌い、この本も「樹液すする…」の影響を反映していたりと私と嗜好がとても似ていて大変うれしく思った。

  • 対談集
    話し合っている二人の話を聞くのは面白い
    どれだけ仲良くなっても
    お互い仕事をしていると
    なかなか時間を作って一緒に喋ろうって難しくなるからこそ
    お互いが仕事のなると時間って合わせられるんだよね
    でも
    話し相手ではないのに
    その相手を褒める言葉として
    名前が出てくる人は
    素敵だな、かっこ良いなぁと思いました
    以前のアニメ番組で
    気持ちをわかってくれる人ってくだりで
    「しょこたん」の名前が出てきたのは
    よかったです。
    あの頃から変わらないでずっと今もいてくれることを
    感じることができました。

  • 90年代後半から00年前半の話しが多め。かつてファンだった私がもどかしく感じていた当時のことが色々語られていた。ファンだった私でさえ、危なっかしい人だなと思ってハラハラしていたので、近くにいた人は余計に思っていたのかなー

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