- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041126455
作品紹介・あらすじ
旭川に金色の雨が降った日、青音(あおと)は「悪魔」に出会った。
その記憶が残る地で再出発した青音は、遺品整理の仕事にやりがいを感じ始める。
早逝した父親と仲良し家族の「約束の地」。
幼馴染の菊香が胸に秘めた、親子の絆への不安。
謎を解くたび、人一倍共感性が高い青音は心揺れ、
自分がカウンセラーの紫苑に依存していることに気付く。
彼は「悪魔」かもしれないのに。
そしていよいよ、あの日の真相が明らかに。
クライマックスの第三弾!
感想・レビュー・書評
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「まっすぐ空へ」
家族のせいで絶たれた。
願いに応えるために辞めることになってしまったが、そんな事よりも大切な時間だからこそ選んだのだろうな。
感情を表に出すことが下手になってしまうと、本当の気持ちを見つけるまで大変だろう。
「あなたがくれた約束」
何度も見る悪夢と現実。
言葉にして尋ねることは怖いかもしれないが、中途半端に知るぐらいなら当人と話をしたほうがいいのだろうな。
苦しまずに逝くことが出来るのなら、一瞬の気の迷いでも多くの人が死んでいるだろう。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
おお、過去のあの日に起きたことが明らかに。
そうだったのか。
しかし、紫苑のイメージはさらに、だなぁ。
人物紹介ではサバサバしてるとなってる望春さん、サバサバ、ではないよねぇ。すごく繊細な女性。
遺品整理の会社が舞台でもあり、やっぱり、「家族」にまつわる話が多くなるね。あの家族のキャンプ、素晴らしい展開だった。
それに、菊香ちゃん、いい子だね。みんないい人だ。
「櫻子さん」に出てきてたあの人がこちらにも登場で、しかも、イメージが全然違って、こういう面白さも好き。
泣き虫青音くん、少しは成長したかな。
頑張れ。 -
2編の短編+プロローグとエピローグからなる,「涙雨の季節に蒐集家は、」の3巻目.
八鍬記者登場で時間的にも櫻子さんの世界と繋がる(正太郎の物語の続きって所か.鴻上さんの登場がないかな).櫻子さんに同世代の友だちってムリじゃないって思うのだけど,紫苑君で慣れている望春さんならOKか.
「まっすぐ空へ」亡くなったお父さんへの想いの話.えり子さん,なんて優しいの! うちのカミさんには,生後半年くらいの幼子を残して遊びで1週間も家を空けるなんて,とてもじゃないけど言えやしない.くわばらくわばら,考えただけでタタリが怖い.
「あなたがくれた約束」異性との友情はあるのかというお話.確かに変に勘ぐってしまうのかもしれないけど,異性の友人なんていたことのない身にとっては,とんと無縁の話です.
「エピローグ」え! 紫苑君に価値と約束を与えてくれた女性って・・・?
著者プロフィール
太田紫織の作品





