涙雨の季節に蒐集家は、 あなたがくれた約束 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 83
感想 : 6
  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041126455

作品紹介・あらすじ

旭川に金色の雨が降った日、青音(あおと)は「悪魔」に出会った。
その記憶が残る地で再出発した青音は、遺品整理の仕事にやりがいを感じ始める。
早逝した父親と仲良し家族の「約束の地」。
幼馴染の菊香が胸に秘めた、親子の絆への不安。
謎を解くたび、人一倍共感性が高い青音は心揺れ、
自分がカウンセラーの紫苑に依存していることに気付く。
彼は「悪魔」かもしれないのに。
そしていよいよ、あの日の真相が明らかに。
クライマックスの第三弾!

感想・レビュー・書評

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  • 「まっすぐ空へ」
    家族のせいで絶たれた。
    願いに応えるために辞めることになってしまったが、そんな事よりも大切な時間だからこそ選んだのだろうな。
    感情を表に出すことが下手になってしまうと、本当の気持ちを見つけるまで大変だろう。

    「あなたがくれた約束」
    何度も見る悪夢と現実。
    言葉にして尋ねることは怖いかもしれないが、中途半端に知るぐらいなら当人と話をしたほうがいいのだろうな。
    苦しまずに逝くことが出来るのなら、一瞬の気の迷いでも多くの人が死んでいるだろう。

  • 早逝した父親と仲良し家族の絆を描く第壱話は、これまで読んできた太田作品で一番感動したエピソードでした。そんな心温まる前半から、菊香が青音に打ち明けた親子の絆についての不安を描いた第弐話は、青音のトラウマにも触れることことになり一転して緊張感が高まりました。「家族」のあり方、親子のあり方は様々であると再認識させられましたね。さて、青音が出会った「悪魔」の正体が判明し謎が一つ解かれましたが、『櫻子さん』と同じ世界線であることが分かり、このことが新たな謎を呼んだように思えます。続きを楽しみにしています。

  •  旭川に金色の雨が降った日、青音は「悪魔」に出会った。その思い出の地で遺品整理の仕事にやりがいを感じ始めていた。人一倍共感性の高い青音は、カウンセラーの紫苑に依存している事に気づく。彼が「悪魔」かもしれないのに…

     青音がずっと心の枷になっていた「悪魔」の正体がついに明らかに。その「悪魔」にも心の枷があり、ようやくそれが解き放たれて、青音も前へ進むことが出来て良かったです。
     青音はもう札幌には戻らないのかな?旭川での居場所が大切な場所へと戻ってホッとしました。

  • ええ話やぁ〜
    おとうさーん!と叫ぶシーン。
    ポロポロ泣いてしまった。
    ええ話やぁ〜

    青君は泣きすぎて途中笑えてしまう位。
    だが可愛い。弟にしたい 笑

    ミュゲのみんなが暖かくて
    好きな世界観だった。

  • おお、過去のあの日に起きたことが明らかに。
    そうだったのか。
    しかし、紫苑のイメージはさらに、だなぁ。
    人物紹介ではサバサバしてるとなってる望春さん、サバサバ、ではないよねぇ。すごく繊細な女性。
    遺品整理の会社が舞台でもあり、やっぱり、「家族」にまつわる話が多くなるね。あの家族のキャンプ、素晴らしい展開だった。
    それに、菊香ちゃん、いい子だね。みんないい人だ。
    「櫻子さん」に出てきてたあの人がこちらにも登場で、しかも、イメージが全然違って、こういう面白さも好き。
    泣き虫青音くん、少しは成長したかな。
    頑張れ。

  • 2編の短編+プロローグとエピローグからなる,「涙雨の季節に蒐集家は、」の3巻目.
    八鍬記者登場で時間的にも櫻子さんの世界と繋がる(正太郎の物語の続きって所か.鴻上さんの登場がないかな).櫻子さんに同世代の友だちってムリじゃないって思うのだけど,紫苑君で慣れている望春さんならOKか.

    「まっすぐ空へ」亡くなったお父さんへの想いの話.えり子さん,なんて優しいの! うちのカミさんには,生後半年くらいの幼子を残して遊びで1週間も家を空けるなんて,とてもじゃないけど言えやしない.くわばらくわばら,考えただけでタタリが怖い.
    「あなたがくれた約束」異性との友情はあるのかというお話.確かに変に勘ぐってしまうのかもしれないけど,異性の友人なんていたことのない身にとっては,とんと無縁の話です.
    「エピローグ」え! 紫苑君に価値と約束を与えてくれた女性って・・・?

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著者プロフィール

北海道札幌市出身。2012年まで旭川市在住。小説投稿サイトE★エブリスタにて作品を発表し、高い筆力で人気となる。同年、「櫻子さんの足下には死体が埋まっている」にて、E★エブリスタ 電子書籍大賞ミステリー部門(角川書店)優秀賞受賞(Eleanor.S名義)。他に、怪盗ロワイヤル小説大賞 優秀賞、E★エブリスタ×『カルテット』小説コンテスト 大賞を受賞。著作に「昨日の僕が僕を殺す」シリーズ、「涙雨の季節に蒐集家は、」シリーズ(共に角川文庫)などがある。

「2022年 『後宮の毒華』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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