緑の我が家 Home,Green Home (角川文庫)
- KADOKAWA (2022年10月24日発売)
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感想 : 171件
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Amazon.co.jp ・本 (256ページ) / ISBN・EAN: 9784041127506
作品紹介・あらすじ
その路地にさしかかったとたん、ひどく嫌な気分がした。
どういうこともない書店街の一郭。一見見落としそうな路地の突き当りに緑の扉、ハイツ・グリーンホームはあった。
父親の再婚を機に、高校生の荒川浩志はひとり暮らしをすることになった。ハイツ・グリーンホーム、九号室──それは、近隣でも有名な幽霊アパートだった。引っ越した当日、からっぽのはずの郵便受けには、小さい丸い白いものがひとつ、入っていた。プラプラした手触りの、人形の首だった――。「出ていったほうがいいよ」不愉快な隣人の言葉の真意は? 幽霊を信じない浩志ですら感じる「ひどく嫌な気分」の正体とは? 小野不由美の家ホラーの原点とも言える本格ホラー&ミステリー小説。
みんなの感想まとめ
高校生の主人公が父親の再婚を機に一人暮らしを始めるが、引っ越したアパートで奇妙な出来事に遭遇する物語です。周囲の住人や不気味な手紙、無言電話など、日常の中に潜む不安が徐々に積み重なり、主人公は次第に自...
感想・レビュー・書評
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再婚した親を嫌って一人暮らしを
始めた高校生がアパートで出遭う
亡霊たち
落書き、悪戯(いたずら)、お世辞にも感じが良いとはいえない住人たち、変な手紙、無言電話、予告電話‥‥
90年代、小野不由美は何度も何度も「此処ではない何処か」を描いた。何故か攻撃される人たちを描いてきた。「魔性の子」「東亰異聞」然りである。
簡単に殺される人間も
何故か生き残る人間も
「あの」世から不可解な
「この」世へ怪しき来り
「この」世は嫌いだ
「あの」世はこわい
その路地にさしかかったとたん
ぼくはひどく嫌な気分がした。
考える始めると
最後には必ず至る堂々巡り
(恨んでるよ)
(絶対に許さないからね)
「もっと強く、
生きたいと思わなきゃだめだよ
そうでなきゃ、取り込まれてしまう」
少年は、
緑の家の呪いから生還できるだろうか?
90年パンプキン文庫「グリーンホームの亡霊たち」を改題、加筆修正 講談社X文庫「新装版 緑の我が家」(2015)を加筆修正 角川文庫 2022年10月発行 -
相変わらず、お化け!って出るんやなくて、えっ?あれが?みたいな…
そこが、また、気色悪い(−_−;)
母親が亡くなって、父親が再建、上手く溶け込めず、転勤が多いのを理由に一人暮らしを始める。高校生で。
しかし、引越し先に着いた時から、嫌な感じ。
無言電話…
変な手紙…
夜に落書きする子供…
まぁ、親との関係が上手くいってないから、再度引越しは言い難いかもしれんけど、言え!
怖いやん!言え!
親に引っ越したいって!
それで、全部解決やん!
行くとこないからって、幽霊出るとこ帰るか…
帰らんと話にならんとは言え。
自身の過去を振り返ると、小さい時に酷いことしたことが思いが…
それが、今、住んでいる場所に関係してそう。
ミステリー要素もあって、犯人は誰(まぁ、幽霊か人間かになるんやけど)か!
スイスイ読めて楽しめました!
でも、小さい時って、人を傷付ける事してるかもって思うと、自分もないか、自省しないと!-
2025/05/21
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2025/05/22
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アツさん
この作品は、めっちゃハートフルよ!
ゆーきさんと、ユッキーさんが、「残穢」にめっちゃ怖がってたはず!
それ読んでみ!アツさん
この作品は、めっちゃハートフルよ!
ゆーきさんと、ユッキーさんが、「残穢」にめっちゃ怖がってたはず!
それ読んでみ!2025/05/22
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買ったその日で読了してしまいました。
ホラー小説なんだけれども、それだけじゃなく、違和感の積み重ねから、一気に叩き落とす力技がある、色んな意味で爽快な話だった。
冒頭から中盤にかけて、主人公の身の回りで起こる不安描写の数々。主人公はそれらの出来事に耐えかね、客観視ができず、不安に直面したことで、こじつけの連発から思考の統合性を失う状態に陥る。おそらくほとんどの読者が主人公から気持ちが乖離すると思う。
そこから、ねっとりと、これまでの違和感が、実はボンドを満遍なく塗りたくられていたように、ビッタビタに主人公の目線で物語に没入してしまう。
全ては0ページから始まった。過去、因果、運命を怨む話でした。 -
怖いのかな…と思いながら、読みました。面白かったので、この作家さん
もう少し読みたいですが、図書館にはあるのかな… -
家に何かがあるタイプのホラー、なかなか不気味で良い感じ。主人公に何があるのかがぼんやりしているからか、進みが遅いような気もするが、終盤の展開でここがメインだったのか、とわかってくる。そのメイン部分は良いんだけど、全体的な繋がりがいまいち弱い気がした。こう、混ざる、という描写であるとか、そこで混ざって来た人であるとか。着地はしっかりしてるから、……うーんしっくりこないところは曖昧だから良いのかな。
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【短評】
直感に従って手に取った小野不由美は、数々の名著を生み出すに至った彼女の初期作品とのことだ。1990年発表の作品であり、凡そ35年前という恐るべき隔世の書を引き当てたわけだが、十分に令和の読書に耐えうる一作だったと思う。
両親の元を飛び出した高校生・荒川浩志(あらかわひろし)は<ハイツ・グリーンホーム>に引っ越すこととなった。6号室の奇妙な少年・和泉聡(いずみさとる)は、初対面の浩志に「出ていったほうがいい」と告げる。それ以来、不気味な落書きをする男の子や頻発する無言電話など、気味の悪い出来事が頻発するようになりーー
良くも悪くも「ハートフルホラー」の見本のような作品である。
良く言えば王道的。悪く言えば類型的。
良点を挙げるならば、伏線の張り方、恐怖の描写等、丁寧に小説を組み上げているのが良く分かった。程なく才能が爆発する予感を感じさせる秀作だ。他方、正直、瑕疵が無いとは言えない作品ではある。文章のリズムはイマイチだったし、作者の意図よりワンテンポ早く「真相」に気付けたりもした。
しかしながら、作品の「余韻」は素晴らしいの一言。仰々しい感動に振らず、静かに美しく幕を下ろしたのが、凄く好みだった。
三点か四点か最後まで迷ったが、変調気味な作品ばかりを摂取してきた反動からか、本作のストレートな作風が結構刺さったので、四点評価とした。
【気に入った点】
●断片的に唸らされる描写があった。流石は小野不由美である。男の子の落書きとか、手紙の内容とかゾゾッと来るものがあった。
●飛行機というモチーフが良い。安易にお涙頂戴の別れに流されないところが良い。バランス感覚が凄いなと素直に思った。
【気になった点】
●専門的な指摘は出来ないが、内面描写における括弧の多用とか、文章にノイズめいた癖があるように感じた。
●もっとキャラクタの内面を掘り下げて欲しかった。浩志と両親の確執とか、物語に溶け込めていない感もあるし、「ある人物」の葛藤などは全面に押し出しても重厚感が出たのではないかと感じる。
才能の原石の輝きを楽しむ一冊。
ホラーとしても感動物としても一定の水準に達していることは間違いない。 -
おいおい、ちょっと、待ってくれ…こりゃぁ、切ないじゃないか。
読み始めてから、「怖すぎる…しかも、主人公の青年、目の前に幽霊がいるのに、普通に冷静すぎない!?」と、思いつつ、ブルブル怖さの頂点までページを繰らせると…号泣だった。-
2026/06/07
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小野不由美さんの初期の作品。
30年以上前の作品だが、古臭く感じなかった。
物語の展開は正直なんとなく読めて、結構その通りになる。その辺は昔の作品だからか真新しさはないんだけど、この本の魅力は読後感かなあ。というか和泉くんかなあ。主人公にも感情移入できたけど、和泉くん大好きになったよ。
読後、胸が苦しくて切ない気持ちになりました。
でも読めて良かったです。 -
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1990年11月朝日ソノラマ刊行のパンプキン文庫グリーンホームの亡霊たちを改題加筆修正し2015年8月講談社X文庫ホワイトハート版緑の我が家刊行。更に加筆修正し、2022年10月角川文庫化。怖くて優しいという紹介の通りの話で、消えた記憶を取り戻すミステリアスな展開と不気味な事件が織りなす世界はドキドキ感いっぱいでした。主人公が高校生というのも展開に説得力があります。良くできたホラーです。
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面白かった!怖かったけど優しさと温かさがあり悲しくもありで一気読みです。
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怖いのに切ない。高校生一人暮らし。アパートは訳有物件。落書する謎の子や隣人が怪しい。命の危険から自分を助けてくれた和泉を過去に救えなかったのが無念。
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小野不由美さんにハズレなし。
営繕シリーズも大好きなので、こちらもとても面白かった!
主人公が周りの人に当たりまくるところにちょっとイラっとしたけど、多感な高校生は仕方ない。
読後にこの本のイメージがガラッと変わる事請合い。
…しかしまぁ、よくこんな所に次々と…石碑か祠にした方が良いのでは… -
16歳で一人暮らしをすることになった主人公が、新居に引っ越してきてから気持ち悪い出来事が相次ぐ。
ありがちな設定なんだけど、じわじわ怖くて不穏な感じがすごかった。ホラーミステリーなのに切なくて、読後は不思議な心境に。
自分だったら序盤の時点で投げ出して実家に帰ってしまいそう。 -
一人暮らしを始めた高1男子を主人公にしたホラーミステリー。
シンプルなストーリー展開で引き込まれやすく、ただ真相がわかった時には悲しくやり切れない気持ちになる。
人の無意識の些細な行動が、悪い方にもいい方にも転がってしまう怖さ、そして記憶というものの脆弱さを感じた。 -
小野不由美の初期のホラー小説。
どんよりとした気味が悪いはじまり。
後半は真相が気になり一気読み。
一番怖いのは人間ってこと。
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終始、この先どうなるの…!?というドキドキ感で飽きることなくあっという間に読了。
薄々そうなんじゃないかと思ってたけど、
最後はもう……泣けました。
あの後彼はどうなったんだろう。
謝りたくても謝れない…なんて悲しいんだ。 -
ホラーミステリー小説。
主人公が大体の登場人物に嫌悪感を抱いていたり、引っ越した家が何となく気に入らなかったりと不穏な空気を終始感じさせるが、最後にはスッキリとした読後感を与えてくれた良い小説だった。
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著者プロフィール
小野不由美の作品

やっぱり小野不由美さんはホラーのイメージだな。
やっぱり小野不由美さんはホラーのイメージだな。
小野不由美さん、上手いですよね。
最初から、路地で黄色いチョークで、びっしり落書きする子供、怖いでしょう、と思うのですが、主人公...
小野不由美さん、上手いですよね。
最初から、路地で黄色いチョークで、びっしり落書きする子供、怖いでしょう、と思うのですが、主人公は子供の落書きと思って普通に側を通るんですよね。最初から10センチ離れてないよ( ;꒪⌓꒪;)。