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Amazon.co.jp ・本 (336ページ) / ISBN・EAN: 9784041127513
作品紹介・あらすじ
運命の春が来る──。従兄弟同士の直樹と隆は、まもなく十七歳の誕生日を迎えようとしていた。毎年同様、隆の住む花の里の家を訪れた直樹と典子兄妹。そこは木蓮や馬酔木や海棠や空木などに埋もれた野草の里。桃源郷のような場所にも関わらず、心優しい隆の目は昏く、なぜか母親の美紀子に対して冷淡な態度をとってしまう。母子に一体何があったのか――。「あの女が、迎えに来る…」毎夜部屋を訪れるなにものかの気配に苛立つ隆。息子の目の中に恐れていた兆しを見つけて絶望する美紀子に異変が。直樹と隆──二人の少年を繋ぐ悲劇の幕が上がる!!
みんなの感想まとめ
少年たちの思春期の不安定さと家族の歪みを描いたこの作品は、ミステリーとホラーが融合した独特の世界観を提供します。従兄弟同士の直樹と隆が迎える17歳の誕生日を前に、彼らの周囲に潜む不穏な気配が次第に明ら...
感想・レビュー・書評
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一番前列の竹のあたりで微かな音がガサ、として、そこに白い染みが現れた。
(72p)
‥‥この世のものではないものが来る。それが次第とひとのかたちを為してくる。こういう描写は流石、小野不由美。
1990年パンプキン文庫より初出。
2016年、発行所を変え大幅に加筆修正して刊行。
2023年、更に発行所を変えて加筆修正して角川文庫より発行。
どの様に修正されたかは確認のしようがないが、
これは「正当、理不尽な呪いモン」である。
前半はテンポ良いティーンの明るい会話で構成されているだけに、後半の呪われた17歳たちの言葉や行動が、ゾワゾワして、もうこれ以上彼らを向こうに連れて行かないで、と思う。
「魔性の子」(91)の一年前の発表だった。だからか、異端のものの力も、恐ろしいけど、それほどじゃない。でも、主人公格の直樹が、本人でも充分にわかっているのに、段々と妖(あやかし)に取り込まれてゆく一人称視点での描写は、こういう呪詛、読んだことなかったので中々ぞくりとした。解説子が「ジャパニーズホラーの逸品」というのも宜なるかな。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ultraさんが小野不由美さんの文庫をブックオフで見つけて読んでしまったので 私もつい読んでしまいました。
少年たちの思春期の不安定さと、家族・血縁にまつわる歪みを、ミステリー風味で描くホラー。
前半はとくに、小野さんが吟味した日本語の美しさが際立ち じわりと“日本的ホラー”へ導いていく。
初出は講談社X文庫ホワイトハート、らしい。
実は私はこのレーベルをよく知らなかった。
もしかすると、読書人生のどこかで、かなり損をしてしまっていたかもしれない。
コミック版は山本小鉄子さん。
BL作品も多い作家さんだが、本作はBLではありません。
けれど、少年同士の濃密な心理と距離感が、どこかその系譜に触れそうな気配が、ないけども
山本さんの絵がとてもあっている。
少女小説的な繊細さを、少年主人公にしたような“少年ジュブナイル”でもあるかな。
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2026/03/04
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2026/03/04
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2026/03/04
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小野さんの怪しいヤツ、また、ブックオフにあったので、速攻購入!
30年ぐらい前の作品みたい…
ええ感じやん!
従兄弟同士の直樹と隆は、家の交流もある仲良しコンビ。
もうすぐ17歳(遠い目…^^;)!!!
でも、17歳と聞くと母親がなんか変な態度。
いつも通り、長い休みは、隆の家でずっとお泊りで過ごす!
しかし、急に隆の態度がおかしくなって、叔母さんが…
∑ヾ(;゚□゚)ノギャアアーー!!
この家系、長男さん、17歳ぐらいで死んでるやん!
10代以上も!
祟りじゃ〜!
菅田家の祟りじゃ! (╭╯o.o)╭
こんなん夜中に出て来たら、死んでまうやん!
呪われた血筋と言えば、それまでやけど、もう末代まで祟るとかやめて〜!
この対策か、母親たちが取った行いが…
従兄弟同士を混乱させるはずやのに、偉く冷静なのが、逆に怖い!
相変わらず、ゾクゾクさせて、謎解きもありで、面白い!!!
(呪われた順番とかに秘密が…)
( ᜊ°-° )ᜊオバァ〜
( ᜊ°-° )ᜊ ゥラメシヤ~
( ᜊº-° )ᜊ/タベルゾー
呪われた一族の悲劇を描ききった、ジャパニーズホラーの逸品。何年経っても色あせることのない恐怖と感動を、あらためて堪能していただきたい。(解説より)
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10代で死ぬ縛りって、ホラーで盛り上がりますよねー!盛り上がってええもんかとも思うけど( ̄▽ ̄;)10代で死ぬ縛りって、ホラーで盛り上がりますよねー!盛り上がってええもんかとも思うけど( ̄▽ ̄;)2026/02/08 -
2026/02/08
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2026/02/08
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主人公たちに降りかかって来る災厄から逃れる方法があるのか?災厄の根源を探り当てことが出来るのか?徐々に解き明かされていく。ジワジワと恐さが増していく。そんなホラー、ミステリーです。
母の姉の美紀子と従兄弟の隆の家に遊びに来た、兄の直樹と妹の典子。伯母たちが住む場所はまるで桃源郷。花々が咲き誇り、綺麗で直樹と典子が感動してしまうほど。私も読んでてそんな場所見てみたいと思ってしまう。でも私はあまりにも綺麗過ぎて、逆に何か不吉さを感じてしまった。何か悪い事が起こるだろうと。読み進めてくと、はじめは明るい感じなのに、やっぱりだんだんと不穏な空気が流れてくる。家中でピリピリしてた時に事件が起こる。あとは悪い方向にまっしぐら。何かとは言えないけど、"悪い気配"を感じるっていうのは恐いな。実体が近づいてくるのは目に見えるからまだいいと思うけど、"気配"というのは正体が分からない、見えないから不安と恐怖しかないな。この"悪い気配"に隆と直樹は呑まれてしまうのか…。
キーワードは"17歳"。母親たちの旧姓は菅田。菅田家の長男が"17歳"になる時に起こる謎。この"17歳"の謎を解いていくのが読んでて面白かったな。正直、前半の直樹と典子のやり取りがどうにも嫌だったんだけど、後半にこの謎解きが面白くて気になって気になってしょうがなかった。後半から面白くなった感じ。美紀子の息子への想いが切ない。1人で秘密を抱えて暮らしてたのは辛いな。
私は、隆の飼い猫の三代が好き。直樹と隆の守り神。老猫なんだけど、2人を守る姿は勇ましい。 -
17歳、運命の春の一冊。
従兄弟同士の直樹と隆が迎えた17歳の誕生日。
それは紛れもない二人にとって運命の春だったというストーリー。
春という季節をうっとりするほどの美しい色彩溢れる言葉で堪能し、抗えない運命と言える17歳を迎えることの意味を恐怖と共に堪能した。
ホラー感は小野さんらしく、肌が粟立つような描写が絶品。
そこに重なる母子の関係が不安感と謎をより高めていき、次第に紐解かれていく運命の原点はミステリ要素で満たされる。
母の、子への深い愛、そして決して屈しない強さが春の陽だまりと眩しさに溶けあうような読後感。 -
1990年7月朝日ソノラマパンプキン文庫刊呪われた十七歳を加筆修正、改題し、2016年3月講談社X文庫ホワイトハート版の過ぎる十七の春刊行。さらに加筆修正し、2023年1月角川文庫化。前半の展開は冗長。後半はそれなりの展開があり、怖いけど驚きは少なかった。
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最初のうちは桃源郷のような花の里で従兄弟同士の平和な日常、綺麗な世界観に浸っていたら徐々に怖くなってきて、ゾクゾク、ゾワゾワと目が離せなく、明らかになっていく真実に驚愕…!怖く哀しくも母親の愛に心温まるお話!
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普段あまり読まないホラー作品ですが、存分に楽しむことが出来ました。
突如として人が変わってしまった隆と、謎に迫りつつ自身も呪われそうになる直樹。
先が気になりどうなるのかと、スピード感のある読了でした。
終盤のシーンは恐怖と感情が混じって、何ともいない読み応えでした。 -
小野不由美さん初期作の新装版。先に出た「緑の我が家」と並んで著者の原点とも言えそうな作品。山間の隠れ里、数寄屋造りの古い日本家屋、先祖代々の因縁、そして猫…ベタといえばベタな設定だけれど、情景描写の巧さはやはり格別。レトロ感たっぷり、純和風テイストの青春ホラーミステリーを堪能した。
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小野不由美さんの以前の作品をあらためて収録されてるそうだけど、相変わらず怖い。何かひたひたと迫ってくる人間でないものが怖い。でも結局人間も怖い。
最初のうららかな桃源郷のような世界が少しずつ、気づいた時には何かが確実に変わってしまってる。
怖いのに読み止まれないのもまた、文の力ってすごいな、と思わされる作品でした。 -
前半が読みづらいなと思ったら、90年刊行の作品を加筆修正したものですか。若いときの筆では無理なからんと感じると同時に、小野不由美さんならではの才気もありありと。
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怖さを求めて読んだので、そこは残念だった
ホラーと言うより謎解き、家族愛 -
小野不由美の十二国記が名作なのはわかったから、とりあえずホラーを読んでくれ…。彼女の真骨頂はホラーだ!
小野不由美先生のホラーはジャンルでいうと心霊ホラーとミステリーのかけあわせ感がある。
怪異にも怪異なりの理屈があるというもので怪異がなぜ起こるのかの突き詰め方は完全にミステリー小説。
だからひたすらになんかやばいものが出てきてうわー!って感じではなくて、めちゃくちゃ好み。おもしろい。
情景描写の綺麗さと空間に恐怖を湛えさせるのがすっげーうまい。
小野不由美、小説がうますぎる(あまりにも不敬)。
表紙がぱっと見ホラーものに見えなくて切ない青春物っぽく見えるがちゃんとホラーなので… -
小野不由美さんと言えば「十二国記」や「屍鬼」のようなシリーズのファンタジーなどのイメージがある。個人的にはラノベの走りのような印象。
以前に「残穢」を読み、これはインタビュー風になっていて読むのがしんどいながら、確かに怖かった。
今夏のホラー初めとして、本作を読んでみた。
35年前の作品だけあって、設定はホラーとしてかなりコテコテで、いわゆる「子孫永劫呪ってやる」と言う幽霊が出てくる。とはいえ、美しく描かれる野草の家を舞台に、血を呪う霊が迫る風景は切なく不気味。
呪いに取り憑かれる様を一人称で描くのは臨場感満載だ。
そして、やはり見どころは猫、三代(と言う名前)の可愛さだ。
茶色い毛玉が飛び出してくる。
今となってはありがちな物語かもしれないが、その元祖として楽しむことができた。
やはり、夏といえばホラー。 -
序盤で挫いてしばらく積読状態でしたが、
ある程度、読み進めると先が気になって仕方なくなり一気に読めました。
安定の面白さでした。
このように昔の良作を改めて出版していただくのは目に触れやすくてありがたいです。 -
十二国記の小野不由美先生の短編。
現代日本を舞台に『17歳』という年齢に差し掛かる二人の男子が、不思議な出来事に巻き込まれ……。
怪我や死の描写もあり、やや重い内容ですが、小野先生の世界にぐいぐい惹き込まれてあっという間に読んでしまいました。
怖いだけじゃない様々な感情と、主人公以外の登場人物の視点など、読み返す度にいろいろと発見できそう。
怖さは、魔性の子よりは柔らか…かな。
夜に読むのはオススメしないかも。 -
ホラー&ミステリーとあるが、完全にホラーだった。夜に読むもんじゃない…怖かった…
母の愛は憎悪にも、親愛にも働くというのがテーマに見えるが、結末としては呆気ない。もう少し、長編で捻りが欲しかった。
17歳になると、母を殺して自分も死ぬという呪いがかかっている一族。何も知らない息子達は17になり、その呪いに立ち向かう… -
昔日に子を奪われた母は………
十七歳になると訪れる悲劇を
直樹と隆もその身に受けるのか
彼らを守ろうとする母は………
恨みに狂う母も、守りとしてわが身を顧みない母も、
おかあさん と呼ばれる同じ存在だ。
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