スワン (角川文庫)

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  • KADOKAWA (2022年7月21日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (448ページ) / ISBN・EAN: 9784041127575

作品紹介・あらすじ

ショッピングモール「スワン」で無差別銃撃事件が発生した。死傷者40名に迫る大惨事を生き延びた高校生のいずみは、同じ事件の被害者で同級生の小梢から、保身のために人質を見捨てたことを暴露される。被害者から一転して非難の的になったいずみのもとに、ある日一通の招待状が届いた。5人の事件関係者が集められた「お茶会」の目的は、残された謎の解明だというが……。文学賞2冠を果たした、慟哭必至のミステリ。

みんなの感想まとめ

ショッピングモールでの無差別銃撃事件を背景に、被害者たちの心の葛藤と真実を追求する物語が展開されます。生き残った高校生のいずみは、同級生の小梢から暴露され、非難の的となる中で、事件後の複雑な人間関係や...

感想・レビュー・書評

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  • ゆーき本さんのところのコメント欄で、雪さんと、ゆーき本さんにおすすめいただきポチった一冊。

    呉勝浩先生の作品は爆弾しか読んだことがなかった。これが2冊目。

    人がいっぱい死ぬやつでした。
    しかも限られた範囲の中で。

    うん、ここまでだったら私の超ど真ん中!
    が!犯人は自殺。
    おーい!もう死ぬんかーい!!
    謎解きできないじゃーん!




    巨大ショッピングモール、スワンの中で無差別銃撃事件が起こった。
    死者は21名。主人公の高校生、いずみは犯人のすぐ近くにいたのだが生き延びることが出来た。

    彼女はスカイラウンジにいたのだが、そこにもう一人助かった同級生がいた。
    いずみを虐めていた張本人、小梢だった。
    生き残った小梢により、犯人が次に誰を殺すのか?いずみに選ばせ、犯行が行われた事実が世間に暴露された。

    そんな時、事件に巻き込まれて生き残った数名が、事件の被害者の関係者に招集される。
    主催者の目的は、真相を明らかにすることだった。
    防犯カメラの映像はあるが、その時何が起こっていたのか?本当に起こったのは何なのか!?


    この招集されたメンバーの心理戦!?
    誰が嘘をついているのか?
    全員が嘘をついているのか??

    この手の展開、呉勝浩先生凄いですね!
    もう、本当のこと言ってるのは誰なのよ!!ってせっかちな私はイライラ( *`ω´)

    このいずみって主人公の女ですら、読み手に本当のことを教えない。
    お前、主人公なんだから教えろよ!
    じゃないと感情移入できないじゃんかよ!!
    o(`ω´ )o


    と、プンスカ、プンスカ読み終えた(^^;;

    すっごい食いつかせる読み物だけど、精神的に結構疲れる場面が多かった(⌒-⌒; )

    物語も文章も、凄い食いつかせるのだけど、なんか自分には納得いかない部分もあったので、めっちゃ面白かったけど★4つでm(_ _)m






    以下ネタバレ有りです。
    読んでいない方はご遠慮くださいm(_ _)m


    子供だけ、二発も撃たれていた。
    他の人は一発だけだったのに。
    それが最後の最後まで答えが出てこない。
    二発の謎を自分なりに色々推理するわけですよ。推理したっていつも当たらないんですけどね(^◇^;)

    なるほどねー、そういう真相があったのねー。


    でも、自分を虐めていたヤツを?庇うかなぁ?
    いずみちゃんも、最初から真相を話していたらスッキリしないかなぁ?
    世間ってやつは、真相がどんなでも、絶対数パーセントの人は否定するんでしょうけどね(-。-;

    • kuma0504さん
      何処に隠れるか?
      そりゃやっぱりトイレですよね?
      何処に隠れるか?
      そりゃやっぱりトイレですよね?
      2024/07/13
    • ゆーき本さん
      ですよね!
      男子トイレの方が個室が少なくて大変そうです!
      あ、こんな緊急時に男も女もないですね
      ですよね!
      男子トイレの方が個室が少なくて大変そうです!
      あ、こんな緊急時に男も女もないですね
      2024/07/13
    • bmakiさん
      くまさん、ゆーきさん

      確かに。
      トイレに逃げ込めば大丈夫でしょうか。
      袋小路なので犯人が入って来たら恐怖感凄そうですが。

      上...
      くまさん、ゆーきさん

      確かに。
      トイレに逃げ込めば大丈夫でしょうか。
      袋小路なので犯人が入って来たら恐怖感凄そうですが。

      上方向には逃げないだろうなぁ。。。
      2024/07/14
  • うわ〜
    かなり、ええ感じやん!
    でも、こら、犯人狡いで〜o(`ω´ )o
    ショッピングモールで、大量虐殺するだけして、自殺とは!
    遺族とか、怪我人とか、どこに怒りをぶつけたら良いか分からんやん!
    ここまで考えての犯人らの犯行なら、コイツら、かなり曲がってる。

    悪いのは犯人であって、他の生き残りの人に何の罪があるの!
    まだ、遺族なり、それに関連した人なら理解はできる…まぁ、それでもあかん事やとは思うけど。
    それ以外の野次馬は、黙っとけ!マスコミが一番あかん気はするけどな!

    こんな突然、恐怖の坩堝と化したら、色んな事あるんやろうな…
    命は惜しいし…
    なので、その時した事、起こった事に、
     後悔したり…
     怒ったり…
    と。
    事件後に、生き残りの人ら集めて、真実探るんやけど、もうええやん!とは思う…
    辛いし、嘘もある…
    本当に、真実と向き合えるのかなぁ〜
    しんど〜






    もし、私が、ショッピングモールで、銃を乱射してるヤツらに会えば…
    ダイハードばりに闘う 〜!ᕙ( ˙꒳ ˙ )ᕗ



    …訳ないか…σ^_^;

    • ultraman719さん
      ゆーき本さん

      私は、闘います!笑

      巻頭の地図を見ながら、考えました〜
      地図見ながらは、結構、面倒なんですけどね^^;
      ゆーき本さん

      私は、闘います!笑

      巻頭の地図を見ながら、考えました〜
      地図見ながらは、結構、面倒なんですけどね^^;
      2024/02/28
    • yukimisakeさん
      羨ましい!!
      もうスワン寝かせすぎて発酵してますよ(>_<)
      羨ましい!!
      もうスワン寝かせすぎて発酵してますよ(>_<)
      2024/02/28
    • ultraman719さん
      私の方は、土に還ってるのもあります(~_~;)
      私の方は、土に還ってるのもあります(~_~;)
      2024/02/28
  • 最近書店で呉勝浩さんの著書が色々目にとまる。昨年の「このミス」もそうだが、凄い人気の作家さんなんだと随分前から認識していた。
    「爆弾」を読んでみようと立ちよった書店で帯を読んでいたらこちらの「スワン」も気になり先にこちらの作品を購読することに。
    無論の事「爆弾」も同時に購入した。

    郊外のショッピングセンター「スワン」で起きた無差別殺人事件の被害者と関係者達の物語。

    真実の中にある嘘、嘘の中にある真実の両極の入り交じり方が深すぎる。
    極限の状況下、偶発的事象の中ではまともな行動も考えも何もかもが正確な的を射れるはずもなく、ただただその不幸さと不平等さが溢れる程留まるだろう。
    そして現場に居合わせ運良く生き残った人々は心情的に罪に似た不快感を纏わり付かされる。
    世間やマスコミ、被害者遺族から大なり小なりの矛先を向けられてしまう。
    口を塞ぎ込む事で自己愛とも自己防衛ともとれるが、果たしてどうすべきなのか?忘れる事など不可能だろうし。
    その人間心理を事細かくこの作品の中に描写されている、考えさせられる。

    物語として主人公のいずみ、「複雑な情」同じ状況下、同じ心理状態、同じ影響下の小梢と自分を案じ、最終的に前を向く覚悟をしたが、作者は読者に問題提起を投げ掛けているものと自分は読み取った。難解で深甚なる作品。

    深く考えさせられる作品だったが、物語としては同時刻に何がどうおきていたのか?誰がどう絡んでいたのか?何故嘘をつくのか?どれが嘘なのか?
    先がとても気になる面白い作品でもあった。
    同作者の「爆弾」、期待して読んでみたい。

  • ショッピングモールで発生した凄惨な事件、巻き込まれた被害者たちの更なる悲劇に耐えられるか #スワン

    ■あらすじ
    ショッピングモールで発生した凄惨な事件。
    後日、事件に巻き込まれた被害者たちが集められ、不確かだった謎について解明していく。隠された真相は被害者たちにどんな結果をもたらすのか…

    ■レビュー
    先生は扱うテーマや切り口が魅力的で、ついつい本を手に取ってしまいますね。今回もモールを舞台にしたテロ事件なんて、なんて衝撃的なんでしょう!
    さらに題名にある「スワン」の世界観が素晴らしく、殺戮劇、犯人、被害者を芸術的に作品全体をまとめていて素敵です。

    本作、一見するとテロ自体が本筋に見えますが、実はそうではありません。事件後の被害者や関係者の内なる吐露、葛藤が読みどころになります。

    どんなに考えても割り切れない思い、繰り返し思い悩んしまう気持ちが胸に刺さります。特に被害者となった女子高生の苦悩は、もし自らが同じ立場だったらどうするか… もはや考えたくもありません。

    事件の真相も切なく、どんな思いで課題を乗り越え、これからを前向きに生きていくか。そしてラストは胸が苦しくなりましたが、美しくもありました。

    ■推しポイント
    どんなに悲痛で難しい選択にも関わらず、何も知らない奴は正義感たっぷりにバッシングする。人がある判断をした時、どういう環境下や条件だったのか、リアルに考えることができない。

    本作では人をなじるときの悪意、受け止めなければいけない生贄の辛辣さが強烈に描かれていました。

    世間である「いじめの問題」と似ていますね。欧米では、いじめが発生したときは、いじめている側に主たる問題があるとされます。いじめっ子側がカウンセリングされるのです。

    「人に歩み寄る、寄り添う」という思いやりは何処に行ったのでしょうか。
    私は人の愚弄するよりも、人を笑顔にしたいです。

  • 日曜のショッピングモール“スワン”で 無差別銃撃事件が発生する。
    21名の死者。17名の重軽傷者。
    犯人は、三名。二人は、自害。一人は、仲間に撃たれた。
    プロローグで、事件は起こり、犯人は、自害し、被害者も確定している。
    そして、全てが終わってしまったところから、被害者達の葛藤が始まっている。
    その殺戮から、生き延びた5人が、集められる。一人の亡くなった女性の死の状況を、各自の当時の行動から丁寧に検証していく。
    5人は、何かを隠して、何かに怯えて、なぜ、後悔しているのか。偶然、事件に巻き込まれ、被害者となってしまった為に、その時の行動の是非を自ら問いてしまう。こういう、心理を探るミステリは好きです。

    • おびのりさん
      わかる。足が多すぎる系統はもちろんダメだけど、
      足が無い系統が、全くダメ。
      寄生虫博物館とか、失神しそう。
      わかる。足が多すぎる系統はもちろんダメだけど、
      足が無い系統が、全くダメ。
      寄生虫博物館とか、失神しそう。
      2023/11/13
    • ゆーき本さん
      あーー!!あれか!笑
      あんずジャムとか美味しいよねぇ♡
      あーー!!あれか!笑
      あんずジャムとか美味しいよねぇ♡
      2023/11/13
    • みんみんさん
      カメルーンオオヤスデが登場します…笑
      画像検索してブッ倒れてください_| ̄|○
      カメルーンオオヤスデが登場します…笑
      画像検索してブッ倒れてください_| ̄|○
      2023/11/13
  • 巨大ショッピングモールでの無差別大量殺人事件。生き残ったものたちが「お茶会」で答え合わせをするストーリー。

    犯人たちはすでに明らかになっており、全員が事件の中で自死している。この事件誰が悪いって犯人が悪いに決まっているのだけど、なぜか生き残った者の中に責められるべき者を探さずにはいられない…

    呉勝浩さんは、プロットを書かないタイプの作家さんだそうで、読者も読んでいる作品がどこにいきつくのか、先行きが読めずハラハラドキドキする。

    めちゃくちゃおもしろい。

    舞台のモデルは埼玉県越谷のイオンレイクタウンですやね、きっと。

    ♫ Swan Lake/Public Image Limited(1979)

  • ショッピングモールでの無差別銃撃事件からストーリーは始まる。この犯罪者の犯罪心理を描くのかなと思って読み始めるが犯罪者の二人は自害してしまう。
    この先何が起こるのか?

  • メインは事件後。その事件の凄惨な描写から読んでいるこちらに絶望が伝わる。そして、その後は理不尽に次ぐ理不尽。登場する人の気持ちはどれも間違っていない。犯人が悪い…それでいい、むしろそれしかない。

  • 話の流れとしてはとてもいい感じ。
    犯人側の話ではなく、被害者たちが主役の話も新鮮。
    でも、ちょっと読みづらい何かがあるんだよなぁ。
    文体の好みだったりするんだろうけど。

    とりあえず犯人たちは何がしたかったの?て感じ。
    たいした理由もなく…
    五歳の男の子の話は悲しい…
    ひたすら酷い。 
    父親に真相を話さなくて正解だったと思うよ。
    女の子2人の今後はどうなっていくんだろう。

    とにかく、関係ない人達は首突っ込んで余計な非難とかする必要ないのよ!
    単なる野次馬だからね!
    黙っとけ!!マスコミも!!

  • 面白かった。読み始めは、これは私の苦手な文章だ、読んでも読んでも進まないな、400ページ以上あるけどなー、と読むのに消極的。でも読み進めていくと、物語に引き込まれていった。続きが気になってどんどんページを捲ってた。

    ショッピングモール"スワン"で無差別銃撃事件発生。生き残った5人が事件後"お茶会"に招待される。銃撃事件被害者の老婦人の死の真相を解き明かすために集められた。

    この時点で私は、ただの無差別銃撃事件でないの?どういう事?何があったの?他にも事件があったの?となり、最後まで気が抜けなかった。見落とすと置いていかれる、と思い読んだのだけど、そうすると事件の時の緊張感が頭の中に入ってきて、暗くなってしまう。よくみんな生き残ったと思う。
    結末を迎えた時、主人公片岡いずみに拍手を送りたかった。よく頑張ったと。みんな悪くない、ただ生きようとしただけ。悪いのは、犯人とその場に居なくて何にも知らない口だけの人々。生きようとした人々を悪く言う権利はない。
    この物語を読んで、大型ショッピングモールなど建物に入る時は、非常口の確認は絶対しようと思った。

    ラスト、いずみが踊るシーンはきっと白鳥の湖が
    バックで流れてるんだろうな。

  • 白鳥の湖、なんという懐かしさ…
    改変前の白鳥の湖に関しては主人公のいずみと同じ事思ってたなあ、なんぞ、この無茶苦茶な話?!
    わがままボーイ、エドワード王子がオデットと恋に落ちるまでは良いとして、偽物だと忠告されてるのにオディールに求婚。しかし悪魔だと分かった途端に元サヤに戻ろうとしてオデットに拒否される。なんでだよー!君は僕と一緒になるんだよー!と王子、オデットを殺す。
    オデットは貴方のおもちゃじゃないのよ?!(誰目線)

    とか言ってる場合じゃないんですよ。普段大量殺人とか、血がブッシャー!中身どパァん!(ずっと頭から離れない澤村さん作の擬音)なんて何冊も読んでるんですよ。
    なのに…

    本作はものすっごい、キツかった…

    呉さん布教活動において1番重要と思われるスワン。諸々の事情により急ぎ読む事になりましたが、やはりこの作品が呉さんの大きなターニングポイントだと感じました。実際にこれのヒットで呉さんの作家生命が救われたらしく(ありがたや…)この後に出た『俺たちの歌をうたえ』がまだ未読ですが、本作から以降、呉さんの群像劇とエンタメ要素に社会派ミステリーが織り成す持ち味が確立されている気がします。

    にしてもキツい…

    白鳥に見立てた巨大ショッピングモールで無敵の人達による大量殺人。
    今回はこの無敵の人たちの生い立ちなどはサラッとしていて、単純に怖い。
    何丁か持ち込んだ改造銃が2発までしか撃てないというのもリアル。
    ドン、ドン、カーン!と、撃っては捨てる描写が続いた時は胃がキュッとなりました。
    呉さんは元々は映画監督を目指していらっしゃった事もあり、犯人たちのコードネームも『エレファント』から取られています。
    犯人の1人、佑月のタランティーノに対する評価はそのまんま呉さんの評価なのかな?

    不幸にも居合わせてしまった、バレエに打ち込んでいる女子高生のいずみ。同じバレエ教室に通っている小梢に呼び出され、2人とも被害者に。
    ここで2人の命運が別れてしまいます。2人とも辛いけれど、いずみがあまりにも辛すぎる…。こんな仕打ちあるかい…?と何度も溜息。
    だから日本にもディベートの授業が必要なんだってばよ。(あまりの事にナルト化)
    ネットやマスコミの情報だけを鵜呑みにして被害者を叩く風潮をそろそろ何とかした方が良い。我々は専門の法律家ではないのですよ。まあ法律も闇がありそうですが、その辺も突き付けられます。

    とある富豪から依頼された弁護士、徳下。彼がいずみ達、被害者を集めお茶会を開催します。事件の全貌を明らかにするのが目的です。匿名でも可能、但し明らかに嘘をついている場合は報酬から減額。
    この匿名のシステムが良く効いています。何故自分たちが選ばれたのか、彼ら自身も疑心暗鬼に陥りますが、事件が紐解かれていくに連れて、彼らが何者なのか明らかになって行く。いずみが心の傷をおしてまでお茶会に参加した理由とは?

    本作では人間の善意と悪意を同時に飲み込まされた気持ちになります。なんだこいつ!と思っていたら、最後にはすまんかった!!と土下座したくなる相手も何人かいます。本当の人間性は追い込まれた時に見えてくると作中でも書かれていましたが、まるで自分もスワンの中で買い物をしていて巻き込まれたかのように疲弊してしまいました。
    勿論、褒め言葉なのですが、スカイラウンジでの出来事が明らかになる終盤ではもう胃が縮小してしまったんじゃないかと思う程の緊張感を感じていました。

    私もギリギリの状況に追い込まれたら何をしでかすか分からない。でも…

    お子様だけは…だめだぁー!!!

    そうだよね、居るよね、ショッピングモールだものね!
    逃げてー!!!

    眉間に皺を寄せて読んでいるすぐ横で、お子様方がキャッキャと遊び出したので、ついそちらを見てしまい、あのような子供達がもしこうなったらどうしよう…と、なんとも親御さんに迷惑千万な心配をしてしまい余計に臨場感が増しました(うるさい!って睨んでると勘違いされてたらどうしよう…)

    いずみと小梢が発表会で白鳥と黒鳥のどちらをやるのかに準えているのも良かった。
    表と裏の関係、一歩間違えればどちらの立場になってもおかしくない。
    最後にいずみが出した決断に少し救われた気がしました。

    綺麗事でも良いじゃない。呪いが解けて人間に戻ったオデットのように、やっぱり人間も愛と善意で前に進める事があるんだから。

    ただし、高校教師の鮎川、あなたは色々と反省していずみに土下座しなさいね。教師だって人間ですけど、やりすぎですからね!!

    本作は読む前から名作に違いないと言い切ってましたけれど、想像以上に…

    キツかった…(相当食らった様子)

    ミステリーとしてもどんどん展開して行くので一気に読んでしまいますし、人間ドラマとしても読み応えがありますし、こりゃあ売れるわ。

    最後に、いずみが我々に語りかけているようなずしんと来た語りがありますのでそれを置いておきます。「匿名性の悪意」という悪魔の誘惑を振り切るのだ!うっかりボーイ、エドワードのようにならないように!!

    __あらためて言葉にすると滑稽だった。悪になるのではない。悪をするのでもない。悪ということになる――ここにはとても軽やかで、ゆえに逃れがたい呪いがあった。

    • yukimisakeさん
      ゆーきさん、思ってたよりキツかったー!!
      いやいや、あの状況で立ってるだけでも偉いですよ!なんかするのなんて、余程特殊な訓練受けてる人じゃな...
      ゆーきさん、思ってたよりキツかったー!!
      いやいや、あの状況で立ってるだけでも偉いですよ!なんかするのなんて、余程特殊な訓練受けてる人じゃないと無理です!

      越谷レイクタウン調べました!でかい!!
      ガーデンズが太刀打ちできないデカさ!ここで事件が起こったら…:(´◦ω◦`):ガクブル
      2024/09/08
    • yukimisakeさん
      mihiroさ~ん(T_T)冒頭から事件起きるのでそれもキツイんですが、その後の被害者に対する世間もキツイし、真相もキツイし…
      でも、めちゃ...
      mihiroさ~ん(T_T)冒頭から事件起きるのでそれもキツイんですが、その後の被害者に対する世間もキツイし、真相もキツイし…
      でも、めちゃくちゃ良かったのでオススメはしたいんです(^^;
      mihiroさんは最後の結末はどう思われるのかなー。

      え?!もしかしてmihiroさんもこちら側?!すれ違ってるかも?!笑
      2024/09/08
    • きたごやたろうさん
      またまた私の本棚に「いいね」をありがとうございます。
      やっぱり、呉さんの作品はいいですよね。
      またまた私の本棚に「いいね」をありがとうございます。
      やっぱり、呉さんの作品はいいですよね。
      2024/10/30
  • ショッピングモールで起こった無差別銃撃事件。生き残った5人に招待されたお茶会の目的とは?
    展開が予想できないからこそ面白い。高校生いずみの覚悟はどれほどのものだろうか。

  • 面白かったー!
    私、呉勝浩さんの作品は二作目ですが、すでに大好きです。
    こんな鋼メンタルの女子高生はいないかもしれませんが笑
    鮎川はダメです、クビだよ!!怒

    なにより、一気読みでした。

    そして、通勤で読んでたのですがダメですね、続きが気になって仕事になりません。エッセイとかじゃないと仕事に影響する。

  • 昨年夏の文庫で、発売直後にどなたかのレビューを見て「読みたい」に入れていたが、ようやく購入。

    ショッピングモール「スワン」で無差別銃撃事件が発生。
    高校生のいずみは犯人と接しながらも事件を生き延びたが、同じ事件の被害者で同級生の小梢の告発によって被害者から一転、非難の的となる。
    そんな彼女のもとに一通の招待状が届く。事件に巻き込まれ生き残った5人の関係者が集められた「お茶会」。その目的は、事件の中の一つの「死」の真相を明らかにすることというのだが…というところから展開するお話。

    冒頭から時間を区切って事件とその様々な関係者を描く文章は緊迫感を孕んでテンポも良く、一転、事件後の喧騒を引きずる中で集められた「お茶会」では、誰もが大なり小なりの嘘を吐いていることが匂わされる中でのやり取りが緊張感をもって描かれ、こちらにも惹き込まれる。
    追い詰められた状況での人間の心理や行動、それに対する今となってはの後悔や開き直りなどがつぶさに描かれる、よく出来たお話で、少しずつ真実が露わにされていく後半に行くに従ってズンズンと読まされてしまった。
    一方、そこまで引っ張られてきた割には最後に明かされた真実とそれに対するけりのつけ方が出来過ぎのように感じられて、私にはあまり迫ってくるものがなかったのがやや残念。
    冒頭の事件が物語のお膳立てとしてしか使われなかったのも、なんだかもったいない気がした。

  • ストーリーの展開も注目されるところでもあるが、このさくひんの中では、報道のあり方にもふれていたり、人間の性質として善ばかりではなく、白黒どんな立場になるかわからない事が書かれていた。
    読んでいて「そうだよな」と思う部分が多々あった。

  • ショッピングモール・スワンで起きた大量殺戮事件。
    お話はトラウマ級でかなりエグいんだけど、おもしろかったー!
    防犯カメラのない場所で、何があったのか。
    事件については初めに一通り語られてあるのに、読ませる…!
    呉さんへの信頼が上がりっぱなし…

  • 集団殺人事件の裏で何が起こったのか、生存者たちが罪の意識から何かを隠蔽しようとする中で行われる腹の探り合いがとても面白かったです。

    本作は、ショッピングモール内でテロリストが、集団殺人を実行するところからお話がスタートします。
    あらすじも何も見ずに、本作が面白いとの前評判だけで手に取ったため、このテロ行為がどのように終着するのかが、本作のキモかと思ったら、まさかの本編がそのテロ後から始まるとは…

    本作のテーマは「サバイバーズギルト」。私も本作を通して、この単語を初めて知りましたが、災害や事件の被害者が抱える罪悪感を指す単語で、端的に言えば「こうしていれば、こうしていなければ人が死ぬことはなかったのに」という感覚のことですね。

    こうしたタラレバの話って日常的にも良くあると思うのですが、人の生死に関わってくるとここまで問題が大きくなるのだなと考えさせられるとともに、立場が違うだけで見方や考え方が大きく変わるセンシティブな問題であるように感じました。

  • 郊外にある大型ショッピングモールで起こった無差別大量殺人事件。
    その場に居合わせ、生き残った者の中から選ばれた5名の男女は、被害者の一人である資産家の高齢女性の死の経緯を明らかにするために集められる。
    進行役の弁護士徳下からは破格の参加費とボーナスが支払われると説明されるが、参加者はいずれも何かしらの秘密を抱えている様子でなかなか真実は見えてこない。
    主人公のいずみは特に多くの人が殺害されたスカイラウンジの生き残り。犯人から『殺す人間を選べ』と命令され、最後まで無傷で生き残った。その経緯が誤った形で世間の知るところとなり、日本中から大バッシングを浴びていた。

    女性の死の真相を明らかにするという目的で集められ、それに応じ参加しているはずなのに、ある者は偽名を語り、ある者は覚えていないととぼけ、嘘をつき、なかなか真実を語ろうとしない。
    序盤は事件発生時にスワンで何が起き、そこにこの人たちがどう関わっているのか、全く先が読めずどんどん引き込まれた。
    『お茶会』と呼ばれるその会合を重ねるうちに、少しずつ色々な真実の欠片が見え始めてくると、先が知りたくて読むのを止められなかった。

    結末は途中から『この人なんだろうな…』と予想が付いてしまって少し残念だったけれど、いずみを始め生き残った人たちの抱える心の傷についてはとても丁寧に描かれていて、そっちの物語の方が読み応えがあった。
    無差別殺人の現場において他人よりも自分の身を守ることの方を優先させてしまうのは仕方のないことだと思う。その場にいなかった人たちがあとから生き残った人を非難するのはあまりに非情すぎる。

    生き残った者が感じてしまうというサバイバーズギルト。『自分があの時こうしていれば』『自分があんなことをしなければ』……『あの人は殺されなかったのかもしれない』
    その罪悪感を生き残った者たちは皆抱えていた。
    いずみも小梢も、双海も、『お茶会』の参加者たちも。

    なんて重い傷なんだろう。
    それを乗り越え前を向くことはできる。でも記憶は消えない。ふとした拍子によみがえり、心を痛めつけられることだろう。本当に恐ろしい。

    • yukimisakeさん
      初めまして、いいねありがとうございます!
      スワンは今から読むリストに入っておりまして、ひーぽんさんのレビュー大変参考になり、益々楽しみになり...
      初めまして、いいねありがとうございます!
      スワンは今から読むリストに入っておりまして、ひーぽんさんのレビュー大変参考になり、益々楽しみになりました。
      ひーぽんさんの本棚がとても面白そうなものが多く、フォローさせて頂きました。
      4人のお子様を見ながらの読書、尊敬します。
      2023/08/24
  • 感想を書けずじまい・・・

  • ショッピングモール「スワン」で起きた、死傷者40名に迫る無差別銃撃事件に巻き込まれ、生き残った16歳のいずみの視点で話は進みます。悪いのは犯人、なのに世間は他人を見殺しにして1人だけ生き残った彼女を責め始めます。
    あの時にはなかった選択肢、それがあったかのように思えてくる。どうして自分はその選択肢を、正解を選べなかったのか。
    最後にいずみが選んだ結末、私は良いんじゃないかと思います。

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著者プロフィール

1981年青森県生まれ。大阪芸術大学映像学科卒業。現在、大阪府大阪市在住。2015年、『道徳の時間』で、第61回江戸川乱歩賞を受賞し、デビュー。18年『白い衝動』で第20回大藪春彦賞受賞、同年『ライオン・ブルー』で第31回山本周五郎賞候補、19年『雛口依子の最低な落下とやけくそキャノンボール』で第72回日本推理作家協会賞(長編および連作短編集部門)候補、20年『スワン』で第41回吉川英治文学新人賞受賞、同作は第73回日本推理作家協会賞(長編および連作短編集部門)も受賞し、第162回直木賞候補ともなった。21年『おれたちの歌をうたえ』で第165回直木賞候補。他に『ロスト』『蜃気楼の犬』『マトリョーシカ・ブラッド』などがある。

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