残されたつぶやき (角川文庫)

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  • KADOKAWA (2022年9月21日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (240ページ) / ISBN・EAN: 9784041128053

みんなの感想まとめ

日常の中に潜む喜びや悲しみを、心温まる筆致で描き出している作品です。著者は自身の体調不良や愛する人々との別れを通じて、普通の生活の中にある豊かさを伝えています。無邪気な日常の一コマから、深い感情に触れ...

感想・レビュー・書評

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  • この頃、腹痛と倦怠感と体の不調を訴えておられる。病院にかかっていても、癌はなかなか見つからないんだなと感じる。
    無人島のふたりでも感じていたが、山本さんは日記のような単純な文章でも、人を惹き付ける。グイグイ引き込まれる。次が読みたいと思え、飽きない。
    これから先、山本文緒さんの続きが読めないことが、残念でならない。

  • 山本文緒さんの日常が綴られていた。父の死や愛猫の死、担当編集者さんの死を乗り越えて作品を生み出しながら代わり映えのない日常を生きていた。スタバでアイスドリンクを注文したり、夫との食事だったり。静かだけれど確かに豊かな日常がそこにあった。誰もが代わり映えのない日常をただこなしていくだけ。憂鬱な日もあるし、何もしたくない日もある。山本さんの日常を少し覗けた気がして嬉しかった。

  • 何気ない日常 悲しい事や辛い事や楽しい事 いろんな事があって でもそれが 普通に続いていくはずだった。
    エッセイだけど 個人的な日記を見せて頂いてるような 親しみを感じました。
    本屋大賞にノミネートされ 嬉しさいっぱいの日記から たった数ヶ月後の告知 どんなお気持ちだったでしょう。
    ところどころにある 写真も素敵です

  • “体の具合がどこも悪くなくて、親しい人もみんなとりあえず健康で、さしせまった悩みもない。

    空は青くて、日が暮れたら眠くなってきて、今日も本が読めずに終わりそう。

    辛かった日のことはあれこれよく覚えているのに、こんなうつくしい一日のことはきっと忘れちゃうんだからと思うから書いておく”


    2021年10月にガンで亡くなられた。
    すごく大好きな作家さんで
    たぶん全作品読んでいる
    鬱を患ったりして
    一時期小説を書かれてなくて
    久しぶりに出された
    長編「自転しながら公転する」は
    一晩で読んでしまった。
    山本文緒さんが帰ってきた!
    って、ものすごく嬉しくて
    読み終わった時、ニコニコしてた。

    そんな山本文緒さんが
    いろんなところに書いてらした
    日記やエッセイなどが集められたこの本

    日記を書いても、SNSでつぶやいても
    やっぱり山本文緒さんだなーという
    美しくて、繊細で、鋭い視線が
    とてもよくて
    あっという間に読み終わってしまったけど
    やっぱり余韻が残る

    この後に控えている
    「無人島のふたり」を読みたいような
    読みたく無いような気持ちでいる

  • 書籍未収録のエッセイ、SNSのつぶやきをまとめたエッセイ集。タイトル通りの「残されたつぶやき」だ。
    二十代~三十代、夢中になって追いかけた山本文緒作品。若かりし頃の自分を支えてくれた作家であり、長い闘病を経て復活してくれたときは本当に嬉しかった。
    だから、訃報を知ったときは涙が止まらず、早すぎる別れにまだ心が追い付かない。今回の出版が嬉しかったと同時に、文緒さんの不在を受け止められるだろうか。泣かずに読めるだろうかという戸惑いもあった。
    結局、ほぼ一気読み。久々のエッセイが嬉しく、文緒節がとにかく心地よかった。SNS初期の日記は気ままに書き散らした感があって、紙媒体で読むとまた違うなと変な戸惑いを感じてしまったが、後半のnoteの日記は(自転公転の販促活動やあさイチ出演裏話など)読みごたえあった。
    何より、巻末の著作リストが嬉しい。再読したい作品がいくつもある。
    しみじみとしながらも、在りし日の文緒さんの他愛のない日常の記録に和まされる。読めてよかったと間違いなく思う。

  • 「再婚生活」「無人島のふたり」に続いてこの作品を読んだ。

    この中では、前の夫のことも少し書かれていた。

    断食道場へ行ったことも、ピアノを習ったことも書いてあり、思ったことを行動にすることがすごいなぁと思った。

    もっと読みたかったなぁ…。
    山本さんの日記やつぶやき。

  • 山本文緒さん、うつ病を克服してから亡くなった昨年までに発表されたエッセイ集。
    mixi、Facebook、Twitter、noteのものが含まれます。
    一番最後の中央公論文芸賞受賞の言葉は、
    ほぼ亡くなる直前に書かれたものだと思います。

    最後に著作リストと年表があったので、
    頭の中が整理できました。

    闘病は本当に大変だったと思う。
    でもこうして7冊のエッセイを読むことで
    大して売れなかった小説家がだんだん引っ張りだこになっていく様子が見え、作家として大成功したこと、
    また彼女にとって二度目の結婚はとても幸せなものだったのだと知りました。

    世の中にうつ病の人はたくさんいると聞きます。
    若い人の死因一位は自殺だそうです。
    山本文緒さんも闘病中は死にたかったのですが、
    それを乗り越え、その後は楽しく暮らし
    58歳で亡くなるときには「死にたくない」「別れたくない」と思っているんです。
    私も健康と命を大切にしていきたい。

  • 隙間時間に読むのに丁度良かった。

    すごい売れっ子の作家さんの日常ってどうなんだろうと思ったけど、良い意味で普通にダメなところがあり、親近感を持った。「アホほど気が散る」はまさに自分のことかなと思った。
    また、著書の映像化に対する気持ちもなるほどなぁと思った。

  • エッセイと日記の中間みたいな感じでしょうか。山本文緒さん、身近に感じられます。いちばん症状が酷い時に何も残せないのはよく分かります。自分の今ある幸せをしっかり感じて生きていきたい。

  • 先輩からのプレゼント。
    日常の切り取り、読みやすい。

    大学の先輩だったことが判明!

  • 「なぎさ」と「自転しながら公転する」のことが書いてあるから順番に読んでいこう。
    色々なことに興味を持って、新しいこと始めないと新年の目標をたてながらも、好奇心が旺盛なところが良いなと感じた。
    どの写真もクッキリとした色合いで綺麗。

  • まだまだ書きたいこと、やりたいこと、たくさんあったと思うし、文章にも見受けられる。私も同世代…なるべく悔いなく生きていきたい。

  • 私の一番好きな作家で一昨年なくなった山本文緒さんのSNSで呟かれた日記等をまとめたエッセイでした。

    山本さんのエッセイは大好きですが、SNSで呟かれたことは後に出版するつもりもなかったと思うので、やはり出版を前提にちゃんと書かれたエッセイに比べるとほんの少し物足りなさもあるのは仕方ないといった感じです。

    でも、やはり山本さんらしさは全開です。私は勝手に山本さんと自分はものの考え方や感じ方が似ていて、いわゆる波長が合うと思っていて、読んでいて「そうそう!」とか「私もそう!」ということばかりでした。

    飼われていた猫を看取られて、ずっと一緒に寝ていた猫がベッドの上り下りができなくなり、居間に布団を敷いて最期まで一緒に寝ていたというエピソードが泣けました。
    表紙の猫は山本さんの猫でしょうね。

    苦しい闘病の末に亡くなられたのだろうなと思うと私も辛くで、亡くなるまでの経緯は知りたくなかったのですが、山本さんの年表が載っていて、すい臓癌が発覚し余命4〜6か月と宣告され、最後の長編「自転しながら公転する」が島清恋愛文学賞を受賞した翌月に抗がん剤治療をやめ、自宅での緩和治療に専念し、余命宣告から6ヶ月後に亡くなられたことを知りました。最期まで山本さんらしいと思いました。

    もし生きておられたら、これからどんな小説やエッセイを書かれたのだろう?もっと読みたかったと残念でたまりません。

  • 作者が亡くなったことを知ってから、「自転しながら公転する」を読み、「無人島のふたり」「再婚生活-私のうつ闘病日記」そしてこの「残されたつぶやき」を読んだ。
    単純に好きな作家さんのエッセイは、日常の様子を知れたり、考え方が知れて興味深い。
    飾らない正直な文章もよかった。
    ただ、亡くなったことを知っているだけに、辛い気持ちになるところもあった。
    また、まだまだ書きたいものがある描写がところどころ出てくるので、ご本人も本当に残念であっただろうと思うし、読者としても残念に思う。
    未読の著書を読んで、偲びたいと思います。

  • 山本文緒さんの文がなんか恋しくなって。前半のエッセイがとくによかった。中年女性が集まって旅行に行くため万障繰り合わせるのは難しいと痛感したり、昔の日記捨てようと思うのも普通のことなんだなとか、ねこちゃんに無理に治療させずゆっくりさせてあげてたのとご本人の治療方針が一貫しててねこへの愛を感じたり。また忘れた頃に読みたい。

  • 山本文緒が好きだ。
    だから彼女の没後この本が出た時、読みたいような、読みたくないような複雑な気分になった。

    読んでよかった。

    Twitterやnoteを追ってこなかったから、エッセイにもなっていないこういう普通の文章を読むのは新鮮だった。
    大げさだけど、山本文緒に支えられた時期があった、と確かに思う。

    もういないんだな、と再確認した本だった。

  • 断食(ファスティング)の話が印象に残っている。私はできないな〜断食してあの感じの著者いろいろすごいな〜。

  • 山本文緒さん独特の表現や言葉が沢山詰まっていた。たわいない日常を飾らず、傍で語ってくれているような温かみを感じた。文緒さんの作品には必ず哀しみのエッセンスがある。ずっと愛読者だ。

  • 何気ない日常、気持ちをさらっと書き綴った著者の日記。まだ癌を告知される前の著者のつぶやき。さすが作家さんだけあって特別感のない日記なのに興味をひかれた。でも普通の感覚を持っている人だという印象。同世代なので共感できる部分が多かった。

  • 山本さんの、本にはなっていなかったSNSの文章をあつめた一冊。
    最初から中盤までは、ふふふと笑いながら、ああ、これはあれを書かれて頃か、とかにやにやしながら読んでいたけれど、後半、ああ、ここからはもう山本さんは、、、と思うと書いていることはそんなことないのに、涙が出そうになった。
    ああ、よぼよぼのおばあちゃんになった先生にいてほしかった。
    あたらしい小説楽しみだった。
    これからもずっと読み続けていきたかった。
    また先生のエッセイも読み返したい。
    きっと、うわー!!ってなってるのだろうな、と想像しながら。
    そういえば、一度だけ先生がTwitterで呟いた言葉にコメントを書いたことがありまして、それに一言だけ返信があって、飛び上がるほどうれしかったけれど、先生も画面の向こうで喜んでくれていたらいいな、と思い出しました。

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著者プロフィール

1987年に『プレミアム・プールの日々』で少女小説家としてデビュー。1992年「パイナップルの彼方」を皮切りに一般の小説へと方向性をシフト。1999年『恋愛中毒』で第20回吉川英治文学新人賞受賞。2001年『プラナリア』で第24回直木賞を受賞。

「2023年 『私たちの金曜日』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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