火狩りの王 〈二〉影ノ火 (2) (角川文庫)

  • KADOKAWA (2022年12月22日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (400ページ) / ISBN・EAN: 9784041128893

作品紹介・あらすじ

炎魔の群れに襲われたものの、辛くも逃げ延びた灯子。たどり着いた首都で、自分を助けてくれた火狩りの家族を探し始める。一方煌四は、凄腕の火狩り・炉六の狩りに同行した先で、思いもよらない残酷な光景を目にする。父の仲間だった火狩りたちがある男を拷問していたのだ。それが燠火家当主の差し金によるものと知った煌四は、彼への疑いを深めていくが……。あらゆる思惑が渦巻く中、首都には〈蜘蛛〉と呼ばれる者による反乱の時が静かに迫っていた――。

感想・レビュー・書評

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  • 少年漫画のファンタジー世界だと、主人公が軸になってレベルアップが図られる。

    今巻は、意外にも灯子と煌四の、軸となる二人はウロウロしているイメージで。
    その周囲にいる人たち、明楽さんや緋名子、綺羅といった面々が一歩前に出る感じがする。

    瀧井朝代さんの解説にあった「シェア」というキーワードも、面白く考える。
    以前読んだ本に、コロナ禍にあって、貸し借りという行為に大きな制限がかかったことが書かれてあった。

    反対に言えば、そのハードルをクリアできるのは、関係性の賜物なのかもしれない。
    形見、お守り、手紙。
    シェアは、物を通じて心を強く結びつける。

  • ようやく2人が出会う、第2巻
    アニメ第1シーズンは、この巻の途中まで

  • ひりひりする

    ただ、生きる
    ただ、知ろうとする
    ただ、自らの無力さを実感する

    どれもすごく痛くて辛くてリアル

  • 灯子と煌四が出会う巻。
    とにかく作中の表現と展開が綺麗で残酷で良い。
    次巻は戦闘が多くなるのかなと思うので楽しみ。
    瀧井朝世さんの解説が良かったのでぜひ読んでほしい。

  • ついに首都に到着した灯子が
    まずは綺羅と出会い、煌四と出会う。
    この微妙なすれ違いにドキドキしたわ。

    妹の緋名子が治療と称して
    何らかの実験台にされてたっぽいことを
    知った煌四の心情を思うと(/ _ ; )
    そもそも緋名子を守るために
    熾火家を頼ったのに。

    他にも〈蜘蛛〉の子なのに
    群れから捨てられた少年・クンや
    兄を神族に殺された〈火狩り〉明楽など
    魅力的なキャラが増えてきました。

  • 2025.04.07

  • 首都に着いた灯子は、狩り犬かなたの家族を探す。炎魔について知りたい煌四は、火狩りに同行して森へ行き、残酷な場面を見てしまう。首都の地下に閉じ込められた木々人のことや、炎魔になり損ねた動物のことを知り、この世界について疑問を持ち始める2人。
    〈蜘蛛〉による首都襲撃が迫るなか、鎌を手にした灯子はどうなるのだろう。神族とはどういう存在なのだろう。謎が深まり、早く続きが読みたくなる。久しぶりに面白いファンタジーに出会えて嬉しい。

  • 2〜3巻まとめて読了。

    3巻からどんどん難しくややこしくなってきて、頭を抱えながら読んでました。解説まで読んで、ようやく理解できるようなできないような…。再読ですけど、場面もころころ変わるからかなり忙しないし、再読でこれだから、何回読み返したら理解できるんだろう…と少し遠い目になります。そしてとても死にます。1巻から容赦なかったけど、この2巻分で死んだ人の数がやばい。

    派閥もすごくて、人間(一般人、火狩り、〈蜘蛛〉に味方する人、神族を敵視する人)、〈蜘蛛〉神族、木々人、人外にされた元人間、千年彗星〈揺るる火〉……しかも、神族にも、土・水・風・木(※火は〈蜘蛛〉)でそれぞれ主義主張が違う。……ややこしすぎか!

    そんななか、人間の使える火を灯した千年彗星〈揺るる火〉が帰還。
    自分を狩らせて人間に火を取り戻させるのか、手揺姫のように神族の支配する世界のままにしておくのか。千年彗星〈揺るる火〉が決定権を握っているわけだが、世界を永く見てきたぶん、かなり迷っている。

    種族と派閥を考えると、灯子たちチームは異様ですね。はぐれ〈蜘蛛〉の幼い少年・クンはすっかり灯子と明楽に懐いているし、明楽と炉六という火狩りがいて、かなた、てまり、みぞれという狩り犬がいて、木々人とも交流がある。一般人の火穂、照三、彼の両親とも親しい。煌四は一般の人間だけど知識があって、妹の緋名子は人外に。同じく人外のくれはさんは、こっそり煌四たちを助けてくれることも。煌四と仲良くしていた燠火家の一人娘・綺羅は手揺姫の後釜となるべく、〈揺るる火〉のイレモノとして神族から狙われている状態で、風氏の神族・ひばりは手揺姫と〈揺るる火〉が最優先でありながら、灯子と煌四のことも少し気にかけている。
    ……こうみると、どの種族ともうまく関わり合えそうなのが灯子たちなんだよな。

    また、〈蜘蛛〉たちが、人間の人間らしい破壊して進化していくという”愚か”でもあるところを評価してるのが興味深いなぁと感じます。

    次巻(最終巻)で〈揺るる火〉はどう決断するのか、世界はどうなるのか。
    できれば希望があってほしい。何年何十年何百年経っても争いばかりの世界だけど、手を取り合うこともできるかも、という希望を見せてほしい。

  • 登場人物誰もが凄い力を持っているわけではなく、ただ懸命に生きている人なので、もがき苦しんでも明確な救いはやってこない。ただもがきながら先へ進むだけ。でもこの世界のためという大きな目的を持って動いている人が多くて凄いなと思う。どうしようもない世界に救いはやってくるのかは不安ですが、灯子達に良い未来がくると良いなと思います。

  • 丁寧に世界観を描いており、読むのが止まらない
    アニメ1回でやめたけど、見直したほうがいいかな

  • 主人公2人は意外とあっさり邂逅。
    1点かなり予想外な展開があり、
    原因の説明がサラリと匂わせ程度しかないので、
    種明かしが非常に気になる。

  • あらすじは第一巻に。感想は最後にまとめて書くけど、とりあえずこの巻の感想としては、盛り上がってまいりました。

  • 物語に必要な要素は大体そろった,という感じ.
    ここからの展開が楽しみです.

  • 緋名子…

  • 神族が出て来たりと先が気になる展開に目が離せなかった。綺羅の家族の関係性や、灯子が火狩りになるのか、どんなキーパーソンになるのかが気になった。ただ主人公の灯子がどんな力があるのか、どんな子になるのか分からなくてもどかしい。これから面白い展開になるのを期待する。

  • 頭の中のイメージが追いつかない。後半から始まる、炎魔との死闘。明楽や灯子らの戦いが圧倒的な筆力で描かれる。目が離せない、すぐさま3巻へ。一息つけない。

    炉六のセリフ
    ✔︎おれは親しい者をみな失ったが、お前たちがこの先も生きる世界を、見てみたいのだ

  • ついに首都に着く!
    ついに灯子と煌四が出会う!

    高揚感が貫くように始まる第二巻は、怒涛の展開であれやこれやといろんなことが巻き起こって、読み終わって「ふぅ」と一息をつくほど。

    神族に対しての猜疑心、燠火家の違和感、一巻目でジワジワと感じていたことが、第二巻で物語が進みながら、灯子や煌四の行動の中で露わになっていきました。
    燠火家も神族も蜘蛛も、自分たちのことしか考えていない。

    まあ、生き物というのは自分たちのことしか考えないことが基本で、そこに余裕があれば周りにも目を向けられるものかもしれない。
    そんな生き物の道理というものは灯子や煌四も同じではあるのだろうけど、そこに純粋な思いがあるのかどうかが“エゴ”で動くことの質を変えるのだろうね。



    ↓ネタバレ↓

    神族の1人であるひばりとの接触がありました。
    ひばりが灯子や明楽に見せた幻の中の神族たちが、人間と接触せず天上から世界を納める神族として想像する通りの姿であるように思います。
    そうすると、ひばりは神族でありながらも少し人間に近い感性を持っているのかもしれないなあ。

    幻を見せながらも動揺したひばりは、ひばりの過去(ひばりが紙を動かせる異能を持つこと)も見せました。
    なんとなく、ひばりも神族の中では異端であるのかもしれないという感じ。

    灯子の周りに集まるのは、異端であったり、一人ぼっちになってしまった人。
    灯子自身も村でのけものにされ、火穂もそう。
    明楽も炉六も残された1人で、昭三も残った1人(両親はいるけど)。
    クンは1人捨てられて、煌四・綺羅もある意味では1人。
    そういう1人になってしまった人が集まって、大きな力になっていく感じが、お守りを引き継いでいく様子に重なります。

    またひばりが異端であるからこそ、
    灯子や煌四に対して「面白い」と思うのかもしれないし、その「面白さ」は誰かを助けたい・自分も役に立ちたいという純粋なエゴからくるものかもしれないな。

    なんとなく、ひばりは仲間になりそう!と、第三巻期待して読み始めます。

  • 少しづつ(本当に少しづつです)世界が見えてきた2巻。
    灯子の目は?
    緋名子はどうなっちゃうんだろう・・・

    いろいろドキドキと期待をさらに大きくさせてくれて、次巻へ。
    本当におもしろい!

  • 灯子の様子に、『十二国記』の最初の頃の陽子を思い出す。
    ようやく動き出した感じ。
    あぁ、でも、たった11歳なんだった…。過酷すぎる。

  • 様々な謎がわかってくる第二巻。
    お気に入りキャラは明楽かな。

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著者プロフィール

1984年、兵庫県生まれ。児童文学作家、日本児童文学者協会員。「雨ふる本屋」シリーズなど児童書のジャンルで活躍する中、2018年に冒険ファンタジー『火狩りの王〈一〉 春ノ火』を刊行、同作は全5作のシリーズとなりのちにアニメ化するなど大きな話題となる。他の著書に「すすめ!図書くらぶ」シリーズ、『魔法の庭へ』『日曜日の王国』など多数。

「2023年 『ネバーブルーの伝説』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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