夜光怪人 (角川文庫)

  • KADOKAWA (2022年10月24日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (256ページ) / ISBN・EAN: 9784041129142

作品紹介・あらすじ

ホタル火のような妖しい光を放つ怪盗・夜光怪人は秘蔵のダイヤの首飾りに狙いをつけた。警備にあたった三津木俊助だったが、夜光怪人に裏をかかれて失敗。金田一耕助が事件の解決に乗り出すこととなる……。

みんなの感想まとめ

スリリングな冒険と魅力的なキャラクターが織り成す物語が展開されます。妖しい光を放つ怪盗が狙う秘蔵のダイヤの首飾りを巡り、主人公が奮闘する姿は、読者に爽快感を与えます。悪役たちが次々と登場し、見事に倒さ...

感想・レビュー・書評

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  • 横溝先生が描いた少年少女が活躍するジュブナイルシリーズ復刊作品。全身から怪しい光を放つ怪盗との対決を描く中編『夜光怪人』から始まり、銀貨の中に隠された暗号を追う『謎の五十銭銀貨』、少女と泥棒の対決を描く『花びらの秘密』の短編2本も収録されている。

    『夜光怪人』
    つば広の帽子にダブダブのマント、その全身から怪しい光を放つ怪盗・夜光怪人!真珠の首飾りを盗んだと思えば、次は元伯爵・古宮(ふるみや)晴彦の持つダイヤの首飾りを狙う!御子柴進少年と三津木俊助記者が恐ろしき怪盗へ挑む!

    闇に紛れるんじゃなく、あえて光って目立っていくスタイルの怪盗!これは斬新!怪しさ抜群!そんな目立ちまくりな姿ながらも、進たちを翻弄していく手腕は敵ながら見事。怪盗を追う進たちに加え、行く先々で現れる謎の少女・藤子も魅力的!

    さらには大宝庫への暗号!密室脱出!などなど謎もロマンもアクションも詰め込まれた冒険活劇に仕上がっている。終盤は思わぬゲストも登場してびっくり!リアクションが薄いなと思ったら、いろいろ事情があったらしく調べて納得。個人的に好きなのは、さらわれそうになる少女が「ああ、クロロフォルム!麻酔薬!」って叫ぶのがシュール。コナンくんの「ペロッ…これは──」を思い出してしまった(笑)

    『謎の五十銭銀貨』
    作家の駒井啓吉が易者からもらった五十銭銀貨。その中には謎の数字が並んだ暗号の紙が入っていた!インタビューでその話をしたところ、怪しげな男が現れて──。

    まさに乱歩の『二銭銅貨』を横溝流のジュブナイルとして仕立てた短編。啓吉のおい・不二雄と近所に住む香山由紀子と一緒に謎解きするワクワク感が楽しい。暗号は謎解き好きなら一目でわかるかも?ただ、それだけでは終わらない一捻りを入れて着地させるところが憎い演出。探偵役・啓吉の冴え方がカッコいい。

    『花びらの秘密』
    「動くな、さわぐな、さわぐといのちがないぞ」
    物音で目を覚ました美絵子が見た不気味な光る文字。泥棒からの警告文!泥棒が立ち去った後、隣室をのぞくと部屋は荒らされた形跡がなく整頓されていて──。泥棒が狙ったものとはなんだったのか?!

    泥棒と対決するのは美絵子!手がかりをヒントにしつつ、勇敢に泥棒を追う美絵子の行動力がすごい。こちらも暗号が登場したり、『謎の五十銭銀貨』と共通点もあって面白く読めた。やはり観察眼は何事においても大事。推理する材料が揃ってこそ、頭脳や直感は活躍するのだから。

  • これは子供向けのやつですね!少年が活躍するのは見てて楽しかった✨
    宝のありかの鍵に子供使うのはやめろよ!とまた思った!

  • 横溝正史のジュブナイル作品。
    小難しい事は考えず、金銀財宝に、お手本のような悪人が続々出てきて続々倒されるスカッとした展開

  • 獄門島の鬼頭といい、等々力警部といい、ファンサービスが手厚い。

  • 表題作は三津木くん・御子柴くん・金田一耕助が出る豪華さ!全身怪しく光る怪人は不気味だし、闘う少女藤子は強くて可憐。良いジュブナイル。
    あと、獄門島が出ます!でも、あの獄門島とは似てるけど違う島っぽいので、もしかしてマルチバースか…?

  • 夜光怪人怖すぎる。
    見た目の不気味さもそうだが、作中で手にかけた人数がなかなかのものなので、その点でも怖い。
    何より三津木さん、御子柴くん、金田一耕助の三人を投入しても止められないのが一番怖かった。
    その割にラストはあっさり……結局三人は見届けただけになったか(いつものことかもしれないが)

    他二編の短編も暗号や隠し財宝を扱ったもの。
    どちらも敵の思惑のその上を行く小説家や探偵の機転が面白かった。
    テンポよく、どんでん返しが来る爽快さ。
    そして、読者にもやさしい暗号もまたよかった。
    一緒に解いている気になれたので。

  • 2022/10/30読了

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著者プロフィール

1902 年5 月25 日、兵庫県生まれ。本名・正史(まさし)。
1921 年に「恐ろしき四月馬鹿」でデビュー。大阪薬学専門学
校卒業後は実家で薬剤師として働いていたが、江戸川乱歩の
呼びかけに応じて上京、博文館へ入社して編集者となる。32
年より専業作家となり、一時的な休筆期間はあるものの、晩
年まで旺盛な執筆活動を展開した。48 年、金田一耕助探偵譚
の第一作「本陣殺人事件」(46)で第1 回探偵作家クラブ賞長
編賞を受賞。1981 年12 月28 日、結腸ガンのため国立病院医
療センターで死去。

「2022年 『赤屋敷殺人事件』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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