まぼろしの怪人 改版 (角川文庫)

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  • KADOKAWA (2022年12月22日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (272ページ) / ISBN・EAN: 9784041129180

作品紹介・あらすじ

厳重な警戒態勢を潜り抜け、高価な宝石類を略奪して日本中を荒らしまわる、まぼろしの怪人。次々と姿を変えては行方をくらまし、正体も隠れ家も謎のままだった。そしてとうとう、警視庁の敏腕警部、等々力宛の犯行予告が届く。クリスマスの夜、警察の威信を賭けた闘いに、現場にあらわれたのは……? 神出鬼没、大胆不敵な大泥棒に、探偵小僧・御子柴進が等々力警部や敏腕記者の三津木俊助らとともに挑む、傑作ジュブナイル。

みんなの感想まとめ

神出鬼没の大泥棒、まぼろしの怪人が宝石を狙う中、探偵小僧・御子柴進とその仲間たちが挑む物語が展開されます。連作短編形式で描かれる本作は、怪盗とのスリリングな対決だけでなく、複数の事件が絡むことで緊張感...

感想・レビュー・書評

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  • 宝石を盗む神出鬼没の大泥棒・まぼろしの怪人!新たにターゲットになったのは、新日報社の池上社長邸の宝石だった!探偵小僧・御子柴進は三津木俊助や等々力警部の力を借りて怪盗に挑む!

    まぼろしの怪人が絡む4つの事件が収録されている連作短編。変幻自在、大胆不敵な怪盗との対決だけではなく、そこに別の殺人事件も関わってくるという二段構え。宝を守りつつ、事件も解くという油断ならない展開にハラハラさせられる。シーソーゲームになる白熱した展開が楽しい。乱歩とは違い、横溝ジュブナイルは殺人があるので要注意。

    『まぼろしの少年』回が一番好き。事件、謎、宝の行方、怪盗とのバトルなど、すべてが味わえる。でも、それは後出しの手がかりでは?というツッコミポイントも…。別の話では借り物の宝石に夜光塗料を塗っちゃう人が出てきて、それはあかんやろー!と(笑)
    「アッハッハ、おれか、おれはまぼろしの怪人……」
    「なに?」
    「の部下」
    というコミカルなやり取りがあるのもジュブナイルならではかな?この後、何事もなかったかのように会話を続ける御子柴くんと部下がシュールで笑ってしまう。
    他のジュブナイルとは違い、いわゆる王道の怪盗とのバトルが楽しめる一冊に仕上がっている。

  • 顔を変幻自在に変え、宝石などをいただくと予告すると、何でも必ず盗んでしまうまぼろしの怪人。探偵三津木俊助と、新聞社に務める探偵少年御子柴進がまぼろしの怪人の犯罪予告を阻止しようとするが…。

    横溝正史の青少年向け推理小説。明らかに乱歩の怪人二十面相と明智+少年探偵(小林君)をモチーフにしたストーリーである。

    乱歩の二十面相は、絶対に殺人だけはしないというのが売りであったが、まぼろしの怪人が現れるところでは往々にして殺人事件が起こる。しかし、その殺人は本当に宝石などを盗むためのものなのか?

    催眠術などの、科学的(?)トリックも散りばめつつ、時にはまぼろしの怪人も逮捕したりと起伏が激しいので、子供向けの探偵小説と言えど、なかなか飽きさせないという意味で、本作は成功している。

    一方で、本来殺人が起きないはずのシチュエーションで殺人が起こってしまったり、盗むものが一様に宝石であったりと、作者の悪ノリやめんどくさくなっている部分も垣間見えてしまう。

    怪人二十面相という下敷きがあるがゆえの難しさについては、割と楽しんで書いているんじゃないかなと思わせる部分も多く、始終描きたいというモチベーションが感じられるのは良かった。

  • ひらがなが多いなと思ったらジュニア向けだったんだ。真珠に勝手に夜行塗料塗るの考えられない。

  • 御子柴くん主役のジュブナイルなんだけど、連作中編みたいな感じで他のジュブナイル作品と雰囲気が違うような??
    怪獣男爵とかと比べると、まぼろしの怪人は普通の犯罪者(?)って感じ。
    あと、横溝正史作品には由紀子という名前がよく出てくるな、と確信した!

  • 怪人がしぶといんだか、警察がアホなのか。水銀を飲ませるのが「よくあること」の芸能界怖い。

  • 乱歩圧勝

  • 2022/12/26読了

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著者プロフィール

1902 年5 月25 日、兵庫県生まれ。本名・正史(まさし)。
1921 年に「恐ろしき四月馬鹿」でデビュー。大阪薬学専門学
校卒業後は実家で薬剤師として働いていたが、江戸川乱歩の
呼びかけに応じて上京、博文館へ入社して編集者となる。32
年より専業作家となり、一時的な休筆期間はあるものの、晩
年まで旺盛な執筆活動を展開した。48 年、金田一耕助探偵譚
の第一作「本陣殺人事件」(46)で第1 回探偵作家クラブ賞長
編賞を受賞。1981 年12 月28 日、結腸ガンのため国立病院医
療センターで死去。

「2022年 『赤屋敷殺人事件』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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