地獄くらやみ花もなき 捌 冥がりの呪花、雨の夜語り (角川文庫)

  • KADOKAWA (2023年2月24日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (272ページ) / ISBN・EAN: 9784041130056

作品紹介・あらすじ

魔王ぬらりひょんからの依頼で怪談会に出席することになった皓と青児。他の参加者は一癖も二癖もある強者ばかり。恐々百物語に加わる青児だったが……。黒猫の獄舎から生還した直後に起きた「百物語事件」と、凜堂兄弟が探偵社を設立するきっかけとなった、まだ10代の少年だった彼らの活躍を描いた「ドッペルゲンガー事件」を収録。クライマックスへ向けて目が離せない! 美少年探偵とペット扱い助手の妖怪事件簿、第8弾!

みんなの感想まとめ

物語は、昭和10年に舞台を移し、探偵助手として成長する凜堂兄弟の「ドッペルゲンガー事件」と、現代に戻った皓と青児が参加する怪談会での「百物語事件」の二つのストーリーが展開されます。どちらのエピソードも...

感想・レビュー・書評

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  • 前作の続きで始まるかと思いきや、いきなり舞台は昭和10年へ。一応10代の凜堂兄弟が探偵助手をしていた時に遭遇した被害者と加害者が同一と見なされた謎の「ドッペルゲンガー事件」と、現代へ戻り魔王老害から依頼されて皓と青児が出席した怪談会で密室状態での蔵の中で起きた「百物語事件」の2編が語られる。凛堂兄弟編は少年探偵団の様な雰囲気がいい。(しかし私は江戸川乱歩も横溝正史も少年探偵団物は苦手。なんか邪魔に感じる)どちらもお互いへの信頼度が深くなっているのが良き。凛堂兄弟は過去だから明かされたと言うべきか。皓と青児は真っ直ぐに進んでいるけど、荊兄貴、面倒臭いなぁ。初めは憎まれ役だった棘が可哀想可愛い。と気を抜いていたらラスト!どうなるんだー。

  • 罪人が妖怪に見えるニートの助手・遠野 青児(とおの せいじ)と閻魔大王の代行で犯罪者を地獄に送る美少年探偵・西條 皓(さいじょう しろし)の和風ホラー+ミステリー
    世の中に絶望したニートと罪人を地獄に届ける謎の少年の事件簿

    連続殺人やライバル探偵・凜堂 棘(りんどう おどろ)との推理合戦など困難に巻き込まれながらも 青児は助手としての役割を果たしていきます
    どこか寂しげな皓も青児と過ごすうちに少しずつ笑顔を取り戻していきます
    皓は(冷酷な!?)飼い主で青児はペットのようで二人のやり取りは物語が進むにつれて絆を感じられて 癒やしでもあります



    1巻目で おもしろい!
    2巻目で う〜ん違うか〜
    3巻目で もうちょい読むか!と なり
    休憩時間にボチボチ読み続けて数カ月…
    小野篁(おののたかむら)さん推しで ここまで来た
    篁さん!無事なん!? 続きが気になる…

  • 地獄くらやみ花もなきシリーズ 第8弾
    ホラーで和な雰囲気のミステリーとキャラクターみんなが愛おしい大好きなシリーズ

    『第ニ怪 分身あるいはドッペルゲンガー』
    今回は、荊と棘が2人で探偵社を始めた経緯の話。時代は昭和へ‥
    2人の元に依頼書が届いた。調査を依頼された事件は、不可解な殺人事件。

    犯人は事件を起こす前、自分そっくりの分身が被害者を殺している様子を見たと言うのだ。ドッペルゲンガーによる殺人を見たがゆえに、模倣するかのように殺人を起こしてしまったのか?  

    ‥‥

    皓と青児の真っ直ぐな信頼関係に対し、荊と棘のつんっとした感じの、仲が悪いだか良いだか素直じゃない兄弟関係も独特でいい。
    荊さん圧倒的敵なしって感じ。


    『第三怪 青行灯あるいは百物語』
    皓と青児に届いた依頼は「怪談会」への参加。

    怪談会が始まる前、罪のある人の姿が妖怪に見える"青児"の目に、とある参加者の姿が妖怪の姿に。

    暗闇の密室の中、怪談を語り終えたら別室に置いてある青行燈の灯を一つずつ消していく‥
    1人1人と語っていく中、事件が起こる。 

    ‥‥

    鳥栖青年に護身術を稽古してもらっている青児だが、まず真っ先に救命措置を叩き込んだってところが鳥栖さん〜〜ってなる。

    皓がこれまで疑い続けてきた篁さんとやっと向き合う矢先‥‥篁さんどうなるのか、、
    皓の強さを疑ったことはないと信じた結果のこれまでの行動だったのか、、

    とにかく続きが気になります。


    (次は葬式で会いましょうって返しで笑ってしまった)

    2024年2月18日

  • 二章は荊と棘兄弟の少年時代と探偵業の始まりの短編。
    二人の少年時代(昭和初期)で反抗期っぽい棘さんに萌え。

    そして以前から続く謎に絡んだ皓と青児の変化と絆、篁さんと衝撃の事実。
    断片的に明かされていく真相に、一気に全巻再読したくなりました。

    青児くんの動作描写が初期に比べると漫画ちっくになってるかなって気がする?
    『人の心なくしすぎ皓さん』に笑います(*´艸`)

  • めちゃくちゃ好き。ミステリやホラーとして読むとちょっと詰めが甘い部分があるんだけど、キャラクターを魅せるのが本当に上手くて、それぞれの感情や愛を考えると泣きそうになるぐらい。早く続きが読みたい。棘と荊に幸せがたくさん訪れて欲しい。

  • 図でその時点では分からないはずの北小路って書かれてるんですけどこれ如何に。

    凛堂兄弟、お互い情が深いですよね。
    荊さんは分かりずらいけど棘さんは行動に出てるような。
    車運転して珈琲を淹れて一緒に探偵して。

    荊さんのもう死んでいるという言葉を何かの比喩だと思いたいほど信じたくない。

    青児さん本当に変わりましたよね。
    まさか心臓マッサージで人を助ける時が来るとは。

    神呪教は影山静流さんにした事だけみると嫌がらせのプロですね。死に追い込めるほどの。タチの悪い。

    篁さんは死なないと信じたい。

  • 凜堂兄弟の歪な兄弟愛も、これからが楽しみなラストもすごくよかった。
    が、60pのあの図はあれでいいのか?あの時点では犯人はまだ指摘されていないのでは?あそこでがっつり名前を出してよかったのか?驚きが半減して残念。

  • 「女あるいはプロローグ」
    ポケットの中にあった電話から。
    実態がどうなのか知らない人たちからしてみれば、どうにか生還した状況であったとしても妄想から噂話になり勝手な言葉が飛び交うのだろうな。
    どうにか呼び戻そうと考えたとしても、生きていたという形跡が消えてしまっていたら無理なのではないか。

    「分身あるいはドッペルゲンガー」
    自分と見間違えた存在たちとは。
    目の前にあるはずのないものに映り込んだものを見た時、それが衝撃的な出来事だったからこそ余計に現実離れしたことを言ってしまったのだろ。
    相手の身体を蝕むものばかり気にしていたからこそ、少しずつおかしくなっていると気付けなかったのだろ。

    「青行灯あるいは百物語」
    殺すには準備時間が足りなくて。
    一つだけ要求を出しただけなのに大金が簡単に手に入ったからこそ味を占めてしまい、次も出来るだろうと最低な考えに至ってしまったのだろう。
    命を奪うつもりはなかったのだろうが、後遺症が残ったりしてしまった時はどうするつもりだったのだろう。

    「蟲あるいはエピローグ」
    奪われた首に纏わる動物たちは。
    いつどこで何をされたのか全く分からないが、呪いが身体を蝕んでいくのが分かっていたのであれば普通ならば恐怖に気が狂ってしまうだろうな。
    最後の一人になるまで続けるのであれば、これは序章に過ぎず独りになるまで終わることはないのだろうな。

  • 8巻と言いつつ、雰囲気は番外編な感じ。
    時間軸は前巻より前の話、何だったらシリーズ本編より前の話も。
    内心で悪態つきまくっていた棘少年に笑った。

    前半は凛堂兄弟の少年探偵時代の話。
    江戸川乱歩な雰囲気の昭和ミステリという感じでトリック込みで面白かった。

    後半は前巻の直前の時間軸での番外編といった感じ。
    実はこんなこともあったんだよという。
    それでいて、次巻の伏線もあるという隙のなさ。
    登場人物たちの「こんなキャラかと思ったら実は」な展開も良かったし、シリーズ初期の短編な感じもして懐かしさも感じた。

    一番びっくりしたのは、いつものことながら最後の展開。
    篁さーん!?と思わず叫んでしまった。
    こんなところで話終わらんといてー!という。
    どうなってしまうんだろう、これから。
    いつも以上にそう感じた。

  • 中編二つ。
    一つは、少年時代の荊と棘兄弟が新鮮で、同時にこの頃からこの兄弟はこんな感じだったのか〜と感慨深く読みました。機会があればまたこの頃の二人のエピソード読みたいくらい。
    もう一つは、皓と青児の百物語回。どんどん青児が頼もしくなっていくのが嬉しくて、けれど相変わらず青児だな〜と感じるところもあっていい塩梅。二人が互いを支え合い、信頼し合っているのがわかってほっこり。
    最後の篁さんにはびっくりさせられたし、続きが気になる。早く読みたい。

  • 凜堂兄弟の昭和初期の物語と皓と青児がぬらりひょんの代理として百物語に参加する物語がメインですがプロローグとエピローグが強烈で…。
    西條溟がこれからどう動くのか、最終的な目的は何なのかがとても気になる終わり方でした。
    それから凜堂兄弟の物語で少し歪んだ兄弟愛を微笑ましく読んでいたのに最後の荊の『もう死んでいる』発言!
    こちらもとても気になります。

  • 双子の互いへの執着?愛?が堪らない。棘があんな感じなのに荊を失うことを怖れていることも、荊があんな感じなのに棘を慈しんでいるのも……

  • 中編2つ。凜堂兄弟の過去話と、西條・遠野バディの百物語潜入話。どちらも面白かったです。
    凜堂兄弟の過去話は、舞台が昭和十年なのでたいへん好みでした。カーチェイスシーンも楽しい。北小路子爵は兄弟が人間じゃないの気づいてたし実はそんなにダメじゃないのでは。荊と棘、この頃からややこしかったんだな。
    百物語の方は、皓くんどんどんゲラになってしまって、青児がちょっとずつしっかりしてきた気がします。
    どれほど長く一緒にいても、考えても考えても、それでもわからないのが人。「他人でいることの覚悟が足りなかったのかもしれません」。
    篁さんとの間のわだかまりが解消しないまま時間切れ。西條溟登場で…本編は終了してたのでは?第二部?篁さん大丈夫なのかな。江戸川乱歩「双生児」で凜堂兄弟の話とエピローグを繋ぐのびっくりです。

    犬神の作り方、前者のは知ってたけど、後者の、蠱毒みたいな作り方するのもあるんだなぁ。生活に必要ない知識が増えます。

  • いきなり昭和十年の帝都東京~!
    少年時代の棘&荊登場。とても新鮮でした。シリーズできそうなふたり。
    そしていつものふたり、皓&青児。こっちもいいな~。
    …でもでも。篁さんどうなっちゃったんですか〜!!
    西條溟ちゃん、怖いんですけど〜!!

    263ページからの〈主要参考文献〉を眺めているだけでも怖い(笑)


  • 皓と青児のコミカルなやり取りとか兄弟や幼馴染の繋がりとか、絆の温かみを感じる一方で、人の悪意の残酷さもきっちり描写してくるので、毎度怖いな恐ろしいなという震え方をしてしまう。結局、肝心な『彼女は誰?目的は何?』に関しては一歩前に進んだ程度の展開だったけれど、その一歩分の足下を固めるための一冊だったのかな、という印象を受けた。青児が皓を信じるから、皓もまた青児を信じる。という二人三脚がとても良いので、次巻も地獄だったとしても、悪い結果にはならないだろうと思ってる。

  • 二篇構成の短編ということもあり、今回は本筋のチョット過去とスッゴイ過去のお話でした。
    次回からの展開が長編になりそうな予感に期待大!

  • 私は友情というものが大好きなので…
    怒涛のように様々な形の友情を浴びることが出来て最高でした。
    …が、この先大丈夫なのかな。
    不安が募りまくってます。
    はやく続編出てくれ〜〜〜

  • 第8巻。

    前巻のラストで“西條冥”と名乗る妹?が登場し、続きが気になる中、今回は凛堂兄弟が探偵社を設立することになった昭和初期の話と、6巻で遭遇した黒猫館から生還し、7巻で生首を見つけるまでの間の話の2話からなる短編集。

    テーマは“双子”だろうか。

    なにやら不穏な空気が漂う中、相変わらずの皓さんと青児のかけ合いに癒やされた。

    ぬらりひょんの身代わりとなった篁さんが気になるけど、きっと篁さんのことだから生きていると信じよう…!

  • 凛堂兄弟の過去を読むと、本当にお互いを心の底で必要としてきた2人なんだなと思った。荊かっこよすぎる。
    前巻との繋がりがあまり読めず、今回は小話的な感じなのか?と思ったけど、まさかちゃんと繋がるとは。早く続きが読みたい

  • 1~8巻まで一気に読んだ。オカルトホラーだが、本当にこわいのは人間だなと感じる場面が多いし、おぞましい描写が生々しくて、読了後、夜中にトイレやお風呂へ行くのが普通にこわかったです。
    恐ろしい物語を読み進めるなかで、読者として青児さんに救われる場面が何度とあったけど、多分こういうところに皓さんも救われていたんだろうと思った。

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著者プロフィール

愛知県生まれ。2017年「地獄くらやみ花も無き」で、第3回角川文庫キャラクター小説大賞〈読者賞〉を受賞。同年、「折紙堂の青目鬼 -折り紙あやかし事件帖-」で、第5回富士見ラノベ文芸大賞〈審査員特別賞〉を受賞。

「2023年 『地獄くらやみ花もなき 捌 冥がりの呪花、雨の夜語り』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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